episode50
「ほら、MIYUKI君もう店出るよ?起きて起きて。」
「んー...。もうのめない...。」
「ハァ。思った以上に弱かったな...。でもこれくらいが丁度いいかな?」
晶は会計を済ませると、タクシーを一台呼んで美幸を乗せた。そして自らも隣に腰を下ろすと、美幸に住所を聞いた。幸い、少し酔いが抜けたのか、ドライバーに住所を伝えることが出来た。そして美幸は再び眠りへとついたのであった。
「まったく。ここまでオレを振り回す人は女の子でもいないよ。」
そういうと、晶は美幸の首筋にキスマークを付けた。。
「これくらいの味見は許してね?今度は...そうだな。ホテルで一晩一緒に過ごしてほしいな。」
晶は美幸にそう耳打ちをすると、そっと耳に口づけた。やがて、タクシーは美幸たちのシェアハウスにたどり着くと晶は美幸をゆすり起こした。
「MIYUKI君、ほら着いたよ。...ダメだ。完全に寝落ちしてる...。」
晶は仕方ない。と言うと一度タクシーを降り、美幸を抱き降ろした。そして、家のチャイムを鳴らす。すると、家に中から複数の足音が聞こえてきた。
「美幸君?!」
「うわっ!!」
「...て、水島 晶?!何でここに?!てかなんでヨシ君抱かれてるの?!...まさか、ヨシ君に手を出したんじゃあ...」
「ちょいちょい!え、なんでLUMINOUSがこの家に?MIYUKI君の家じゃないの?」
晶は突如現れたLUMINOUSに困惑するも、内心で、"MIYUKI君の本名は美幸君なのね"とインプットした。
「今度のドラマでMIYUKI君と共演することになったから親睦を深めに2人で飲みに行ってただけだよ。」
「...誰の許可得て美幸抱いてんだよ。ほら!美幸!!起きろ!!」
「んー...ん?あれここ...ってうわぁ!水島さん?!」
美幸は思わず声を上げて飛び起きた。晶は「残念だ。」と言わんばかりに美幸を降ろすと、再びタクシーへと戻って行った。
「それじゃあ、今度はドラマの現場でね?楽しみにしてるよ。バイバイ。」
「はい!また現場で!」
美幸達が晶を見送ると、晶はタクシーの中でほくそ笑んだ。
「これから面白くなりそうだ。MIYUKI君...いや、美幸君。君で遊ぶのはたまらなく楽しいだろうね。」
晶はくつくつと笑うと、遊び人の血が騒ぐな。と新しいおもちゃを得た子供の様に喜んだ。それにしても、LUMINOUSと同居しているとは驚きだ。
「まぁ、攻略は難易度が高い程楽しいってもんだよね。ふふ。これからが楽しみだ。」
シェアハウスではリビングで美幸が正座をさせられていた。
「水島 晶の女癖の悪さは知ってるだろう?2人きりになるなんてなにかんがえてるんだ!」
「...オレ男だよ?何も心配ないって。」
「...ほほう...。それなら度の首筋についているキスマークはなんなんだ?」
「ほえ?」
そこで、澪里が差し出した手鏡を見て初めてキスマークに気がついた。
「な、なにこれ...。いつの間にこんなの?」
「と・に・か・く!これから水島と2人切りになるのは禁止!だからな!!」
「...はい。」
なんともまぁ、前途多難である。無事に撮影が終る事を祈るばかりだ。




