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14話・面会

毎日17時00分に1話ずつ投稿予定です。


※毎月17日は2話投稿にします!12時00分と17時00分に投稿予定です!

――面会場所到着(陽菜の誕生日の2週間前)


 「二瀬先生! お久しぶりです!」


 「先生。こんにちは。」


 「天宮さんに相沢さん! 久しぶりですね……。今日はわざわざ会いに来てくれてありがとう……。」


 二瀬先生は久しぶりの教え子たちの顔を見ると感慨深い表情をしている。


 「今日は先生にいっぱい言いたいことがあって来たの!」


 「そうなんですね……。ふふっ、短い時間の間に全部聞けるかしら。」


 陽菜はキラキラした目でいっぱい言いたいことがありそうでうずうずしている。


 「そういえば、水野さんは来てないのね……?」


 「あっ……。ひめちゃんは今はやることがあるみたいです!」


 「……なるほど。それで、今日はどんなお話してくれるのかな?」


 「は、はい! 遠足とか運動会とかこの1年のお話いっぱいありますよ!」


 陽菜は姫香のことを聞かれて少し沈黙してしまった。その様子から察した二瀬先生は話を切り替えるように陽菜の言いたいことを聞いた。


 「まずはですね――。」


――30分後


 「それでね! 葵が」


 「ふふ、あっ、そろそろ時間ですね。」


 「もう30分経っちゃったんですか~。」


 陽菜は言いたいことはある程度言えたようだが、時間が短いので物足りなかった様子である。先生はそんな陽菜を微笑んで眺めている。


 「陽菜、渡す物あるんじゃない?」


 「あ、そうだ! ありがとう葵! 忘れるところだったよ~。」


 「何か渡してくれるの……?」


 「はい! 先生にお手紙書いてきました! 口頭だと伝えきれないこともたくさんあると思ったのでいっぱい書きました! 葵もでしょ?」


 「そうだね。先生、私からは陽菜に比べたらそれほど多くないので気軽に読んでください。」


 「もお、そんなこと言って〜。葵もいっぱい書いてたでしょ!」


 「ふふっ。2人ともありがとうございます。じっくり読ませて貰いますね。」


 手紙を貰えることにじーんとしているようで先生は少し涙を漏らしていた。陽菜たちの仲良い会話に耳を傾けつつ感傷に浸っている。


 「じゃあね先生! また面会しても良くなったら来ますね!」


 「先生、さようなら。体調に気を付けて過ごしてください。」


 「ありがとう……。また次の機会を楽しみにしてるわ。さようなら。事故に遭わないように気を付けて帰ってくださいね。」


 陽菜たちは別れを言って帰ろうとした。その時、


 「ガッシャーーン」


 「何!?」


 急に勢いよく開いた扉。そこには銃を持った人がいた。


 「『世界解答(ワールドアンサー)』! 初級・結氷(アイスオーバー)」


 「初級・水壁(ウォーターウォール)」


 「ぐわぁぁぁ……。」


 即、陽菜が氷で相手の体の一部を氷で覆い動きを封じ葵が水の壁で発砲されても届かない様に対処した。


 「大丈夫ですか! 今そちらに脱獄犯が!」


 「はい、無事です! 葵達も大丈夫?」


 「うん。びっくりしたけど陽菜のおかげで撃たれなかったから。」


 「2人とも怪我がなくて良かったわ……。」


 どうやら脱獄した奴が銃を奪い逃げている最中、出口を探して開いた所に陽菜たちがいたようだった。



――1時間後


 「やっと帰れるよ……。事情聴取が長かったね~。」


 「災難だったね。まあ、無事犯人はより厳しい場所に収監されたし良かったのかな。」


 犯人が拘束された後、詳しい状況を聞くために陽菜と葵はしばらく事情聴取を受けていた。


 「久しぶりに二瀬先生の顔を見たけど、元気そうで良かったよ〜。先生戻ってくる日が楽しみ!」

 

 「成長した私たちの姿見せたいね。」


 「うん!」


 元気そうだった二瀬先生を陽菜たちは喜んでいる。あと数年、その間にもっと成長しておきたいと思う2人であった。




――陽菜の誕生日前日


 「ようやく見つけたぞ。ここに奴の居場所を知るやつがいるらしいな。」


 「そうだな。お前が奴の能力さえ手に入れられれば俺たちの時代が始まる。」


 謎の男たちがある施設に入った。


 「あら? 見かけない顔ですね? 新しい職員さんですか?」


 「ふっ。単刀直入に言おう。天宮陽菜という少女を知っているな?」


 銀髪の男が声をかけたのは二瀬先生だった。先生は自身への返答に不振がる。そして、


 「あなた、それを知ってどうするんですか?」


 「どうする? 決まっているだろう回収するだけだ。一先ずお前には抵抗できんようにこの魔法をやろう。まあ上級程度でいいか。」


 「っ!?」


 銀髪の男は黒い魔力を見せた。先生は咄嗟に離れようとしたが、もう一人傍にいた男が逃げ場を塞ぐ。


 「上級(グラーヴ)・破滅の魂(ドゥームソウル)」


 「きゃああっ! ……? 痛みは無い?」


 「俺の属性は呪い。今からする質問に正しく答えろ。虚偽の答え、あるいは答えなかった場合お前は絶命する。テスト質問をしてやろう。この質問のみ痛みを1%程度にしてやる。お前の名前は?」


 「そんな魔法がある訳……。」


 二瀬先生は答えなかった。すると、


 「ううっ! 体が焼けるように熱いっ……!」


 「分かっただろう? 1%でこの痛みだ。しっかり答えるんだな。正しく答えさえすれば解呪して立ち去ろう。レンジ、お前は誰か来ないか見張っておけ。」


 「分かった。禍津(まがつ)任せたぞ。それと一旦痛みを解除してやれ。」


 「そうだな、ふははっ!」


 どうやら、銀髪の男は禍津(まがつ)、もう一人の男はレンジと言うようだ。しかし先生は痛みでそれどころではない。


 「解除したぞ。それでは質問をする。ここからは正しく言わないと命が無いと思え。質問は、天宮陽菜の居場所だ。」


 「くっ……!」


 「もし隠そうとしても無駄だ。それは時間稼ぎにしかならないからな。俺たちはお前以外にも知ってそうな者を見つけている。お前が命を落とすことは無駄な行為だ。さあ、早く言え。」


 (私以外にも……。だったら、別に答えてもいいはずよ……。私と天宮さんは他人に過ぎない。それに元々私自身が殺そうとしていた相手よ。だったら何も問題ないわ。死にたくないもの……。)


 「天宮さんの居場所は――」

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