episode62
さて。黒川と美幸が晴れて恋人同士になって、初めての仕事がvirtusの沖縄ロケである。つまりはお泊りの仕事。黒川は何も気にしていない様子であったが、美幸は黒川の事を意識しまくりであった。部屋割は特に決まっていなかったが、LUMINOUSのメンバー達からの善意?により、美幸は黒川と同室になった。
「美幸君。荷物を置いたら、ロビーに集合だそうです。もう行けそうですか?」
「は、はい!すぐいけます!」
黒川はフム。と美幸を全身くまなく眺めると、つかつかと近づき、美幸を思い切り抱きしめた。それに驚き「ひゃあ!!」と声を上げる美幸に黒川はクツクツと笑みを零す。そして、耳元でそっと囁く。
「......やっぱり、反応が可愛らしい。こんなのは序の口ですよ?こんな事で照れてたら......ね?」
「か、一樹さん......?」
その直後であった。黒川が耳をペロリと舐め上げ、そのまま美幸に口づけた。
「んン......ふ......ぁあ、んァ」
「ふふっ。この続きは撮影が無事終わったら......ね?」
美幸は思わず叫びたくなった。「意地が悪い!」と。そして、撮影が終ったら、どうなってしまうのか......と心臓がどきどきと高鳴り治まらないのであった。
「MIYUKI。さぁ、行きますよ?」
黒川が"MIYUKI"と呼んだので美幸はスイッチが切り替わった。ここからは仕事モードだ。
美幸達がロビーへと行くと、皆がもう集まっていた。
「これから、ビーチに向かっての撮影になります。各自衣装に着替えてください」
「衣装ってもワイシャツなだけじゃん」
「こらー。そこ、文句言わなーい!」
美幸はふと、自分は衣装を貰っていない事に気がついた。
「あのー......オレの衣装は?」
「MIYUKIさんは水着を用意してあります。あとでCGで加工するので」
皆がワイシャツの中、一人だけ水着は浮くだろう......と思いつつも"人魚姫"がモチーフとなっているので上半身裸は仕方がない。衣装を受け取りまた一旦部屋へと戻り着替える事に。しかし、美幸は受け取った衣装の水着を見て固まった。そしてそそくさと部屋に籠ってしまった。
「おーい、美幸?何籠城してんだ??撮影始めねーと」
「無理!無理だよこんなの!!」
籠城したのに完全な事を忘れていた。部屋の鍵は黒川が持っていると言う事に。
「MIYUKI、開けますからね」
「ま、待って......!!」
「!!」
皆絶句した。それもそうだ。美幸が身につけているのは黒のビキニ。それに白のパーカー。このコントラストがたまらなくエロい。誰もかがそう思い固まっている中、いち早く正気を取り戻した黒川がパーカーのジッパーを閉め、腰にタオルを巻いたのであった。......まったく。美幸はどこまで男の心をかき乱せばいいのやら。本人の意思とは別に皆がそう思うのであった。




