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邪道転生〜思ってた転生と違うんですけど!〜  作者: 玉将
第二章 願いの塔 入門編
57/58

57:パワーレベリング禁止法


武器のルビをカタカナにすることにしました。




牛頭巨人(ミノタイタン)』から得たドロップアイテムーー角笛。


 受付嬢さんはそれを大事そうに抱えて奥に消えていった。


「やっぱり、相当良いものなのかな?」

「どうでしょう。期待しすぎてまたアキトくんが悲しむのは見たくないですね……」


 こらこら。俺もさすがにもう諦めてるよ。もうあれは俺の中で呪いのアイテムなんだ。早く『牛頭巨人(ミノタイタン)』をボコボコにしてやりたいよ。


「お待たせしましたっ!」


 少しして、受付嬢さんは戻ってきた。


「これは公に確認されたのが約100年振りになる《雄牛の角笛(オウシノツノブエ)》です!こちらの現物を合わせてこの世に3つしかない激レアアイテムです!!」


 この世に3つ……。響きは良いな。ただ、問題はその実用性だ。


「ええっと。それで、その能力は?」

「はい!これを吹けば第十階層以下の魔物が寄ってこなくなります!」

「は、はあ……」

「パッとしません……」


 うん。そんな気はしてた。そんな気しかしなかった。


「な、なんでそんなに反応が薄いんですか……!」

「いや、なんかもっとすごい力があると思ってたんで……」

「《階王(カイオウ)》っていうのがよくなかったですね。他の魔物のドロップならその効果でも喜べたんですけど……」

「効果はそれだけですか?」

「他にはこの角笛は誰でも使えるのが特徴ですね。文字通り、誰でもです」


 受付嬢さんの説明は続く。


「通常、圧倒的に実力が足りない者がお金で強者を雇うなどをして上階層に進むと、創世神様の逆鱗に触れて魔物化します。ですが!このアイテムを持っている限り、それが無効化されるのです!」

「聞いたことがあります。大昔にそれで魔物になった大富豪がいるって」

「はい。ですからそれは(オラシオン)内では禁忌とされています」

「でも、第十階層までいけたところでその先は、ね?」


 ユリウスの言う通り、そんなところまで安全に行けたとしてもあまり意味がない。その先どうするんだって話だ。まあ、力を温存できるのはありがたいけどね。しょっぱい能力だ。


「ま、まあそんなすごい効果があるアイテムなんです!売却していただければ相応の額になりますけど、どうされます?」

「うーん。とりあえず持っておきます。少なくとも第十階層までは楽に進めるようになるんで」

「間違ってもそんな残念なアイテムじゃないんですけどね……。あ、それと気になっていたんですけど、第十一階層まで進んだと言うのはどういうことでしょうか?転移魔法陣は第十五階層までありませんよ?」

「あ、そのことなんですけど……」


 残念アイテムの話も終わり、目的の1つである謎の魔物の話に変わった。


「なるほど、おそらくそれは《塔人(ラクリマ)》ですね」

「《塔人(ラクリマ)》?」

「はい。《塔人(ラクリマ)》は、多くの人達の果たされることのなかった願いが集まって魔物化したものだと言われています。まあ、ざっくり言うと祈人(デザイアー)の無念の結晶みたいなものです」

「僕達、(オラシオン)を攻略するに当たって結構勉強してきたつもりなんですけど、初めて聞いた名前です」

「《塔人(ラクリマ)》に遭遇される方が少ないですからね。それと、その出自が出自なので、上からも情報規制されてるんですよ。もちろん祈人(デザイアー)の方は知っている方は多いですけどね。他の都市にはあまり出回っていない情報でしょう」

「そうですか……無念の結晶」

「恐ろしいほど強かったです。なにもできませんでした……」

「遭遇して運良く生き延びた祈人(デザイアー)の皆さんも口を揃えてそう仰います。天災だ、とね」


 天災、か……。下手すると天災よりも厄介だぞ。台風とかの天災って魔法で起こせちゃうし。

 俺達の情報不足を嘆きたいところだけど、あればっかりは知っていたとしても結果は変わらないだろう。逃げることすらできないし、無論、勝てるわけもない。


「それで、気絶してたところをある祈人(デザイアー)に救われて帰ってこれたわけです」

「なるほど……。九死に一生を得たわけですね。本当に無事に帰ってきてくださってよかった……」


 そう言ってくれる受付嬢さんの目には、うっすらと涙が溜まっていた。

 いつ死ぬかわからない人間を相手にこんなに心配してくれるなんて、心が持たないんじゃないだろうか。優しい人だ。


「申し遅れました。56番組合の受付嬢をしております、リルと申します。おそらくこれからはお二人の担当をすることが多くなると思いますので、よろしくお願いします」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」


 リルさんか、二回連続この人に当たったし、これも運命なのかもしれない。


「それと、あのー……回復なさったばかりのお二人に言うのはとても心苦しいんですけど、よろしいですか?」

「どうしました?」

「《塔人(ラクリマ)》に遭遇した祈人(デザイアー)は王に謁見することが義務付けられてるんです……本当に申し訳ありません……」


 オウニエッケン。王に謁見。王様と会う。

 ……は?


 どうやら、神様は俺達に休む暇を与えてくれないようだ。




デザイアーはわりとポンポン死ぬので、一度帰還すれば組合で担当がつくようになります。


作者の励みになりますので、よろしければブクマ・ポイント評価お願い致します!ポイント評価欄は下にありますので、どうかよろしくお願いしますm(__)m

コメントも嬉しいです!

これからも頑張ります!



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