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王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
39/43

39.

やっと教室にたどり着いた。

なんだか、既に疲れてんだけど。

これから1日が始まるってのに、バカヒロインで体力消費という無駄があったせいだな。

あんなにアンポンタンだとは。

あのヒロインを王子が求める女性にしつつ、王妃にもふさわしい人物にするのってかなり無茶が…。

私ちょっと早まったかな。

いや、もうやるしかない。


教室に入ると扉付近にいた男性グループの1人が声をかけてきた。

「ん?あれ、リリアナ嬢?」

まてまて。

その声はっ。

「ニ、ニノラス様…」

まじかぁぁぁ。

君がなぜ騎士科にいるんだよ。

君は普通科に入ってヒロインと仲良くなって、支えるという重要な役目があるじゃないか。

「あの、ここは騎士科の建物ですが。普通科はこちらではありませんよ?」

「ん?間違えるなんてありえないだろ。」

ありえるよ、君もバカだもん。


いやいや。

いろいろとストーリー通り行ってないのはわかってたけど。

あのバカヒロインが1人で貴族社会生きていけるなんて無理でしょ。

ニノラスがいれば、まぁなんとかなると思ってたのに。

「ニノラス様はなぜ騎士科に?普通科に入られるとばかり」

「あぁ、リリアナ嬢と剣を交えている内に自分はまだまだだなって。もっと極めてみたいなって」

私のせいなのね。

私気付いてない内にいろいろやらかしすぎじゃね?


「リリーちゃんおはよーー!早く席つこうよぉ」

遠くからミルが呼んでいる。

そうか、もう先生が来る時間よね。

「今行くわミルっ!…ではニノラス様また後で」

「あ、あのさ。ニノって呼んでいいぞ。同じクラスになったわけだし。その呼びづらいだろ?それに俺にも砕けて喋ってくれよ、堅苦しいのは苦手だ」

呼びづらい?

うむ、そう言われてみればそうかも。

そうだね、君が敬語で話してたのは出会って数分の挨拶だけだもんね。

誕生日で会った時からは砕けてまくってたもんね。

確かに私だけかしこまってるのもバカらしいかも。


「おーけ。わかった。これから3年間よろしくニノ。あと、ヒロ…ルルビア様のこと違う科になったみたいだけど今まで通り仲良くしなさいよ」

「お?おお」

ヒロインのあの性格で女友達作るとかとか無理そうだしね。

せめてニノだけは側にいてあげなさいな。


席に着くと前の先のミルがクルッと後ろを向いた。

「ねぇー、さっき話してたあの人昨日いなかったよねぇ。知り合いぃ?」

「あぁ、ニノのこと?彼は私の剣の師の弟だったからよく一緒に剣の鍛錬をしてたの。昨日休んだのは風邪とかじゃない?」

「ふーん」

おいおい、聞いといてふーんって。

相変わらず掴みどころないよねミルって。

ニノが第一騎士団副団長のエリスさんの弟だから気になってたのかな。

後で2人が話すきっかけでも作ってやるか。


それにしてもキャシーにミル、ニノまで同じクラスとは。

なんだかんだいって知り合いが3人もいると心強いかも。

目の前のこと1つずつ片付けて頑張るしかないよね。

よし、まずは放課後のスライディング土下座のシュミレーションでもしとくか。

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