episode52
「いやぁ、MIYUKI君良い飲みっぷりだねぇ!!」
「おさけ、らいしゅきなんれすよー」
「ダメだ、呂律が回ってない(笑)」
打ち上げの居酒屋で美幸は勧められるがまま飲んでいったので、もうすでに出来上がっていた。そんな美幸に、晶は警戒心を持たないんだなぁ、と思った。まぁ、お持ち帰りはしやすいかな?と密かにたくらみを企てた。そして、2時間が経った頃、お開きにする事になったので、各自が店を後にしていく。だが、美幸はとうとう寝入ってしまったので、近くに座っていたスタッフは困り果てた様子であった。
「大丈夫ですか?」
「あ、水島さん。MIYUKI君寝てしまって...。」
「オレ家知ってるので送りますよ。」
「助かります!」
「お疲れ様ですっ!」と言ってそのスタッフが去って行くと、晶は美幸をお持ち帰りすることにした。美幸を横抱き、所謂お姫様抱っこをし、店から出ると、タクシーを拾い晶は自身の自宅を伝えた。
「んンー...、もうのめましぇん...」
「夢でも飲んでるのね(笑)」
やがて、晶の自宅である高級マンションへと辿り着いた。タクシーに料金を払い再び美幸を抱き上げるとマンションの中へと消えて行ったのであった。
「遅い!!」
「ショウ君うるさいよ。ヨシ君だってもう立派な大人なんだからすぐに帰って来るって。」
「そうですよ。澪里の言う通り美幸君も自分の限界は分かっているはずです。心配なのは分かりますが彼を信じましょう。」
シェアハウスでは帰ってこない美幸を心配して皆寝ずに待っていた。しかし、1時間、2時間と経っても一向に帰ってくる気配はない。理はおもむろにスマホを取り出し、とあるアプリを起動させる。その様子を見た澪里が理のスマホを覗き見るとそこには、"GPS"の文字が。
「サト君まさか...」
「あぁ。美幸のスマホにもアプリはインストール済みだ。」
「...それって犯罪...」
「どうやらここから移動していないようだが。」
他のメンバーも理のスマホを覗き込むと、一斉に動き出した。GPSが指し示している場所は高級マンションが立ち並んでいる土地であった。
「これは、誰かに"お持ち帰り"されているに違いない。」
「あのヤロー...。気をつけろと言ったそばからお持ち帰りさえてんじゃねぇか!!」
帰ったら説教だな。と言うと、美幸奪還作戦を決行するのであった。
「美幸君肌綺麗だね...。今までに抱いてきたどの女優よりも綺麗だよ...。」
晶は美幸の服を脱がすとベッドへと転がせた。その時、美幸のスマホが着信を告げた。画面に表示されたのは"赤羽 翔汰"。その名前を見て、晶はほくそ笑んだ。
「君のナイト達は果たしてここまで辿り着くことが出来るかな?」




