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推しゴト!!  作者: 朱音小夏


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episode55

朝目を覚ますと、きちんと並んで寝ていたはずが皆あっちこっちに散り散りになっていた。美幸はクスリと笑うと起き上がり、朝食の支度を始めた。ご飯を炊き、味噌汁を作り、目玉焼きを焼く。いつも通りのメニューだ。


「ふぁー...。おはよう。」

「おはよう、澪里さん。よく寝れた?」

「もうバッチし!ヨシ君の今日の予定は?」


澪里からの質問で、そういえば黒川から何も聞いてなかったな、と思うと美幸はスマホをチェックした。そこには黒川からのLINEが入っていて、「9時に迎えに行きます。」とメッセージが入っていた。


「9時に黒川さんが迎えに来るそうなんですが、何をするかは...。」

「あ、じゃあ僕らと一緒だね。もしかすると"virtus"の仕事の話かもしれないよ?」

「そういえばそんな話しが出てたね。正式なオファーがあったってことか。」


一体どんな広告になるのか。モデルの仕事に慣れた美幸は少しばかりワクワクとしていた。


「あ、そうだ。ヨシ君。」

「?何...んン...」

「ハハッ。おはようのキス。...皆には内緒だよ?」

「...言えるわけないじゃない!」


そんなやり取りをしていると、他のメンバーも起きたきた。


「はよー...」

「おはようございます」

「おはよう」

「おはー」


皆眠気がまだ抜けていない様子で、寝ぼけながら一人ずつ美幸にハグをしてきた。なんだかその様子が可愛らしく感じ、美幸は望まれるがままハグをした。


「皆おはよう。もうじきご飯できるから、もう少し待っててね。」


そう言うと、皆食卓についた。美幸はご難とみそ汁を盛り、目玉焼きを皿にのせる。そしてみんなの前に並べ終えると美幸も食卓についた。


「それじゃあ、いただきます。」

「「いただきます。」」


そこからは皆和気あいあいと朝食をとり始めた。皆あえて昨日の事には触れずにいた。話題は今日の仕事について。"virtus"のモデルの仕事についてだ。


「今回はどんなコスメなんだろうね?」

「前は香水だったな。」


そんな会話が飛び交う中、皆、味噌汁をどんどんおかわりしているのに気がついた。


「ちょっと、皆。おかわりするのは良いけど、飲みすぎないようにね?塩分のとりすぎは...」

「あー!別に大丈夫だって、これくらい!美味いんだからおかわりさせろ!」


野菜多めの具沢山にしていてよかった。と美幸は思うのであった。また野菜を買い足しに行かなきゃな。そう思う美幸であった。



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