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28話・前衛のために初武器購入

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 「あれって何?」


 「剣だよ剣! あれ、刀だっけ?」


 「?」


 香耶から言われた剣、刀の言葉に思わず陽菜は「?」の表情できょとんとしてしまう。


 「……香耶、単語だけじゃ分からない。」


 「香耶、刀がどうしたの?」


 千影と朱莉も香耶が何を言いたいのかまだ分からないようだ。


 「あっごめんね! 陽菜ちゃん自前の武器持ってないでしょ! だから一緒に買いに行こ~っていう気分に最近ずっとなってたの! でも、陽菜ちゃん可愛いからいつも言う前に忘れちゃってた! あははははっ!」


 「そ、そうなんだ。あはは……。」


 香耶は1人でかなり爆笑している。陽菜は香耶のあまりの元気さに押されている。


 「前から思ってたけど、この人元気すぎないかしら?」


 「……たまに壊れる。多分後半のセリフは恥ずかしくて照れ隠しもあるね。

 香耶落ち着いて。」


 ゴッ!


 姫香は少し引いている。千影曰く照れ隠しもあるようだ。

 千影は面白くないのか香耶のみぞおちを軽くパンチした。


 「痛っ! あれ、みんなどうしたの! まあいいか! ねえ今日買いに行こうよ~!」


 「……そうね、陽菜ちゃんが良かったら一緒に買いに行かない?」


 「うん、行きたい!」


 少し痛がった香耶だが気にしていないようだ。朱莉からも誘われた陽菜は嬉しそうに頷いた。


 「でも、いくら位なんだろう?」


 「そうね、多分2万ゴールドくらいじゃないかな」


 「そっか〜。2本欲しいから大目に5万ゴールドくらい持っていかないといけないかも。それにしても、基本的にどの星でも通貨共通なのは助かるね~。」


 朱莉に相場を教えてもらった陽菜はいくら持っていこうか考えた。


 「『星間治安組織群』に保護されている星だけだけどね。ワープゲートのように金銭の受け渡しがスムーズに行われるために条件となっているみたいね。」


 「なるほど。私達の星も『星間治安組織群』に保護されていたってことか~。」


 陽菜は地球も『星間治安組織群』に保護対象であるために色々整備されていたことを理解して、うんうん頷いた。



 しばらく話した後、武器屋に着いた。


 「陽菜ちゃん2本買うんだよね!! 予備にするの?」


 「二刀流にしようかなと思ってるよ! 前線に出るから手数が多い方が便利かな~って。予備もあった方がいいのかな。」


 「予備は必須だと思うわ。私がひなの予備の刀買いたいわ。」


 「やっぱり必要か〜。今2本分のお金しか無いから借りようかな。帰ったらすぐ返すね!」


 「返さなくていいわ。というよりプレゼントとして受け取って欲しい。そうじゃないと前衛禁止よ。」


 「うーん。じゃあお言葉に甘えてひめちゃんから貰うね。」


 香耶から2本買う理由を聞かれた。陽菜は二刀流用に買おうと思っていたが予備が必要だと知った。前衛禁止を口実に言い包められた陽菜は姫香からプレゼントされることになった。


 「それにしても色々種類があるね〜! 何が違うのかな!」


 「……重さ、長さ、耐久性。色々あるけど香耶には見ても分からなさそう。」


 「むぅ〜。長さくらいは見たら分かるよ!」


 千影によると使いやすさや耐久性が異なるようだ。


 「陽菜は剣の方がいいんじゃないかな。刀だと細くて切れ味高そうだけど、攻撃を防ごうとしたときに折れちゃうかもしれないし。」


 「確かに。陽菜ちゃんの戦い方にもよるけど、どちらかと言うと今回の役割的にはタンク寄りの前衛になってもらうもんね。」


 「そう聞くと剣の方がいいかな。どれがいいかな~。」


 葵からの助言と朱莉の立ち位置の分析により陽菜は剣を探し始めた。


 そして、店を色々見回ったり、店主からの助言を聞いたりしてようやく決めた。



 「よし、これにするね! 持ち心地も良くて耐久性も高いみたいだし良い感じ!」


 「陽菜ちゃん似合うね〜! いつも可愛いのに武器持つとかっこよさも出て最高だね!!」


 「……似合う。香耶、不審者みたいにじろじろ見るな……。」


 買った剣を持ってみたらしっくり馴染んだようだ。


 「ひめちゃん、予備買ってくれてありがとう! 大切に持ち歩くね!」


 「ええ。本当は前線に出て欲しくないけど……。でも、似合ってるわ。」


 姫香に対してお礼を言った。思うところも姫香にはあるが呑み込んだ。


 「ふふっ。陽菜ちゃん、かっこいい。怪我しないように私も全力でサポートするからね。」


 「私も守るよ。だから無理しないでね。」


 朱莉と葵も陽菜を守る決意をしている。


 「それじゃあ当日まで色々立ち位置とか連携考えよ〜! 私達なら絶対1位になれるよ!!」


 課外演習までもう1週間を切っている。連携を深め1位になれるのだろうか。

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