↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/30

27話・課外演習のための作戦会議

見てくださってありがとうございます!


差し支えなければ☆評価やブックマークで応援していただけると嬉しいです!

 「それでは、来週行われる課外演習について説明するぞ!」


 大郷先生が大きな声で授業開始とともに言った。


 「今回行く場所は、『ヴィリディア』と言う星だ。弱い魔物が多く、緑豊かで気候も穏やかだから初心者には打ってつけの星だな。

 ワープゲートもあるためすぐに行けるのもいい所だな。」


  「ワープゲートって何ですか~?」


 「星を移動するための転送装置だ。『星間治安組織群』という宇宙の犯罪を取り締まる組織の集まりがある。この学園を運営している『蛍火』もそこに属しているぞ。この『星間治安組織群』に守られる対象となるために、それぞれの星が基準に基づいた法律や整備をしている。

 その内の1つがワープゲートで、加入している星からならどこでも瞬間移動できる装置ってわけだ。高価だから星によっては1つの場所しか設置してないこともあるぞ!」


 生徒の1人がワープゲートについて質問すると詳しく大門先生が教えてくれた。


 「この前行ったショッピングモールの装置の大型版かな?」


 「モールのは昇降装置だから上下方向にしか動かなかったけど、ワープゲートは全方向、しかもかなり長距離対応だからめちゃめちゃ費用かかりそうだね~!」


 陽菜は装置を思い浮かべた。香耶の意見を聞くと思っている以上にお金がかかりそうだ。


 「因みにゲートによって申請必須の所もあれば、気楽に使える場所もあるぞ。今回の所は初心者用に管理された、人の住んでいない星だから申請がいるな。

 『ヴィリディア』に行った後、どんな演習をするかについて説明するぞ。そこには、ゴブリン、スライム程度の弱い魔物以外出ないように管理されている。その魔物をパーティーで連携して倒すことが今回の目的だ。」


 「ゴブリンって強くないんですか?」


 大郷先生が演習内容を話した後、香耶は興味津々に質問した。


 「単独だと倒すのは難しいが、パーティーだと比較的楽に倒せる部類だな。上位種のゴブリン、例えばホブゴブリン、ゴブリンメイジが出ると厳しくなるが出ない様に定期的にマナ調整しているから大丈夫だ。」


 「マナ調整ですか?」


 「ああ。魔物も個体ごとにマナを持っていて体内のマナ量が増えると進化する可能性が高くなる。しかし、一定量以上をレーダーで捕捉し先に撃破しているから進化することはここ30年で報告されていないぞ。」


 マナ調整と言う単語が気になった陽菜は思わず聞き返した。大郷先生の話によると魔物にも人間同様にマナがあり、進化の条件にもなるようだ。


 「パーティーを組む際は、前衛、中衛、後衛が理想形だ。ただし、この学園には魔法使いしかいないようなものだから今回1パーティ6人編成では、前衛を無理やり作る、あるいは後衛6人にして慎重に遠距離からじわじわ攻めるかは任せるぞ。

 討伐数とパーティーの消耗度を総合的に見て1位には上位評価を与える。卒業までの実績としての積み重ねの一歩だな。

 とりあえずパーティーで今から作戦会議して良いぞ。」


 大郷先生が説明した後、作戦会議の時間に


 「ねえ、『ヴィリディア』ってどんな星かな!」


 「たしか、草原が大部分を占める人工的な星だったと思うわ。」


 香耶の質問に朱莉が答えた。


 「……全員後衛。香耶だけ前衛にしようか。」


 「え、いいの! 頑張っちゃうけど!」


 「……馬鹿。」


 香耶を弄ろうとしたが、逆に楽しそうにしてしまったのでため息をつく千影。


 「じゃあ、私前衛やっていいかな?」


 「ひな、却下よ。危ないわ。」


 「そうだよ。陽菜のマナだとすぐに枯渇して危険だよ。」


 陽菜が前衛を志望すると、即座に姫香と葵が拒否した。


 「でも……。身体強化魔法なら低燃費で使えるし、それに後衛だと私何にもできないよ~。」


 「なら、私と一緒に前衛しましょうか。」


 「えっ朱莉ちゃんも?」


 身体強化を使う以外、自身の役割が無くなると思っている陽菜は譲歩しない。すると朱莉が急に一緒にすると言い出した。


 「ええ、私の音魔法はバフ効果もあるの。それなら陽菜ちゃんの身体強化魔法の出力を低くして長時間戦えるようになるし、私は近接魔法もあるから十分対処できるわ。」


 「なら私も前衛に行くわ。ひなを咄嗟の攻撃から守れるとしたら私だけよ。」


 朱莉が根拠を述べた後、姫香も負けじと前衛に行こうとする。


 「じゃあ私も。……と言いたいところだけどそれだと前衛4人になって過剰かな。」


 「そうよ。葵は後ろからじっくり攻撃でもしてなさい。」


 姫香は葵にも譲ることはないようだ。


 「じゃあさ、陽菜ちゃんと姫香ちゃんが前衛で私と朱莉が中衛、葵ちゃんと千影が後衛で良いんじゃないかな! 私の魔法は射程そんなに長くないから中衛以上がいいよ!」


 「……後衛だと香耶は機能停止。その方が面白いけど。」


 「なっ! 千影! それだと私が見物人になっちゃうでしょ!」


 「あははっ! まあまあ、落ち着いて香耶ちゃん。私も前線以外だと機能停止しちゃうから。」


 千影と香耶の恒例のかけ合いに思わず陽菜は笑ってしまう。


 「あっ! そういえば陽菜ちゃん、あれどうするの?」


 いきなり声を上げた香耶。あれとはいったい何なのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。