精霊封じ②
この世界に命の精霊をとめるものはいない。
4度目で私の心はもう折れている。
私は私の作ったかりそめの肉体に入れ替えられ殺される。
命の精霊はまだ手を抜いている。
一回一回私を殺す必要等ないのだから。
一度に永遠を込める事も1次魔法にいや、2次魔法であっても出来るはず。
私は気がつく。
命の精霊は力を落としているのではないか。
少しだけの希望が湧くのがわかる。
永遠を浴びる前に助けが来るかも知れない。
命の精霊は私の心を読んだ。
「よく分かったね。二次魔法以上は完全なコピーは作れないから僕は2.5次魔法。並の精霊と一緒の格なんだ。さすがに元が元だけに二次魔法使いよりつよいけど元の力よりはずっと弱いよ」
そう言って笑う。
弱くなった事など何も気にしていない。
精霊とはそういうもの、行為と魂の素が結びついた存在。
そして強さに関わらず最も恐れられる存在。
私は幼い頃、純精霊語を話母に叱られた。
今ならわかる。
人食い鬼であった母さえ精霊を恐れていた。
精霊は誰にとっても恐ろしい。
命とは精霊への耐性の事、街に住む人は街に住む精霊に耐性があるに過ぎない。
人食い鬼の子に人が生まれ出したのはきっと精霊の影響だ。
私は彼の顔を思い浮かべる。
「小さな星と聖杯の秘密」
私はそうつぶやいた。
「それが正解」
奴はそう言って笑顔を浮かべた。




