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少女は世界の英雄と共に歩む  作者: 浅見 英理
侵入者と英雄⋯時々AI
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12/19

白くまさんとの料理

―――キラリ、ふと眩しい気がして目を開いた。

ロフトの窓から射し込む陽光が私めがけて光っていた。


「…ぅん。?」


周りを見渡したが白くまさんは居ないみたい。


ソファの上に毛布を畳むと、台所まで歩いてみる。

…もしかして、外かな?


勝手口を薄く開け、キョロキョロ見渡すと、丁度野菜籠を抱えた白くまさんがトテトテ歩いているのが見えた。


「――ぉ、おはよぅございます…。」


勝手口ドアを押さえて出迎えると、

キョトンとした顔から、やおら口元に笑みが浮かぶ。


「ぁあ、おはよう。ありがとう、助かるよ。」


そのままトテトテと台所へ野菜籠を置くと、根菜を選り分け水洗いに移る様子だ。


「あ、あのっ、その野菜。洗うならわたしも手伝います!」


「大丈夫か?まだ疲れてるのでは?」


「お風呂も入れて、しっかり眠れたのでもう平気です!」

途端にお腹から元気よく、くぅうぅーと音がなる。


「…ふっ。確かに、そろそろ昼近い。食事の準備を手伝ってもらおうか。」

白くまさんは口元だけで笑うと、人参や蕪などの根菜を示して言った。


「これは煮込むから、葉を落として皮を剥いてほしい。道具はこれ、皮は炒めるからこの皿に集めて。」


テキパキと手際よく小さなまな板とナイフ、深皿を足すと指示をくれた。


野菜なら芋の皮むきを散々やらされたから、もうお手のものだ。


リビングテーブルのほうがやりやすいことに気付いて、道具を両手にテーブルに向かう。


クロスが汚れないように畳まれた布巾をまな板の下に敷くと、野菜の葉からナイフで切っていく。

そこからショリショリと根菜の皮むきを始めた。


小ぶりな人参が4、5本と、蕪を3つ皮むきを終えたので、次の指示を白くまさんに訊ねる。


「次はどんな大きさに切りますか?」


鍋の準備をしていた手を止めて、トテトテと近づくと手元を見た。

「もうこんなきれいに剥いてくれたのか。早いな。次は一口大に切って、終わったら今仕込んでる鍋に入れるから持ってきてくれ。」


「はい!」

まな板で荒く根菜を切っていく、わたしの一口大だとこんなものかな?


見比べながら切っていると、くつくつと鍋から煮込む音とほんわり肉のいい匂いがしてきた。

途端に、お腹が自己主張を始める。


「くぅぅぅ〜⋯」

恥ずかしさで顔が熱くなりながら全ての野菜を切って行った。


「――――――お、終わりました!」


まだ耳あたりが熱いけど、全て切り終わった根菜をカゴに入れ持って行った。


「ああ、預かる。⋯あとはこれとレンズ豆とを圧力で煮るか⋯」


ドボドボと鍋に入れると、横に置いてあるボウルから、水を切ると、大きめの豆を鍋に入れきっちりロックし始めた。

魔石のスイッチを押して、タイマーをカチカチと合わせると火を中火にしてこちらを振り返る。


「さて、下準備完了だ。あと30分ほど待てば食えるようになる。少し待てるか?」

「お腹はなってるけど、待ちます!」





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― 新着の感想 ―
エピソード12「白くまさんとの料理」、読ませていただきました。 投稿お待ちしておりました! お待ちしている間ほかの方の小説も読んでいましたが、やはりここでしか得られない物があります。 白くまさんとの料…
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