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推しゴト!!  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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episode57

もう、打ち合わせなどする必要もなく、広告のコンセプトは決まった。というより決められていた。前も翔汰との絡みが話題になったばかりだ。


「最近はどうもBL商法にばかり目がつくけど...飽きられないんか?」

「BLはいつになっても需要はあるのよ。」

「そんな需要いらない...。」


それにしても...美幸は、「なんだかオレが受け?な役割が多い気がする...」と遠くを見ていた。


「夏に出すからモチーフは"人魚姫"!人魚姫はもちろんMIYUKIチャン!それを取り合う王子達!んー!いいわねぇ!!」

「美幸ならさぞ綺麗な人魚になるでしょうねぇ。」

「そのあたりはウチのメイクスタッフ達が腕によりをかけてメイクをするわよ!」


森氏の気合の入り方は尋常じゃなかった。それだけ今回の広告には力が入っているようだ。


「ロケ地は沖縄!予定は3日間くらいそれまでに整えられるところは整えておきなさいね!」

「レッスンスタジオもついてるところだからレッスンも怠らないように!」

「MIYUKIチャンも極力日焼けしないように努力しなさいね!」

「分かりました。」


美幸は、沖縄修学旅行以来だなぁと思っていた。LUMINOUSのメンバーは初沖縄の様でテンション爆上がりであった。


「沖縄の海とかテンション上がるわ!」

「砂浜も綺麗だろーねー!」

「こらこら。仕事で行くんですよ?遊びで行くんじゃないんですからね?」

「といいつつお前も口角上がってるぞ?」

「皆期待大だねー。」


全員が撮影日を楽しみにしている中、喜子が急に声を上げた。


「ハイハーイ!皆ちゅうもーく!!私事ながら、私と白田君。ドームツアーが終ったら入籍します!!」

「やっとねぇ。おめでとう!」

「「おめでとー社長!!」」

「...え?姉さんと白田さんが?え、いつから?!」


美幸だけが知らない事だったので他のメンバーはなんだかドッキリを仕掛けた気分になった。


「美幸、報告しなくてごめんなさい。でも、実を言うと大学の頃から付き合っていたのよ。もうそろそろ籍でもと思って両家挨拶は済ませたところよ。」

「...オレ参加してないよ?」

「貴方引き籠ってたじゃない。」

「ぐぅ...」

「とりあえずコレで貴方にも報告したと言う事で。...祝ってくれる?」


喜子が美幸に問うと美幸は顔をバッと上げた。


「祝わないわけないじゃん!!おめでとう!自分の事のように嬉しい!!」


美幸は目に涙を溜め喜んだ。その様子に周りの人間ももらい泣きしそうになった。美幸は喜子に思い切り抱き着いた。仕事人間で恋愛とは程遠いところにいたと思っていた喜子に春が来たとなると喜びが半端ない。


「白田さん、姉の事よろしくお願いします!」

「もちろん!精いっぱい幸せにします。」


白田の言葉を聞き美幸は安心した。そこから事務所内はお祝いムードで賑やかさに包まれた。


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