episode69
黒川のマンションに着き、美幸は車を降りると、黒川に強い力で思い切り手を引かれ部屋へと向かった。2人は無言のまま部屋まで辿り着くとドアを閉めた瞬間、黒川が力強く抱きしめ、深い深い口づけをしてきた。
「ん......ふぁ......んン......あっ、んゃ」
「......よしゆき......愛してる......」
「お、れも......愛してます......かず、き......さん」
想いを伝えあうと、黒川は美幸のズボンの前を緩めた。
「ちょ、まって!ここ玄関......!!」
「......仕方ない」
そう言うと、黒川は美幸を姫抱きにし寝室へと向かった。そして壊れ物を扱うようにそっとベッドに降ろす。黒川はジャケットを乱暴に脱ぎ、ネクタイを緩める。そんな様子を見て美幸は黒川のワイシャツに手を伸ばした。
「ん?どうした?」
「......オレも手伝いたい......です」
そう言うとワイシャツのボタンを緊張で震える手で外していく。そんな様子を愛おしそうな眼差しで見つめる黒川。ボタンが全部外されると黒川はワイシャツをバサッと勢いよくぬいだ。
「......凄い腹筋」
「昔から鍛えているからな。......美幸。脱がせても?」
「あ......は、い」
美幸の許可を取ると、黒川は彼の衣服をすべて脱がせた。美幸は恥ずかしくなり自身の腕で出来るだけ隠そうとするが黒川に遮られてしまう。
「か、一樹さん!!」
「見せてくれ。......綺麗なお前の姿を」
そういうと黒川は美幸の身体をくまなく見つめた。美幸は羞恥心に苛まれ、顔だけでなく身体まで真っ赤に染まってしまう。......そのせいもあってか美幸の陰茎は少しばかり勃起し始めていた。
「......見つめるだけ勃起させるとは、なかなか変態だな?」
「ち、ちがう!そんな事ない......です」
「ふふっ。さぁ、どうかな?」
黒川はそう言うと美幸の胸の頂を舐めながら、陰茎をしごき始めた。
すると、美幸の口からは甘い喘ぎ声が漏れる。美幸の喘ぎ声に黒川は満足すると、一度彼から離れた。イク事を許されなかったため、もどかしさがあった美幸。そんな彼に気づいてはいたが黒川も限界なので先に進みたい。そのため、ベッド横に置かれたチェストからローションとゴムを取り出す。
「......もう、後戻りはできない。それでも進むか?」
黒川は最後の確認をする。すると美幸は身体を起こし、そっと黒川へと口づける。
「......言ったでしょう?"貴方の全部が欲しい"って。オレはもうとっくのとうに覚悟が決まってます。......あなたと共に歩んでいく覚悟を」
そこからは怒涛の流れだった。理性を失った獣の様な黒川に美幸は美味しく食べられたのであった。初体験ではあったが、互いに幸せを感じる事の出来た甘い一夜となった。




