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王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
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街デート

今日は街に行くので疲れないようにヒールの無いぺたんこ靴だ。

ワンピースは相変わらずなセパレートタイプ。

襟が大きく薄いピンクでシンプルだが、花柄が薄く散らばめてありお気に入りのものだ。


「メイ、髪型なんだけどゆるくおさげにして」

今日は、カフェでマカロンだもん。

食べる時に髪の毛が邪魔にならないようにしておかないとね。



来るのが早いな、てっきり昼過ぎぐらいかなと思ってたのに。

まだお昼前なんですけど。

「早くない?」

「すまない。いや、ランチで連れて行きたいお店もあって…その。迷惑だったか?」

なんだなんだ。

ユノったら、俺様系やめたのかな。

そんなあっさり謝られると怒れないじゃん。

「別に…いいけど、さ」

「っ!そうか。よかった!なら早く行こう」

そう言って王子はふにゃっととても嬉しそうに笑った。


きゅん。


きゅん?

なんだろう、今胸のあたりが少し締め付けられたような気が。

今日はコルセットもしてないのに。

変だな。

朝ごはんなんか変なもの食べたっけ?



ユノがランチに連れてきてくれたのは王家御用たしのレストランだった。

美味しいよ。…美味しいんだけど、なんかなぁ。

そしてその後宝石店や洋服屋へと連れられた。

その度何かとプレゼントしようとしてくる。

「リリー、気に入ったものがなかなか無いようだな。時間はあるし別のところは行こうか」


いやいや、大丈夫って。

気になるものもなにも、私元から宝石とかドレスにあんまり興味ないんだよね。

てか、それだわ。

今日1日色々連れてってくれたのにモヤモヤしてたのわけは。

こんなことならヒロイン連れてこればよかった。

てか本当じゃん、痛恨のミスだわ。

「あぁ、私別に特に今欲しいものないしユノの買い物終わらせちゃいな?私店の前で待ってるし」

「え?ちょ待って!今日はリリーのためにー」

「うん、だから私は大丈夫だから!ね?」


私はそう言って店の外に出た。

ふぅーー。

生き返るわ、なんかずっと固っ苦しい所ばかり回ったせいでつかれたわ。

やっぱユノと私って合わないよなぁって実感したわ。


ん?なんの匂いだろ。

いい匂いだなぁ。

私は店の前にある売店にフラフラと足を運んだ。

「おじさん!それ何?」

「おや、えらいべっぴんさんだね!これは鶏肉を油で揚げたものを特製のタレでさらに焼いたものだよ」

ほぉぉぉお!

唐揚げを甘辛ソースで焼いたってそれ油淋鶏じゃん。

好き好き好きっ。

「おじさん!10コちょーだいっ!」

「あいよー」


私は近くにあるベンチに座った。

あふあふっ、もぐもぐっ。

うっっまっ。

幸せやぁ。


「リリーっ!はぁ、はぁ。探したぞ。ったく」

「ふぇ?」

「…何食ってんだよそれ」

なんだなんだ、目先の距離じゃん。

それをオーバーに探したとは。

てか見過ぎね、食べたい…とか?

欲しい時は素直に欲しいっていいなよ、別に1個くらいあげない事もないんだから。

それとも私はそんなに食い意地張って見えるのかな?

…しょーがないなぁ、ほれ。

「あーーん」

「ふぁっ⁉︎」

ふぁっって何じゃそりゃ。

私のさっきのリアクションに似てんな。

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