episode5
「ここが僕らの家です。どうぞ、上がって下さい。」
「...お邪魔します。」
5人に連れられ彼らの家へとやって来た美幸は、晴に促されるがまま、家の中へと足を踏み入れた。「ここがLUMINOUSの家...」と緊張した面持ちであった美幸だったが、リビングを見た瞬間にその緊張は姿を消し、固まった。いくら白田が手を加えていたとは言え、5人の男子が暮らす家だ。仕事をしている男性1人が面倒見切れる訳がない。その為、リビングは汚部屋の一歩手前であった。
「こ、これは...」
「...いやぁ...。普通に生活していただけなんですが...。」
「別にこれくらいなんて事ねぇだろ。な?」
「ま・さ・か。各自の部屋もこんな有様なんじゃないでしょうね...?」
美幸は黒いオーラを纏い5人を問い詰めると、5人はビクリと肩を跳ね上げた。
「ちょっと失礼しますね!」と言うと、美幸は各自の部屋を一つ一つ見て回った。流石のマネージャーも個人の部屋までは管理出来なかったようで、どの部屋も散らかり放題であった。
「あ、あの、美幸君?」
「おい、どうした?」
美幸はピキりと額に血管を浮かべさせると大声で、
「至急!大掃除を決行します!これは決定事項です!異論は認めません!!」
と宣言したのだった。その宣言に5人は「えぇー?!」と声を上げるが、美幸は問答無用!と彼らの尻を叩いた。
「さぁさ!早く始めないと日が暮れますよ!ホラホラ!」
そう美幸にせっつかれると、5人は渋々と言ったように大掃除に取り掛かった。美幸はそれを見届けるとリビングの大掃除を始めた。男子5人暮らしだったからか、料理をした形跡は無く、インスタントやコンビニ弁当の残骸ばかり。美幸は喜子が言っていた事を思い出した。これは本気で食生活を見直さなければ...と考えていた所に晴がリビングに姿を現した。
「美幸君。僕の部屋は掃除終わりましたよ。」
「あれ?晴さん早かったですね。」
「僕は日頃から片付けしてましたからね。リビングの掃除手伝いますよ。」
「ありがとうございます。助かります。」
「本当はリビングも白田さんと一緒に片付けてはいたんですけどね...。片付けた端から4人が散らかしていってしまって...。」
「あはは...。」
美幸はその様が目に浮かぶなぁ、と思いながらリビングを片付けていく。そして2時間が経とうとした時、他の4人もリビングへ姿を現した。
「ウィース。終わったぜー。」
「翔汰さん。そのままトイレ掃除お願いします。」
「ゲッ!」
「疲れたぁ...お菓子ぃ...。」
「澪里さんはお風呂掃除を。」
「えぇー...。」
「終わったよー。」
「聖さんは廊下と玄関を。」
「分かったー。」
こうして、この日の内にシェアハウスはキレイな姿に戻ったのであった。




