元チーター、過去を知る
〜?年前、王都フュードエイト近郊〜
???「ハッ、ハッ、ハッ、ハアハア…」
???「ここまでくれば…追手は来ないだろう…」
ガラの森から王都へ、赤ん坊を抱えた女性と男が走っていた。
???「ああ…戦っている間に俺の魔力が尽きてしまった…ポーションも無いし、魔力回復は時間がかかるし…クソっ、俺が魔力配分をミスったせいだ…ミスらなければ、魔物共から逃げて王都に行けたのに…今俺のムーブホールで飛ばせる人数は、残りの魔力から考えると…一人が限界だ…」
ムーブホール:ストレージホールから派生した、中級の空間系移動魔法。ストレージホールの特性を応用し、魔法の対象者(自身含む)を任意の人数・任意の場所に送る事が出来る。(人数・場所は消費魔力により、伸ばす事が出来る)
???「この先の王都内に俺の知り合いの公爵領がある…そこに、せめてこの子だけは…」
???「せめて、貴方だけは…そこで幸せにしてもらいなさい…成長した貴方を見てみたかった、こんなお母さんでごめんね…せめて手紙を一緒に付けるから…幸せになるのよ、ユーマ…」
???「ユーマ…これが、最後かも…なんて言うお父さんでごめんな…立派になれよ…」
そう言って、母が僕の服に手紙を入れたのを確認すると、父は僕にムーブホールをかけた…。
〜数分後、リーフィル公爵領リーフィル公爵家(セブンとナインの家)前〜
リーフィル領兵「リーフィル様!」
リーフィル公爵(セブンとナインの父親)「どうした?」
リーフィル領兵「門外に赤ん坊が居りました!そのままでは可哀想と思い、連れてきてしまったのですが…いかが致しましょう?」
リーフィル公爵「ふむ…致し方ない、もうすぐ私の妻も娘が産まれる、一緒に育て…まて、そこに入った手紙を見せてみよ」
それは、知り合いのリーフィル公爵への父と母からの手紙だった。
リーフィル公爵「ふむ…奴め、私に育てろという事か…しかし、奴はおそらく…」
リーフィル公爵「よし、その赤子は私の娘と共に育てるとしよう、妻の所に連れていくぞ?」
リーフィル領兵「ならば、その赤ん坊は公爵にお任せして、私は見回りを続行します。」
〜現在〜
僕は、刻逆の魔術で古びた手紙からこの事を知った。まさか、偶然部屋から出てきた古びた手紙から、そんな過去が知れるとは思ってもみなかった。
刻逆の魔術:(間接的でも)触れたもの(人でも物でも)の過去を見る魔術。Sランク魔術。
確かに、転生してから数年の事は知らないし、転生した記憶を取り戻した時には、既にセブンとナインと一緒にいたが…僕の父と母は魔物共から、赤ん坊の僕を守る為に僕をリーフィル領に…そして、父と母はもう…
そういう事だったのか、僕に本当の父と母がいない理由…そして本来身分の違う、セブンとナイン…リーフィル領にただ同然で住まわしてくれている本当の理由は…
初めまして、桑爺と申します。連載を初めて今は6部…かな?知り合わせて頂いた方の後書きを見て、後書きを書いてみました。オリジナルの異世界転生物ですが、私の厨ニ妄想をただストーリー仕立てにしてみただけですので設定は適当です、主人公の垢名設定を自分の名にした位。なので、分かりにくくはあると思いますが、もしかしたら厨ニの方にはわくわくする内容の作品になったのではないかな?とは思います。




