↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
25/43

25.勘違い

「リリー様さすがですわ、素晴らしいセンスです!では次は相手の後ろに気配を消しながら近づき、急所をつきます。そのためー」

「キャシー様っ!いったんお茶にしませんこと?」

うん、あのね。

さらっと気配消してとか言われたけど、9歳の子供が誰でもできることじゃないよ?

できないからね。

いくら私が剣術極めてて、その辺の子より強いとしてもだよ。


「それでその後はどうですか?周りの反応は」

「リリー様のいう通りでしたわっ!何を言われても笑顔で堂々としていれば、周りも何も言わなくなりました」

「そうですか、よかったです。これからも何かあれば言ってくださいね。私達…お、お友達ですし…」

「…」

え?

違ったの?

あっれぇぇぇ⁉︎

友達だと思ってたの私だけなの…しょぼん。


「ふふふっ」

突然キャシー様が笑い出した。

うん、やっぱり君はべっぴんさんだよ。

可愛いよ、うさ耳付けたいよ。

黒髪にうさ耳はもう誰にも負けないからね。

…じゃなくて。

「あの?」

「っ、すみません、つい。リリー様が想像していたよりもずっと可愛らしい方でして思わず…」

うん。

今頬を染めて恥ずかしがってるキャシー様の方が可愛いと思うんだけど。


「お、お待ち下さいっ」

ん?

何やら家の方が騒がしいわね。

メイドの声も騒がしい。

なになに、今やっと剣の時間が終わって優雅なティータイム楽しんでるのに。


バンッ。

勢いよくドアが開く。

「おいっ、リリー!おまっ…。」

「「…」」

「ごほんっ。やぁ、君は確かレサード侯爵家のキャシス嬢だったね」

白々しいわ。

うん、ごまかせてないと思うよ。

ほら、キャシー様ツッコミな、なんでやねんって大阪人みたいなツッコミでよろしく。


「これは王太子殿下、このような姿での挨拶となってしまい申し訳ございません。キャシス・レサードでございます。リリー様、私この辺で今日はおいとましますわ」

「っ!キャシー様、その必要はございませんのよ?王子とは何も約束などしていなかったのですから。帰るのは王子の方です」

なんだよ、なに一丁前に私のこと睨んでるのよ。

本当のこと言っただけじゃん。

ぜーんぜん、王子に睨まれたって怖くないんだから。


「ふふふっ、お2人はとても仲が良いのですね。リリー様のお言葉は嬉しいですが、やはり私はこの辺で失礼致します。次はぜひ我が家に来てくださいねリリー様」

そう言って王子に綺麗な一礼をして帰っていった。

えぇーーーー。

もっとお茶したかったのに。

色々話したかったのにぃ。

王子のせいで…。


しばらくした沈黙の後、いきなり王子が口を開く。

「おい…何か俺にいうことあるだろ」

ん?

…ごめん、本当にわかんないんだけど。

いきなり人の家押しかけて来て、そんなこと言われても。


ハッ…あれかな、なにか褒めて欲しい、とか⁉︎

女子がよく前髪切った次の日に、なかなか気付いてくれなくて怒ってる的なあれかっ。

よしよし、そうと分かれば。


「王子、大丈夫です。安心してください、ちゃんと似合ってますよ」

「は?」

「前髪、少し切ったんですよね。周りの人が誰も気づいてくれなくて少し寂しかったんですよね」

「ちっ、ちげぇぇぇぇよっ!」

ありゃ、ちがった。

だったら、本当になにしに来たんだろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。