23.ある日のお茶会
今日はミス・グレーにお呼ばれしてマカダミア家のお茶会に来ている。
私は今日も、今日とてセパレート型ドレスだ。
あれから売れ行きはなかなか良いみたい。
特に、若い女性に人気らしい。
最初はやはり貴族が足を出すなんてと言われていた。
けれど近頃貴族の女性の間で、自分の身くらい守れるようにと護身術を学ぶ家が多く、機能性に優れたセパレート型ドレスが崇拝され始めたとかなんとか。
またミス・グレーのデザインの評価が高く、女性達もやる気になっているとか。
ありがたいてぇ。
みんなでもっと女性社会盛り上げていこ!
今日の勝負服のカラーは空のようなに透けるスカイブルーだ。
動く度にふわっと広がるスカートの下には、小さな宝石がいくつか付いており綺麗だ。
話しかけてくる人々皆に好評みたい。
ま、可愛い私が着てるって言うのもあって余計輝いて見えるでしょうに。
もうぉ、てれるなー。
…なんか目線を感じるな。
誰だろ。
少し周りを見渡すと少し離れたところにいる女の子と目が合った気がした。
とりあえず微笑むか。
にこーっと。
その瞬間その子はビクッとして奥の方に走り去った。
っな!
嘘でしょ。
最近気にしてなかったけどやっぱり私ってつり目がちだから怖いのかな。
今のももしかして悪魔の微笑みに見えたのかな。
まじかぁ。
さすがにショックだわ。
うん、少し1人になろう。
私はさり気なく輪の中から外れ庭の奥へと足を進めた。
たぶんマカダミア侯爵家も花が好きなんだろ。
いろんな種の花がありとても綺麗だ。
ん?
あ、あれは百合の花だ!
うんうん、やっぱり花の中では1番好きだな。
この凛とした佇まいが好きなんだよな。
「私もあなたみたいに凛とした綺麗な女性になりたい」
つい百合の花に語りかけてしまった。
はぁ。…何やってんだろ。
「リリアナ様は誰よりも十分凛としていて綺麗でわ!」
うぉぃっ⁉︎
だれだれ、いきなり話しかけたの。
てか独り言聞かれてたよ、はずっ。
そう思い、少し赤くなった頬を冷ますかなようにゆっくり振り向いた。
あ。
さっきの女の子。
前髪をパッツンと綺麗に揃えた黒髪ロング。
顔はすごく緊張しているのが伝わるくらい赤い。
かわいいなおい。
人形かと思ったよ。
「あ、ぁの。私なんかがいきなり声かけてすみませんでしたぁぁぁ」
まってまって、なんで走りさるのぉぉ。
「ねぇっ!」
パシッ。
ついはその子を追いかけて腕を掴んでしまった。
「あーー。その、よかったら少し私とお話ししません?」
「ひゃっ。ひゃい。」
ひゃい?
私たちは近くにあったベンチに腰をかけた。
「ごほんっ。改めまして。私はリリアナ・クロノスです。どうぞリリアナと」
「レサード侯爵家が娘、キャシス・レサードです。あの…先程はいきなり声をかけてしまい、すみませんでしたっ」
「いえ、私少し自信がなくなっていたのであなたの言葉は嬉しかったのよ?ありがとう」
「っ?リリアナ様でも自信をなくすものなのですか?」
「ふっ、うふふっ。当たり前ですわ。私もキャシス様と同じ人間ですもの」
「っ!」
キャシス様の目から涙がこぼれた。
…え?
あれ?
もしかしなくても泣かしたのって私…なのかな。
お前は同じ人間じゃねぇよ的な?
それか、いつの間にかまた悪魔の微笑みになってた⁉︎
ねぇ、どっちよ。
誰か私に教えてっ。




