episode46
「んー。やっぱりLUMINOUSは粒ぞろいでいいわねぇ。あ!もちろん桃瀬チャンも素敵よ!ココの子達は私の創作意欲を掻き立たせるのよねぇ!」
「花ちゃんにそう言ってもらえるなんて誇らしいわ。」
優雅にコーヒーを飲みながら、男子達を眺める2人は少しばかり不気味だ。だが、こんな事口が裂けても言えない。
「あの社長。そろそろレッスンに戻らせないと...。」
「あ!そうね。翔汰達はもうレッスンに戻っていいわよ。美幸はどうする?皆のレッスンが終わるの待ってる?」
「いや、家に帰るよ。皆、今日の夕飯はグラタンでいいかな?
「やったー!グラタン大好き!!ヨシ君のグラタンのためならレッスン張り切っちゃう!」
澪里がそう言うと、他の皆もやる気を出してくれた。作り甲斐があるというもので、とても嬉しい。黒川が「買い物もあるでしょうから、私が付き添いましょうか?」と申し出てくれたので、有難くお願いすることにした。
「それじゃあ、オレはコレで。皆もレッスン頑張ってね!」
「うぃーっす!」
「ありがとうございます。」
皆から口々に礼を言われ、美幸は黒川と共に事務所を後にした。
「さて、と。美幸がいなくなったところで...。皆、ぶっちゃけ美幸の事どう思ってるの?」
「「ブーッ」」
「何言いだすんだよ!レッスンするんじゃなかったのかよ?!」
「レッスンよりも恋バナ優先でしょ?」
この社長は何を言い出すのか。レッスンよりも恋バナを優先させるなどと...。
「なによ?ウチの美幸の何処が気に入らないわけ?」
「酔っ払いかよ...。あーもー!す、好きだよ!人間として!」
「我々、仲間であるとともにライバルですから。」
その言葉を聞くと、喜子は満足気に頷いた。そして嬉々として美幸のどこがいいのか、と全員に聞いてきた。メンバー達が流石にそれは...、と言うと白田が、「社長、それはセクハラに当たりますよ」と苦言を呈した。白田に言われてしまえば喜子も強く出れない。
「前から思ってたけど、社長って白田さんの言う事聞く事多いよね。その逆も然り。」
「あら?この子達知らないの?この2人付き合ってるのよ?」
「気がつかなかった?」と森からカミングアウトされると全員が驚きを隠せないでいた。
「ちょ、ちょっと花ちゃん!美幸も知らないのよ?!」
「あら、そうだったの。ごめんなさいね!驚かせてしまって。」
もう開いた口が塞がらない。家に帰ったら美幸に伝えるべきか否か...。自分達が知っていて美幸が知らないのは不公平だろう。よし。今日の夕飯の話題はこれに決まりだな。




