表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな星と聖杯の秘密(0次魔法シリーズ②)  作者: sisousi.kenta


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/91

迷い鬼⑧

祖母の身体に精霊の御守りが吸い込まれていく。

不気味にそして人を恐怖に掻き立てるように「キラキラ チカチカ」と唄う。私は耳を塞いだ。恐ろしかった。私が唄ったものとはまるで違う。恐怖が心を支配する。どれだけ心を鍛えても逃れられない恐怖であろう。花は枯れ、鳥たちは死に、石や、寺に使われた木までもが自ら命を捨てていく。キラキラ チカチカはあちらの世界の童話であり子供を勇気づけた精霊の話。勝手に可愛らしい声を想像していた。

祖母は痛みとそしてそれ以上の恐怖により悲鳴を上げ続ける。


このまま祖母は死ぬ。こんなものを体内に取り込んで無事で居られるわけがない。


私はそっと祖母からキラキラ チカチカを取り出しまた御守りにもどす。


祖母はそのまま気を失い倒れた。私の信者は4人亡くなり、私の済む街は1万の人が謎の失踪をとげたそうだ。


和音にとっても誤算だろう。

私も身体が動かない。

私の意識が消えていく。


祖母は意識を取り戻し私の元にやってくる。

私は最後の最後、目の前で死にゆく祖母を助けてしまった。そういえば私はまだ直接人が死にゆくところを見た事がなかった。母と祖父の時は物心がつく前だ。

私は苦しむ祖母を見て耐えられなかった。

祖母は今度こそ動けなくなった私の首筋に噛み付いた。

迷い鬼退治の時間がやってきたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ