episode7
美幸と晴がコンビニに行っている間に残りの4人は、やれどのピザが良いだの。やれ寿司は大トロが入ってないとダメだ。だのと好き放題やっていた。
「それにしても、美幸のヤツ。前にライブで見た時とは別人みたいになってたな。」
「だよねぇ。髪型もメガネもオシャレになってたし。なんだかモデルさんみたいだった!」
「元は悪くなかったんだ。それにあの社長の弟だ。見た目が悪い事は無いだろう。」
「だよねー。でもオレ、いつもゲームで会ってたから今更な感じー。」
「「は?」」
聖の言葉に他の3人は声を上げて固まった。コイツ今なんて言った?ゲームで会っていた、だと?
「キヨ君、どういう事?ヨシ君とゲームして遊んでたの?いつから?」
「んー?大分前からだよー。よっしーが気付いてるかは分からないケドー。」
「?どういう事だよ?」
「だって、ボイチャでしか会ってないならー。オレは声聞いて、喋り方とかで気付いたケドー。」
「オレ達フレンドだからよく一緒にクエスト行ってるんだー。」との聖の言葉に翔汰はなんだか面白くない、ともやりとしたのだった。そうこうしている間にピザと寿司の注文が済み、美幸と晴もコンビニから帰って来た。
「ただいま帰りました。」
「ただいまです。」
「「おかえりー。」」
澪里と聖は玄関まで2人を出迎えに行って、ジュースとお酒の入った袋を受け取った。
「ありがとうございます。」
「いーえー。」
「そうそう!ヨシ君!キヨ君から聞いたんだけど、2人、ゲームで友達だったらしいじゃん!」
「えっ...?オレと聖さんが...?」
「そーだよー。アレ?やっぱり気付いてない感じー?」
「あ、あの...もしかして"アメジストさん"...?」
「せーかーい!」と言うと聖は美幸をハグした。それを見た晴と澪里は「何してるの?!」と焦り始めた。そしてハグされた美幸は石のように固まってしまった。
「えっ...ちょっと待って下さい?理解が追いつかない...。聖さんがアメジストさん...?た、たしかに喋り方とか似てるとは思っていたけど、まさかのご本人...?!」
「アレ?ちょっとは気付いてた感じー?」
「気付いてたと言うか...その、ゲームでボイチャしてる時はなんかアメジストさんって、LUMINOUSの紫藤 聖さんっぽい感じがするなぁって思ってたくらいで...。」
「オレはさっき挨拶した時にクンツァイト君だって気付いたよー。」
「...世間は狭いと言いますが、まさかそんな所で2人が繋がっているとは驚きですね...。」
晴がそう言うと澪里も「だねぇ...。」と同意した。
「おい!お前ら、いつまで玄関でくっちゃべってんだ?もう出前も届くぞ?」
4人は翔汰に声をかけられ、そう言えばここ玄関だった、とそそくさとリビングへと入っていった。




