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推しゴト!!  作者: 朱音小夏


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episode19

「ふぃー。ただいまぁ。疲れたァ。」

「今日の先生、何時にもなく指導に力が入ってましたね...。」

「お前達の鍛錬が足りないだけだろう?」

「サト君はパワフル過ぎるんだよ...。」

「お腹空いたー。ん?この匂い...カレーだー!」

「おかえりなさい。お疲れ様です!」


荷解きが終わった後、黒川に車...もとい軽トラを出してもらいスーパーで買い物をした美幸は桃瀬家伝統のスパイスを使い海鮮カレーを作った。やはり疲れている時は辛いものだろう!と言う美幸の謎理論が発揮され、スパイスの調合から作った力作である。味見をした時、「オレ天才では?!」と思う程、桃瀬家スパイスと美幸お手製スパイスは相性が良かった。


「皆さん手と口を洗って来て下さい。盛り付けておくので。」

「分かりました。」


そうして5人は洗面所へと向かって行った。そのとき、「美幸、オレ大盛りな!」と言う翔汰の声が聞こえてきた。味見もせずに大盛りをリクエストしてくれるとは、料理の味が信用されているな、と美幸は嬉しく思った。


「腹減ったァ。お!メッチャ美味そう!」

「海鮮カレーか。良い匂いだ。」

「早く食べよ♪僕もうお腹ペコペコ!」

「それじゃあ皆さん。手を合わせて」


「「いただきます!」」


号令をしてからの5人は凄まじかった。それ程お腹を空かせていたのだろう。無言でガツガツと食べていた。


「み、皆さん、そんなに急がなくても多めに作ったのでオカワリならありますから、ね?」


「だからゆっくり食べて下さい!」と美幸が言うと、5人は一斉に水を飲んで水分を身体に巡らせた。


「すみません。あまりにも美味しくて、つい。」

「それは良かったです!スパイスから調合しました。」

「えー!カレールーじゃないの?!凄い!」


「どおりでこんなに美味しい訳だ!」と澪里が言うと、聖が、「ルーとかレトルトじゃなくてもカレーって作れるんだー」と感心していた。皆が一杯目を食べ終わると、全員がオカワリに席を立った。大鍋で作ったはずのカレーは見事にスッカラカンとなった。


「そう言えば美幸。お前、モデルの仕事受けたんだって?」


「オレが相手のヤツ」と翔汰が言うと、他のメンバーも気になっていたようで、聞き耳を立てた。


「はい。ご迷惑をかけるかもしれませんが...。」

「迷惑なんて思わねぇよ。」


「むしろ楽しみにしてるぜ?」そう言うと翔汰は笑みを浮かべカレーを貪った。

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