↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
26/43

26.交差する思い

「お前っ、…最近王宮来ないじゃないか!その事について謝るって言うなら?聞いてやるっていってんだよ」

「?別に行く予定がないから、行かないってだけなんだけど」

「なっ、今まで週に3回は来てたじゃないか!」

「それは王宮からの手紙が送られて来てたら行くしかないよ。無視するほど神経図太くはないし」

「っ!!…じゃあなんだ?リリーは手紙がないと王宮には来ないとでも言うのか!」

「はい」

…なんでそんな驚いた顔してんの?

口パクパクしちゃって、金魚じゃないんだからやめなよ。


「王子?王宮ってのは誰でも気軽にいっていい場所じゃないんですよ。そりゃ用もないのに王宮なんて行きませんよ」

「…はっ。思い知らされたよ。いいさ、もっと努力するだけのことだよ」

ん?

努力って…いきなり剣の話題になったのかな?

「王子、抜け駆けなんてさせませんよ!私ももっと特訓して強くなるんだからっ」

「…」

ふっふっふっ。

最近なんて、キャシー様の暗殺技術も取り入れ始めたから以前よりも強くなってるんだからね。


むに。

「うひゃっ⁉︎っいひゃい。いふぁいでふってっ」

なんでいきなり頬つねるのぉぉぉ。

痛いって!

わかったぞっ、もう勝負は始まってるのね。

不意打ちとは汚い真似を。

えいっ。

「はぁ。…全くもって伝わってないって痛感した。お前が悪いんだからな」

そう言って私がやり返そうとした手を軽くあしらい黒い笑みを浮かべてた。

こわっ。

そっちが先に仕掛けて来たのになんでキレてんのよ。

しかも私のせいとは。


「もうすぐ、誕生日だったよな。…いい機会だ。なにが欲しい?お前のためならなんだって用意してやるぞ?」

もう、笑顔が怖いよ。

なんでいきなりキラキラスマイルなんかしてんの。

なにが目的なの。

…ま、でも貰えるものは貰っとこうかな!

「じゃあ、クッキー…。王宮の人達が作ったクッキーとあとマドレーヌも!」

「そう言うのじゃないっ、くそ。聞いた俺がバカだった」

なっ⁉︎

欲しいもの言えと言ったのはそっちだじゃん。

正直に言ったのにバカって。


「もう、帰ってよ。来た時から意味わかんないことばっかりでさ?あげくに欲しい物言って、バカ呼ばわりされる覚えはないんだけどっ」

「ふっ。まぁ当日、楽しみにしておけっ」

そう言って笑って帰っていった。

いや、なにを⁉︎

何を楽しみにしてればいいっての?

やっぱりお菓子くれるってこと?

はぁ。なんかどっと疲れた。



ー殿下…、ファイトです。お嬢様は超ド級の鈍感ですと、ずっと部屋にいたメイは密かに殿下にエールを送ったのだった。ー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。