episode53
「んンー...。ここは?」
「おはよう、MIYUKI君。いや?美幸君。」
「え...水島さん?」
美幸はここがどこなのか、何故晶がいるのかが不思議でならなかった。その答えはすぐ晶の口から出される事になる。
「美幸君、打ち上げの途中に眠っちゃってね。それでオレが連れ帰って来たってわけ。」
「あ、ありがとうございま...って、なんで服着てないんですか?!」
「んー?それは、これから2人でイイ事するためだよ?」
美幸は、ヤバい。と感じたが酒が抜けきってないため、なんだか視界が揺れる。そのままベッドへと沈んでいく。そして晶が美幸に覆いかぶさると、そのまま口づけを交わした。
「んン!...んー、んァ...ハァハァ...」
「美幸君...気持ちーね?これからもっと気持ち良くしてあげるよ?」
「い、嫌です...!離して...!」
美幸は力の入らない身体で必死に抵抗するがまったく効果がない。晶は、美幸の素肌に手を滑らせると恍惚とした表情を浮かべた。
「こんなにも欲しいと思ったのは初めてだよ。...美幸君。どうだい?オレの物にならないか?」
「...オレは男ですよ?こんな風に揶揄っても...」
「揶揄ってないよ?そりゃあ、オレは女性タレントとスキャンダルが多いけど、どれもお遊び。本気じゃなかったよ。...でも、美幸君には本気になりそう...」
そして再び口づけをしようと晶が美幸に顔を近づけたその時だった。美幸のスマホがけたたましく鳴り始めたのだ。晶は無視しようとしたが、着信が鳴りやむ事がなっかた。晶は諦めてスマホを美幸に渡し「どうぞ?」と言うと美幸は電話に出た。
「も、もしもし...」
「美幸テメェ、やっとでたな?!あんだけ注意したって言うのになにお持ち帰りされているんだよ!!」
「しょ、翔汰さん...?なんで?」
「理がお前のスマホにGPSアプリ入れてたんだよ!そのお陰で今、お前のいる所のマンション前まで来てるってわけ!早く帰るぞ!出てこい!!」
スピーカーにせずとも翔汰の声は晶にも届いた。晶は「今日はここまでか。」と残念そうにして美幸からスマホを取り上げると、翔汰と会話をし始めた。
「初めまして、赤羽君。水島 晶だよ。あんまり美幸君を責めないで上げてよ。酔っぱらっちゃったからウチで介抱してただけ。やましい事は...ご想像にお任せするよ。」
「なっ!テメェ!美幸に手ぇ出したら許さねぇ...!!」
「マンションの鍵は開けといてあげる。12階の1205室。待ってるよ?ナイト様?」
晶はそう言うと通話を切った。そしてスマホを美幸へと返す。
「よかったね。君のナイトが迎えに来てくれたみたいで。オレとしては残念だったけど。」
そういう晶の顔は全然残念そうではなかった。美幸は急いで着替えを済ませると玄関へと向かった。そして、晶へと顔を向けると、またキスをされた。深いものだったせいで、美幸は苦しさに喘いだ。その時、丁度部屋のドアが開き、翔汰、晴、理の3人が姿を現した。
「おい!!何してんだ?!」
「美幸君。こちらへ。」
「忠告する。美幸に手を出すと、LUMINOUS全員が黙っていない。覚悟しておけ。」
そう言うと、4人は晶の部屋を後にした。
「まぁ、これが最後じゃないからね。これからガツガツ落としにかかるから覚悟しておいてね?」




