↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エラリア:300年の虚無を経て、ゼロから歩む人生  作者: interwal228


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/31

第24章 南部街道の冷たい灰

# 第24章 南部街道の冷たい灰


荒れ狂う山川の激流は、玄武岩の橋の上での殺戮の痕跡を無残に噛み砕き、血に染まった山賊たちの死骸を茶色く泡立つ深みへと引きずり込んでいった。灰色ローニア種の軍馬は、湿った国境の空気に重くまとわりつく生々しい血の悪臭に鼻を鳴らしながら、濡れた石畳の上を重々しくひづきで踏みしめた。エリアンは手綱を強く引き締め、背後の捨てられた道へ虚ろで冷徹な視線を一瞥だけ投じると、疲れ果てた馬を南へと歩ませ、滅びた土地の圧倒的なまでの息苦しい静寂の中へと深く身を投じていった。


バーロン・ドレイヴィェンの炎上する鉱山が爆発の嵐の中に吹き飛んだあの呪われた朝から、この終わりのない地獄の行軍が始まっていた。全行程は厳密に十一日間に及ぶ過酷な試練だった。最初の五日間は、大地が煤にまみれ、左手には古代の魔術的カタクリズムの凍りついた傷跡である燐光を放つ紫黒色の帯——「死の河床」が不気味に揺らめく、焦土と化した丘陵地帯を狂気的なまでに消耗しながら逃走した。続く六日間は、鋭いアザミ、腐った苔、そしてねじ曲がった矮小な松が群生し、その乾いた樹冠が鉛色の空にすがりつく醜い黒い爪のように見えるレアリオンの深く湿地帯化した低地の中で、途切れることのない苦役のような拷問へと変わっていった。旅の終わりまでに、ペナルティの地獄からの脱出から正確に十一日間が経過していた。


道を進むごとに、そして荒れた未舗装の轍を一つ越えるごとに、残酷で理性を引き裂くような矛盾が突きつけられた。この脆弱な子供の肉体の内側には、過酷な過去の記憶と圧倒的な経験が宿っていた。それは、エリアンが残酷な悲劇(家族の惨殺と、それに続くドレイヴィェン男爵の強制労働鉱山への売り飛ばし)に見舞われる以前に到達していた、**第3階位の戦闘魔術師**および**第3階位の鋼の守護者**としての頂点の記憶であった。彼の真の「自我」は、多層的なフォース・シールドの展開方法を知っており、衝撃的な魔導合金に耐え、冷徹な白兵戦と緻密な高密度エネルギー流を組み合わせて敵を粉砕する方法を知っていた。これとは対照的に、さらに遠い過去——「**ケイル**」という名で呼ばれていた、何の力もなく、純血種たちから虐げられていた無力で薄汚い読書家の頃の記憶もあった。しかし今、彼の新しい肉体に宿る戦闘魔術師と鋼の守護者としての知識のすべては、狂気が子供の木製のおもちゃを使って巨大な戦闘ドレッドノートを組み立てようとするような、複雑怪奇な設計図のように感じられた。


*「なぜ私には完全な第3階位の戦闘魔術師の魔法や守護者の技術が使えないのか? 答えは解剖学的図解のように単純明快だ……」*馬が小石の散らばるぬかるんだ道を坦々と歩む中、エリアンの思考は冷徹に、超越した冷静さでそう分析していた。


エリアンは現在の自分の肉体が置かれた生理学的な行き詰まりを痛いほど理解していた。彼の今の体は、石炭の粉塵や鉱山のスラグで完全に詰まり細くなった、崩壊しかけた、慢性の栄養失調に陥った8歳のダーク・エルフの器にすぎなかった。子供の内なる経絡は風に揺れる蜘蛛の巣のように細く脆く、最近の逃走と凄まじい過負荷によってすでに微細な亀裂が入っていた。もし今、第1階位の呪文を全開で放とうとしたり、鋼の守護者のフォース回路——高密度のベクトルを紡ぎ出したり強力な衝撃波を放ったり——を起動させようものなら、制御しきれないマナの過剰な圧力が彼の神経系をズタズタに引き裂くだろう。最も細い経絡は全長にわたって破裂し、脳を煮えたぎる粥に変え、内臓を血の泥へと変えてしまうはずだった。魔法には導通性が必要だが、この衰弱した子供の肉体には導通性など欠片もなかった。彼はあらゆるエネルギーの量子を節約し、内なる障壁を回避できるような、極めてピンポイントで職人芸的なマイクロ・インパルスだけに頼るしかなかった。


だからこそ、荒野を生き抜くには純粋な魔法だけでは圧倒的に不足していた。マナの残滓だけに頼ることはできないと悟ったエリアンは、過酷かつ不退転の決断を下した。それは、このひ弱な子供のフレームに、過酷で日常的な鍛錬を通じて物理的な弱さを克服させるというものだった。


十一日間の日々はそれぞれ、自身の肉体に対する組織的な肉体暴力の悪循環へと変貌していった。朝の起床時、日中の短い小休止、そして夜の野営の際、彼は手綱を放し、冷たく湿った腐葉土の匂いのする地面に降り立ち、筋肉を引き裂くような激痛に耐えながら自分を追い込んだ。


*「立て。腕は肩幅。重心を前に、関節に荷重を分散させろ」*かつての戦闘訓練の厳格な規律に基づいた内なる声の命令に従い、8歳の少年は泥の中に身を投げ出し、腕立て伏せのセットを開始した。


爪が根元から剥がれ、石炭の煤で黒ずんだ彼の細く半透明な腕は、ほんのわずかな負荷にも最初の数回から激しく震えた。その動作のたびに、炎症を起こした関節から鈍くきしむような音が響いた。限界まで——細い子供の腕が体重を支えきれず肘から崩れ折れるまで**15〜20回の腕立て伏せ**をやり遂げると、彼は胸から泥に倒れ込み、わずかに残る意志の断片をかき集めて再び体を起こした。


*「クソが……腐った生肉め……立てよ!」*彼は冷たい石の上に暗い血の混じった唾を吐き捨て、狂気的な怒りとともに自分を叱責した。


続いて腹筋のトレーニング:胃が痙攣し飢えに引き攣られるような激しい痛みが走るまで、視界が真っ白な光で覆われる中、**15〜20回の腹筋運動**をこなした。その次は深いスクワット——乳酸の溜まった子供の足を、涙と太ももの灼熱感、そして膝の軋み音に耐えながら**15〜20回**曲げ伸ばしさせた。


鍛錬のもう一つの過酷なパートは、白兵戦用の武器の扱いだった。エリアンは重い戦闘用の肉切り包丁を引き抜き、**50から100回におよぶ強力で正確な刀身の素振り**を行った。衰弱した子供の腕にとって、この鉄塊は耐えがたい鋳鉄の丸太のように重かった。手首は裏返り、動かすたびに関節が悲鳴を上げ、剥がれた手のひらは瞬く間にねっとりとした真紅の血にまみれ、冷たい金属の柄と混ざり合って滑りやすい血のグリップを形作った。包丁は血まみれの指から何度もすっぽ抜けそうになったが、彼は死物狂いの獣のような握力で柄を締め上げ、すべての斬撃を幾何学的に完璧な角度で繰り出すことを自分に強いた。


食事もまた、この地獄のような日常にふさわしいものだった。焚き火は一切厳禁——わずかな煙でも、街道を巡回する男爵のパトロール隊や賞金稼ぎの注意を引きつけることになる。支給された糧食は、乾燥してタールを塗った樹皮のような硬い干し肉の塊、口の中で酸っぱく崩れる黒パンの硬い端っこ、そして凹んだ錫の水筒に入った鉄錆と淀んだ池の水のようなぬるま湯だけだった。エリアンは感覚のない顎でそれを必死に咀嚼しながら、痙攣する胃がすべての飲み込みに激しく拒絶反応を示す中、機械的にその外道のような食事を口に押し込んだ。


肉体は回復のプロセスに全く追いついていなかった。マントの下の布地から突き出た子供の肋骨は鋭い稜線をなし、その肌は深くて不可逆的な衰弱特有の不健康な土灰色を帯びていた。


この11日間の行軍の毎日が、ますます洗練された新たな肉体的苦痛をもたらした。凄まじい負荷、急激な過剰負担、そして致命的なカロリー不足により、エリアンは定期的に内臓をひっくり返された。街道の石畳の上で彼は何度も身体をくの字に折り曲げ、喉から酸っぱい胆汁と黒く凝固した血の混じった濁流を噴き出した。湿った落ち葉や泥の中に顔から倒れ込み、肺を引き裂くような乾いた咳にむせ返る一方、まるで誰かが熱した鉄の釘を後頭部に打ち込んでいるかのように、激しく脈打つ片頭痛が頭蓋骨を割るように痛んだ。耳の中では絶え間なくキーンという高音が響き、世界は狭い血色のスリットのように狭まったが、彼は血まみれの手の平に爪を深く突き立て、震える足で立ち上がり、再び歩き出した。


*「弱さは死者の選択だ、クソが」*彼は露に濡れた汚れた袖で血まみれの口を拭いながら、氷のような絶望的な怒りとともに考えた。*「この哀れな器が理性に服従しないというなら、俺は慈悲の欠片も残さず灰になるまで焼き尽くしてやる」*


さらに彼は、木の根や石が転がる険しい荒地を歩く灰色ローニア種の軍馬の脇を、子供の肺が地獄の炎のように燃え上がり、足の感覚が完全に消え失せて木の杭のようになるまで、何キロにもわたって並走し続けさせた。


進むにつれて周辺の風景は容赦なく荒涼としたものになっていった。最初の5日間の旅は、空気から硫黄と野焼きの臭いが漂う焦土の丘陵地帯を抜け、左手には「死の河床」の不気味な光がまたたいていた。その次は、棘だらけのアザミ、腐った苔、ねじ曲がった矮小な松が群生するレアリオンの深く湿った低地を進む6日間が始まった。道は最終的に、馬と乗り手から最後の一滴まで体力を吸い取るような、ねばねばとした吸盤のような泥濘へと変わっていった。頭上には、温もりも目印も一切与えない重い鉛色の空が垂れ込めていた。


この日々のスケジュールは時計じかけの正確さで整えられていた。朝になるとエリアンは鞍に跨り、主要な街道を避け、放置された獣道を縫ってショートカットした。荒廃した道を荒らす通りすがりの浮浪者や略奪者たちは、深い黒のフードをかぶった小柄な騎手の姿を見ると、そこから発せられる氷のように冷たい殺気に本能的に恐怖し、道端の泥の中へと縮み上がった。


そして太陽が丘の険しい稜線の向こうに完全に沈むと、隠れ家を探す時間、そして一日のうちで最も恐ろしい試練——深く湿った洞窟の中での夜の瞑想の時間となった。洞窟の絶対的な闇の中、エリアンは足を組み、その意識を崩壊した経絡へと沈めていった。スラグの詰まった経絡に野生の夜のマナを強引に押し込む感覚は、血管の中に溶けたガラスを流し込まれるかのようだった。額には瞬く間に冷汗が浮かび、呼吸は喘ぎに変わり、開いた唇からは黒い血が何度も何度も噴き出した。


旅の11日目の終わり、道はレアリオンの外縁部——**アエリルの森**の入口へと通じる、重苦しく薄暗い周縁へと差し掛かった。古代の森の密集した領域は少し先にあったが、ここですでにその重い息吹が感じられた。巨大な樹齢を重ねた木々の樹冠があまりにも密に絡み合い、昼の光がかろうじて緑褐色の葉の隙間から差し込むほどで、空気は湿気、腐葉土、腐敗臭、そして濃密で野生的なマナの匂いに満ちていた。


まさにこのレアリオンの国境の叢林のきわで、彼は待ち伏せに遭った。地元の屍肉漁りである2人の賞金稼ぎが、一人の騎手を見つけ出したのだ。そのうちの1人、重いクロスボウを構えて広葉樹の枝に身を潜めていた男が背中にボルトを撃ち込もうとし、もう1人は錆びた肉切り包丁を手に茂みから飛び出してきた。


戦闘魔術師としての反射神経が瞬時に作動した。エリアンは馬腹を鋭く蹴って軍馬を射線から外させ、飛来するボルトの軌道から身をかわした。戦闘用包丁を抜き放つと、彼は野獣のようなしなやかな優美さをもって襲撃者を迎え撃った。短く容赦のない一撃が男の肋骨の下へと正確に突き刺さり、肺を完全に貫通した。男は熱い血に溺れ、口から真っ赤な血の洪水を噴き出し、刃が傷口の中でねじ曲げられると同時に胸郭が気味の悪い音を立てて陥没した。死体は泥濘の中へと崩れ落ち、断末魔の痙攣を繰り返した。


一秒たりとも無駄にせず、エリアンは左手を突き出し、ゼロ距離でターゲットを定めたピンポイントの熱的マナ・インパルスを二人目の敵の顔面へと直撃させた。超高温のエネルギー閃光がクロスボウ男の皮膚、眼球、軟組織を一瞬で焼き尽くした。野性的で人間離れした、ひしゃげた絶叫とともに男は枝から真っ逆さまに落下し、枝葉を引きちぎりながら、鈍く湿った音を立てて岩に叩きつけられた。その炭化した指先は、なおも無言で痙攣を続けていた。


エリアンは返り血の沸騰したような飛沫と肉片を手の甲で無言で拭い去り、死体を漁ってわずかな銅貨を回収すると、ペースを緩めることなく再び前進した。


11日目の旅の終わりに、アエリルの森の外側境界にあるレアリオンの国境地帯の最後の数メートルを突破した彼の目の前に、朝霧のヴェールを抜けて、ようやくヴァルター家のかすれた家紋が刻まれた黒い花崗岩の半ば崩れた国境石柱が姿を現した。地獄を抜ける旅は、こうして終わりを迎えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。