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推しゴト!!  作者: 朱音小夏


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episode49

そして、とうとうドラマの顔合わせの日が訪れてしまった。美幸以外の俳優陣は名も知れた人達で、美幸は場違い感で、緊張していた。するとそんな美幸のもとに1人の男性が近づいてきた。


「君が今話題のモデルのMIYUKI君かい?」

「あ、はい。MIYUKIです。よろしくお願いします。」

「オレは水島 晶。君の相手役だよ。」


LUMINOUS以外興味のない美幸でも知っている。女性スキャンダルが絶えない人気俳優だ。そんな晶は美幸を上から下まで舐め回すように見ると、うん。と頷き、とてもいい笑顔を向けて来た。


「もしよければ、顔合わせが終わったら食事でもどうかな?良い店を知っているんだ。どうだろう?」


突如誘われた食事に少し悩んだが、これも仕事の一環か。と思い、了承の返事をした。


「分かりました。ぜひご一緒させてください。」

「良かった。それじゃあまたあとで。」


そう言って晶は美幸の元から去って行った。美幸は黒川にLINEで迎えがいらないことと、夕飯を食べて帰るので5人の夕飯は自由にしてほしいと伝えてください。とメッセージを送った。


「それじゃあドラマ、"血染めの白い薔薇"の顔合わせを始めます。まずは__」


顔合わせは滞りなく終了した。時刻は17時半。夕飯には丁度いい時間となっていた。


「MIYUKI君、もう出れそう?」

「あ、はい。大丈夫です。」


そう言うと2人でおしゃれな居酒屋へとやって来た。...モテる男のチョイスはやはり違うな。そう思うのであった。


「MIYUKI君お酒強い?」

「いえ。下戸です。お酒は好きなんですけどね。」

「今日はオレがついてるから思う存分飲んで大丈夫だよ。」


そう言うと2人はまずビールにサーモンのカルパッチョ、唐揚げに焼き鳥の盛り合わせを注文した。やがてビールが届くと2人は乾杯をした。


「それにしても初演技なんだって?」

「そうなんです。...足引っ張っちゃたらすみません。」

「それをカバーするのが先輩の役目だよ。君は君らしく"白陽 煌"というキャラクターを演じればいい。」

「水島さん...。」


この人はそんなに悪い人ではないのではないか?と思った。ちゃんと後輩の事を見てくれている。


「水島さんって女性スキャンダルが多いからどんな人かと若干心配でした(笑)」

「オレこう見えて紳士よ?」


やっぱり晶は良い人だ。そう思ったら安心して、お酒の飲むペースが早くなる。


「いい飲みっぷりだねぇ。...嬉しいよ君みたいな美人さんと知り合えて。」

「ふぇ?何か言いましたか?」

「ううん。何も。さ、今夜は飲みまくろう!」


そうして飲んでどれだけの時間がたっただろうか。美幸は眠気によって船をこいでいた。それを見た晶は美幸の頬から首筋を撫でつけると、にんまりと笑った。


「今日の所はここまでにしてあげる。次は君を食べてみたいな。...楽しみにしているよ?」


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