↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王妃?え、時代は騎士でしょ!  作者: 吉那 薫
14/43

14.抱える思い(王子視点)

今日で10歳になった。

周りもやれ婚約者だのうるさくなってきた。

今日の誕生日パーティーの目的は、俺のお祝いなんかじゃない。

婚約者を見定めるためのものだ。

誰でもいい。

女性なんて微笑んでおけば顔を赤くし静かになる。

まぁ、俺の見た目だと仕方がないだろうがな。

誰よりも顔が整っているから仕方がない。


会場に足を踏み入れ、挨拶をしていると後ろの方に変な奴を見つけた。

遠くてよく顔は見えないが綺麗な銀髪の女の子。

その子は、うんうんと頷いていると思ったら、こっちを向いて胸の前でガッツポーズしている。

なんだ。

何を考えている。

だか明らかに他の女性とは違う反応。

気になる。


挨拶を終えると次は1人ずつお祝いの言葉という名の猛アピール。

めんどくさいが将来や、今後世話になるかもしれない家の子には特別挨拶をしておいた。

褒め言葉と共に手の甲に軽くキスをすればこっちのもんだ。

友達は多い方がいいだろ?


一区切りついたと思ったら、2人の銀髪の持ち主が現れた。

そのうちの1人が、さっきの変な奴だ。

黙って兄の少し後ろに立っているその姿は、妖精という言葉がとてもよく似合う女の子だ。

綺麗な子だな。

クロノス公爵家の子供か、ちゃんと挨拶しとくか。

リリアナ嬢の髪を少し手にとり、褒め言葉と共にキスを落とす。


反応がない。

おかしいな。

そう思い、リリアナ嬢を顔をチラッと覗き込むと目が死んでる。

だか彼女は俺の目線に気づいたのか、パッと笑顔を作った。

そして、ありがとうとさらっと感謝しプレゼントを渡してきた。

なんなんだ。

目の前の彼女は確かに微笑んでいる。

だか俺に好意が全く無いどころか、ここから早く立ち去りたいのが伝わるくらいだ。

案の定、彼女は兄を残して去っていった。

兄ですら驚いた顔をしている。



もう1度彼女と話したい。

そう思い会場を見渡す。

見つけたっ。

少し離れたテーブルのところに、先ほどとは比べようのないほどの笑みを浮かべ、クッキーを食べているリリアナ嬢。

え。

俺ってもしかしてクッキーに負けてる?

この国の王太子なんだけど。

周りも妖精のように可愛い彼女に話しかけるタイミングを見計らっているようだ。


気づけば話しかけて席に座っていた。

今度こそゆっくり話せると思っていると、知らない奴がリリアナ嬢に声をかけた。

なかなか彼女とゆっくり話ができない。

リリアナ嬢は彼をこの場に誘うも断られ、今度は自分が邪魔だったのか言い出し、なんなら去ろうとする。

いやいや。

君そんなバカじゃ無いよね。

むしろ賢い方だと思うけど。

そっちがその気なら、こっちにも考えがある。


その後2人の時間を勝ち取り会話をするも、チラチラと会場を見ては兄を探している。

こっちを見ろ。

俺にここまで興味がない奴がいたとはな。

その後兄が合流すると、リリアナ嬢はふわっと花の妖精かと思えるほど綺麗な笑みを浮かべた。


羨ましい。

なんだこの感情。

とにかく気に食わない。

その後立ち去ろうとするリリアナ嬢に、ダンスを申し込むと、足が痛いと見えすいた嘘をつかれた。

いやいや、今君しっかり両足で立ってるよね。

まぁいいさ、今日のところは見逃してやるさ。

自分がこうも執念深いとは。

次はなんとしてでも、君の素を引きずり出してみせるさ。

君の本物の笑顔もね、覚悟しておけよリリアナ嬢。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。