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エラリア:300年の虚無を経て、ゼロから歩む人生  作者: interwal228


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第18章 死者の街道と記憶の灰

# 第18章 死者の街道と記憶の灰


エラリアの焦げた丘陵地帯に昇る朝は、鉛色の重い霧に閉ざされていた。それは焼けた肉や溶けた鉱石、硫黄、そして古びた石炭の煤の油臭い悪臭を完全に呑み込んでいた。空気はあまりにも濃く、重く、そして息苦しく、一呼吸ごとに口の中に金属的な苦みが広がり、喉を煤で詰まらせ、炎症を起こした粘膜の上に腐食性の毒の塵となって降り積もった。


バロン・ドレイヴンの鉱山ははるか後方に遠ざかり、いまや巨大で黒々とした空洞と燻る廃墟のクレーターへと変貌していた。その地下深くからは、くぐもった爆発音や崩落する地層の軋みが今なお響き渡っていた――深部坑道の最後の木製支保工や梁、天井が崩れ落ち、何トンもの岩石と赤熱したスラグの下に、ほんの数時間前まで非人間的で残酷な強制労働の地獄を形作っていたその暗い遺産のすべてを埋め尽くしていたのだ。


崖の縁、11月の早い霜に縛られた固い草の上に、エリアンは横たわっていた。


まだ8歳の半夜の精(ナイト・エルフ)の脆弱な肉体は、細かく痙攣する震えに苛まれていた。胸郭が激しく不規則に上下する。呼吸のたびに、傷つき煤に塞がれた肺に焼けるような耐えがたい痛みが走った。それはまるで、空気の代わりに白熱した液体の金属を注ぎ込まれているかのようだった。口の中には、どろりとした固まった血と苦い灰が混ざり合った、胸が悪くなるような息苦しい味が広がっていた。


彼は声を漏らさなかった。弱さを露呈するようなうめき声も、わずかなすすり泣きも、引き裂かれ血の滲む唇から零れ落ちることはなかった。身体的な痛みは、死すべき肉体の脆い構造がもたらす、二次的で背景的な信号に過ぎなかった。


半夜の精の生理機能は、人間のそれとは全く異なる法則で機能していた。死すべき種族の特異性とはかけ離れたその法則は、独特の解剖学的特徴を規定していた。神経系は計り知れないほど繊細で、鋭敏で、内部の断裂に対してやすやすと反応し、疼痛性ショックと意識の完全な喪失の境界線はより浅いところにあった。だが、子供の身体的苦痛のさらに深層には、カイル・エラリスのモノリスのように冷徹で凍てついた理性が聳え立っていた。過去の生において、彼は魔法も剣術も持たず何世紀も影に身を潜めていたが、その精神は途方もなく、限りなく絶対的な記憶力を有していた――数え切れないほど読み漁った論文、設計図、図面、そして秘められた知識の数々を、彼は細部に至るまで吸収し保持していたのだ。いまや子供の殻に閉じ込められたこの膨大な理論的荷物は、疲れ果てた肉体の痙攣を、同情や恐怖ではなく、過負荷に陥った機械の亀裂の規模を測る学者の冷徹で客観的な分析の眼差しで見つめていた。


*「マナの脈絡が3分の2焼き切れている」*, と内なる声は冷徹に記録した。かつて読んだ膨大な生理学の書物の理論的知識を拠り所にして。*「8歳の半夜の精の生物学的組織は、構造的な損傷を受けることなく、これほど莫大なエネルギーを通過させることは物理的に不可能だ。パイロマンシー(火術)の共鳴メンタルマトリックスにおける精密な数学的計算がなければ、この放電は私をほんの一握りの炭と化した骨に変えていただろう。だが、計算は正しかった。鉱山は死に、目撃者たちはエラリアの地表から消し去られた。残りはただの、プロセスの技術的代償に過ぎない。」*


エリアンは冷えと緊張でこわばった四肢に鞭打ち、ゆっくりと肘をついて起き上がり、重く虚ろな眼差しで自身の身体を見下ろした。


英雄的な変貌も、奇跡的な治癒もない。骸骨のように痩せ細ったフレームには、汗と鉱山の煤、機械のグリース、そして凝固した黒い血にまみれた、粗末な囚人服の哀れなボロ切れがぶら下がっているだけだった。


その光景は反発を覚えるほど恐ろしいものだった。手足の皮膚は何か月の強制労働の間に染みついた石炭の塵に覆われ、頑丈でひび割れた灰色の鎧のようになっていた。肋骨は薄く半透明なパーチメントのような皮膚の下から鋭く細いアーチを描いて突き出し、鎖骨は獰猛なスパイクのように突出していた。手首と足首には、骨にまで達する深く、じくじくと膿んだ潰瘍が口を開けていた――何か月もの間、彼の肉体を執拗に引き裂き、天賦の才の残滓を抑え込んできた重い足枷と抑圧の鉄が刻んだ、消えないグロテスクな痕跡である。かつては眩いほど白かった豊かな髪は、灰や土、乾いた血清がすっかり絡みつき、固くもつれたフェルトのようになっていた。左耳には、生々しく血を流す無残な切り株が冠されていた――それは34日前、冷酷な人買いたちが静かな家へと押し入り、すべてを灰燼に帰し、2歳の弟を含む家族全員を冷酷に惨殺し、彼自身を男爵の鉱山での遅く苦しい死へと運命づけた、あの晴れ渡った容赦のない日を永遠に思い起こさせる血塗られた記念碑だった。


頭巾の類いは一切ない。額に垂れ落ちた汚れた白い髪の間から、生きている者の気配が微塵も残されていない、虚ろなライトグレーの瞳が覗いていた――そこにあるのは、凍てついた絶対的な空虚と、焼き尽くされた不屈の精神だけだった。


震え、崩れそうになる足を踏みしめ、彼は全身で立ち上がった。


東から吹く冷たく突き刺さる秋風が、ボロ布をはためかせた。朝の湿気と薄靄のヴェールを抜けた数マイル前方には、旧インペリアル街道(帝国街道)のカーブがはっきりと姿を現していた。彼の進むべき道はそこにあった。前方の道筋には、沿道の農家、薄汚れた宿場町、そして家族の滅亡に関わった連中に関する最初の糸口が待っているはずだった。


エリアンは歩みを進めた。血まみれになり擦りむいた足裏に一歩ごとに鈍い脈打つような痛みが走ったが、鉄の意志が彼の肉体を容赦なく前へと駆り立てた。腰のあたりには、粗末な自作の革の鞘に重そうに収められた、戦利品の短い戦闘用剣が揺れていた――この野生の危険な大地で、確実な死から彼を切り離している唯一の道具である。


---


インペリアル街道は、そのみすぼらしく、汚れて、悪意に満ちた生を営んでいた。


正午になる頃には、冷たい秋風が鉛色の霧の一部を吹き払い、古代の街道をその陰鬱な荒涼さのままに露わにしていた。街道は灰褐色の欠けた玄武岩の巨大なスラブ石で舗装され、その表面には深い亀裂の網目が走っていた。石板の継ぎ目には汚れた黄灰色の粘土が詰まり、鉱山からの石炭の煤と混ざり合って、粘着質で油まじりの汚泥を形成していた。路面には灰色の乾いた道路の塵、馬の糞、そして打ち捨てられた古い壊れた馬車の破片が厚く散らばっていた。


街道の両側には、生命のない焦土の丘陵地帯が広がっていた。右手には、ひび割れた地衣類や濃緑色の苔の斑点をまとった陰惨な灰色の岩肌がそびえ立つ。左手には、不気味にねじれた幹と葉を落とした黒く剥き出しの枝を骸骨の肋骨のように突き出した風変わりに歪んだ矮小な松や、枯れた木々に覆われた、峡谷の刻まれた荒涼とした斜面がうねっていた。ところどころ、早霜に黒ずんだ死んだ茶色の草の隙間から、棘だらけの乾燥した低木の茂みが突き破るように生え、その枝には霧氷が白く張り付いていた。


ここでは帝国守備隊の法律など意味を持たなかった――鉱山での暴動や爆発の噂が流れて以来、守備隊は要塞化された砦の中に引きこもり、街道をより強く、より速く、より容赦のない者たちの気ままに委ねていたのだ。


エリアンの脇を、すり減った毛皮に覆われた疲れ果てた一対の駄獣に曳かれた、幌付きの商用馬車が耐えがたい軋みをあげて通り過ぎていった。高い御者台に腰掛けていたのは、40歳前後の頑強な男だった。深く被ったフードの隙間からは脂ぎった漆黒の髪が覗き、血走った冷酷な鉛色の瞳が絶えず周囲を警戒している。彼はボロ布の麻シャツの上に、使い古されピカピカに脂の染み込んだ狼皮のコートを纏っていた。馬車の後ろには、泥に足を取られながら、焼き討ちにあった村々から逃れてきた一握りのボロを着た難民たちとぼとぼと続いていた。先頭を歩く、色あせた青いショールを被った生気のない顔の女は、そこからこぼれ出たもつれたくすんだアッシュブロンドの髪を揺らし、虚ろな水色の瞳で何もない虚空を見つめていた。彼女は着古した灰色のウールのスカートとツギの当たった上着をまとっている。その隣を歩くのは、汗で額に貼り付いた薄い黒髪と、恐怖に駆られてきょろきょろと動き回る落ち窪んだ茶色の瞳をした男で、泥まみれの茶色い農夫用のジャケットを着ていた。


囚人服のボロをまとった小柄で痩せこけた少年のほうに、彼らは誰も首を向けようとしなかった。こうした騒乱の時代、見捨てられた子供や孤児、逃亡した罪人たちは、群れをなして、あるいは単身で、あらゆる街道の脇に身を寄せ合っていた。人々は彼らを侮蔑と嫌悪に満ちた無関心で見るか、あるいは最初から奪うものなど何もない歩く死体として扱うかのどちらかだった。


そしてそれはエリアンにとって都合がよかった。彼の恐ろしくげっそりとした外見は、完璧な鎧として機能していた。いかなる通りすがりも、いかなる略奪者のパトロンも、この汚れて煙臭い半死人のような姿の中に、危険な敵が潜んでいるとは微塵も疑わなかった。


彼は街道の最も端を選び、血まみれになった足裏の痛みにもかかわらず、音もなく歩みを進めた。前腕と足首の内側にあるマナの脈絡は鈍い痛みを訴え続けていたが、理性はその信号を容赦なく抑え込み続けた。


*「エルフ組織の再生は、内部の残存焦点を通じて機能する」*, かつて読んだ生理学の古文書を頼りに、カイルは冷徹に分析した。*「最初の沿道集落にたどり着き、この臭うローブを地元の標準的な衣服に着替え、食料を確保しなければならない。」*


その思考を遮ったのは、背後で起きた砂利の重く鈍い軋み音だった。


鬱蒼としたトウヒの低木林が街道の石板にまで迫り来る急カーブの向こうから、弱者から略奪しようと狙うバロン・ドレイヴンの守備隊の脱走兵3人組が飛び出してきた。


先頭を歩く、短い狩猟用の槍を斜めに構えた最初の男は、錆びた鉄の兜の下から束ねて出した汚れた短いアッシュブロンドの髪と、狡猾に動き回る琥珀色の瞳を持っていた。彼は使い古されたなめし革のジャケットの下に、引き裂かれた重い鎖帷子の輪をまとっている。邪悪な笑みを浮かべる2人目の男は、後ろに撫でつけた脂ぎったダークチェスナットの髪と、病んだ肝臓のせいで黄色く濁り毛細血管が充血した細い目をしており、その身体は古い血の染み込んだカンバスシャツと油まじりのベストで締めつけられていた。3人目で、最も巨体かつ大柄な、錆びた山刀を引きずっている男は、青白い傷跡に覆われた完全に禿げ上がった頭と、胸まで垂れ下がる白髪交じりのもつれた漆黒の髭が特徴だった。その肉づきのよい顔には小さく凶暴な黒いビーズのような目がぎらついており、彼はしっかりとリベットで打ち付けられた金属板からなる重く凝ったブリガンダインの鎧を身にまとっていた。


街道の脇をとぼとぼと歩く孤児の姿を見とめると、彼らは下劣なしゃがれ声をあげてたちまち活気づいた。


「おい、見ろよ、鉱山の穴から這い出してきたウジ虫だ!」, アッシュブロンドの髪の男が槍の穂先をもてあそびながらにやりと笑った。「汚い野郎め、おい、止まれ、この野郎!」


エリアンは足を止めた。顔を上げず、肩を丸め、全身を細かくおびえたように震わせながら、逃亡奴隷の恐怖に麻痺した動物的な姿を完璧に演じ続けていた。


3人組は瞬く間に彼を半円状に取り囲み、前方の進路を塞いで安全な林道への逃げ道を断った。彼らからは安物の酸っぱいワイン、古びた馬の汗、洗われていない肉体、そして古い鉄の臭いがぷんぷんと漂っていた。


「なあ、ガキ」と、チェスナットの髪の男が爛れた黄色い歯を剥き出して歪んだ笑みを浮かべた。「鉱山は木端微塵に吹っ飛び、全員焼け死んだ。お前、そんな可愛い面して一体どこから這い出てきたんだ? おい、ポケットの中身を出しなさい。そのボロの中に銅のレナ一枚でも、銀のリラ一粒でも隠してやがったらいいが、なければ今すぐここで、その石の上で腸を引きずり出してやるからな」


「な……何もないです……ご主人様方……」エリアンは裏返るようなか細い、芝居がかった哀れな子供の声で怯えながらきゅっと呟き、極度の体力の衰えを演じるように膝を少し折り曲げた。


*「粗野で訛りきった共通インペリアルの言葉だ」*, カイルは意識の隅で冷徹かつ客観的に記録した、必要なイントネーションを完璧に模倣しながら。*「何世紀もの間に、辺境の言語は取引と脅しにしか役立たないような、砕けた語句の原始的な混合物へと退化している。だが、この役割を演じるには十分だ。」*


「ふざけた口きいてんじゃねえぞ、クソガキが!」と、最初の男が我慢の限界を迎えて怒声をあげた。彼は荒々しく一歩踏み出し、その重くタコのできた巨大な拳で、エリアンの破れた囚人服の襟首を乱暴に掴もうと手を伸ばした。


その瞬間、偽りの震えが完全に消え去った。


エリアンの周囲の世界がまるで一瞬にして凍りつき、ベクトル、角度、そして弱点の数々が描かれた、数学的に正確な幾何学的ラインへと粉々に分解された。顔に垂れ下がった汚れた髪の隙間から覗くライトグレーの瞳が、凍てついた絶対的な明晰さで輝いた。


魔法は使わない。損傷した脈絡に残るわずかなエネルギーの残りカスを無駄にする必要などない。必要なのは純粋な解剖学的知識、エリアンの過去の訓練の筋肉記憶に刻まれた技術――かつて悲劇に見舞われる前、彼は師匠の指導のもとで剣術と戦闘魔法の第3段階にまで達していた――そして、頭脳の深部に膨大な解剖図や古文書のスキーマを蓄えたカイルの絶対的かつ計算ずくの記憶の融合だけだった。


エリアンの右手は、バネのようなどこか人間にあらざる鋭さで、瞬時にボロ布の裾の下へと滑り込んだ。戦利品の短い戦闘用剣は、音もなく完全に無音のまま鞘から滑り出た――ただ、乾燥した空気を切り裂く鋭い風切音だけが街道に響いた。


鋭い刃が、アッシュブロンドの髪の男の肋骨のすぐ下へと突き刺さった。下から上へ、ミリ単位で計算し尽くされた凄まじい力で横隔膜、肝臓、大動脈を貫通し、細い鋼の切っ先が背中側へとえぐい音を立てて突き抜けた。水圧の衝撃が内臓を木端微塵に引き裂いた。男は息を呑む暇すらなく、その口は音なき痙攣の叫びのために大きく開き、眼球は飛び出し、口からは暗く泡立った鮮血の塊が噴水のように噴き出した。


「なっ、なんだ……」チェスナットの髪の男は濁った目をしばたたかせ、仲間がほんの一瞬でぐにゃりとした出血多量の操り人形に変貌したという現実を全く理解できないまま立ちすくんだ。


エリアンは自動的な動作で素早く刃を崩れ落ちる死体から引き抜き、その返り血で顔を熱く濡らしながら、同時に倒れゆく死体を前へと押し出した。下ろされた槍に対する生きた盾、そして突撃の防壁として利用したのだ。


禿げ頭に黒髭を生やしたあの巨体の男が狂気的な怒号をあげ、大振りの攻撃のために重い武器を持ち替えようとしたが、エリアンはすでに間合いを完全に潰していた。一歩左へ。直撃のラインを外す優美で計算された身のこなし。そして敵の橈骨(とうこつ)の骨めがけて自分の剣の平で放つ、短く正確な一撃。


乾いた不気味な骨の折れる音が轟音のように響き、麻痺した血塗れの指から重い山刀がカラカラと音を立てて道路の塵へと落ちた。


男が痛みの声をあげるより早く、エリアンは剣を逆手に持ち替え、一連の流れるような粉砕の動作で、そのまま顎の下から刃を突き入れ、軟組織と頭蓋骨の基部を貫通させ、後頭骨へと切っ先を突き抜けた。巨漢の頭が力なく後ろへと反り、白目を剥いた両目が虚空を見つめ、その重い身体が石を踏み鳴らしながら泥の中へと崩れ落ちた。


周囲の秋の街道には相変わらず静寂が漂っていた。遠くをトボトボと歩く農民や御者たちは誰も振り返りはしなかった――この呪われた大地では、街道での突然の殺人に遭遇することなど、天候の変化よりも日常茶飯事だったのだ。誰もがただ肩をすくめ、この短くも完璧な殺戮の場から一刻も早く立ち去ろうと急ぐばかりだった。


エリアンは冷たく規則正しい息をつきながら、冷え切っていく3つの死体のあいだに立ち尽くしていた。前腕のマナの脈絡が鈍く疼くような痛みを返してきたが、カイルの理性はそれを容赦なく押し殺した。


*「使えない肉の塊が三つ」*, 冷徹な思考が意識のなかを駆け抜けた。*「鉱山の罠が作動したときよりも静かなものだ。だが、死体をこんな剥き出しの場所に放置するわけにはいかない――すぐにスカベンジャー(屍肉食い)や偶然の巡乱隊を引き寄せてしまう。」*


ミリ単位で計算された素早い動作で、彼は3つの死体をすべて生い茂る道路脇の低木林へと引きずり込み、野次馬や通りすがりから惨殺の痕跡を完全に隠すため、乾いた枝や去年の落ち葉、土と草の根で丁寧に覆い隠した。それから彼は手早く、かつ整然と死者たちのポケットを探り、必要としていたすべてのものを手に入れた。十数枚の重い銅のレナと3枚の銀のリラが鳴る小さな革の財布、固い干し肉の塊、カビの生えた灰色のフラットブレッド(平焼きパン)、そして清らかな真水が入った木のフラスコである。錆びた槍や重い山刀のようなかさばる武器は、最初から持っていく気すらなかった――子供の腕で重い鉄の塊を引きずるなど、混雑する街道では愚かであるばかりか危険すぎた。ボロ布の下に隠した短剣だけで十分だった。


彼は干し肉を無言で口に放り込み、硬い繊維を徹底的に噛み砕いた――飢えきった肉体が損傷した組織の修復プロセスを始動させるためには燃料が必要だった。フラスコは自分のものの隣のベルトにしっかりと結びつけた。


殺した男のウールのズボンで刃を丁寧に拭き、鞘に収めると、エリアンふたたび肩を丸め、打ち捨てられた惨めな囚人の姿をまとって、自信に満ちた足取りで東へと続く旅を再開した。


---


夕暮れ時、血塗られた雲の色に染まりながら深紅の太陽が沈みゆく頃、道は大きな沿道集落の郊外へと彼を導いた。


そこは腐った木柵に囲まれた、傾いた木造のあばら家や納屋が群れをなす、薄汚れたみすぼらしい集落だった。集落の周囲には家畜に食べ尽くされた切り株の残る畑が広がり、その中心には「酔いどれ猪」と不気味に描かれた看板を掲げた、2階建ての頑丈な丸太造りの宿場町(酒場)がそびえ立っていた。酒場の瓦屋根の上からは、濃い灰色の脂ぎった煙が立ち上り、中からは焦げた脂、酸っぱいビール、腐ったキャベツ、そして馬の糞の不快な悪臭が漂っていた。帝国守備隊の目が届かない安全な距離にあるこの場所には、一帯のあらゆる掃き溜めが集まっていた――逃亡傭兵、略奪に手を染めた脱走兵、盗難家畜の売買人、そして34日前、平穏な家を襲撃して2歳の弟をも容赦なく惨殺し家族を根絶やしにしたあの奴隷商人どもの手下たちが。


エリアンは、最初の家々から数百歩手前、曲がり角にある枝を広げた半ば枯れかけた古いオークの深い影のなかに立ち止まった。


血まみれになった足の痛みに限界が来ていること、そして飢えと極度の緊張から頭の中で冷たく息苦しい波がうねっていることを彼は感じていた。だが、その内側、傷ついた子供の肉体の最も深奥では、原初(オリジン)の檻に閉じ込められた凍てついた炎が、依然として力強く、揺るぎなく、容赦なく脈動し続けていた。


*「ここでこの臭うローブを着替え、まともな旅装束を買い、馬を手に入れなければならない」*, 酒場の窓から洩れる薄ぼんやりとした黄色の光を見つめながら、彼は冷たく虚ろな目で思考した。*「これは長い復讐の道における最初の第一歩に過ぎない。私の家族の滅亡に関わったすべての者が、流された一滴残らずの血で償うことになる。どのクズも、逃すものか。」*


エリアンは鋭い仕草で額の汚れた白い髪を払い除け、呼吸を整えると、捕食者の確固たる足取りで「酔いどれ猪」の軋む扉へとまっすぐに歩み寄った。

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