精霊封じ①
「キラキラ チカチカ」
「キラキラ チカチカ」
「キラキラ チカチカ」
彼等が私の体をバラバラにする。
私の体を使い死んだはずのもう一人の私を治していく。
もう一人の私の首が動く。
意思も魂も持たせなかった私の作ったお人形。
人と全く同じ機能を持ち、心と魂を持たない人形の首が動く。
私の人形はキラキラ チカチカと歌う何かに心臓を貫かれ、首をへし折られた。
2人が死んで行く。
キラキラ チカチカと歌う何かは2人を一つに修理しようとして諦めたのだ。
私ははじめて、人形は2回目の死。
人形は恐怖で叫び出すがへし折られた首で空気が止まってしまったのだろう。
配役が入れ替わっている。命の精霊が私の命を複製したのだ。最初の私は死んだのだろう。
私は別の魂を持つ記憶と能力を引き継いだ者
「せめて心臓と首は治してよ」
私は涙を流し3度目の死を迎えた。
また同じ記憶と能力を持つ魂の違う私が作られ続ける。
何度目だったろうか
「反省した?」
彼がそう尋ねた。
私の体は治されている。
私は今までの苦しみをすべて忘れ、体がかがむに任せて彼に飛びつく。
やっと再開出来た私の唯一の理解者。
魂は偽物だとは分かっている。
彼はまだ失敗かといって私の首を掻き切る。
キラキラ チカチカと聞こえていた声が
「この世界なら邪魔がはいらない」
だからいつまでも楽しめるといった気がした。
薄れ行く意識の中時間が巻き戻っていることを確認する。
誰かの言葉が頭をよぎる。
精霊は同じ事を永遠に繰り返す事が存在意義である。




