episode11
「皆ー!ちゃんと仲良くやってるー?」
「「社長!」」
「姉さん?どうしたの?」
朝食を摂っていると、社長の喜子がバタバタと入ってきて、リビングの扉をバーンッと開け放ち入ってきた。その後ろにはLUMINOUSのマネージャーである白田も立っていた。
「あ、あ、あの汚部屋が...!こんなにキレイに!!それに...皆ちゃんとした朝ごはんを食べて...!僕は嬉しいです!美幸君、ありがとう!ありがとう!!」
「そ、そんなにお礼を言われる事では...。」
白田は美幸の手を握りぶんぶんと振った。...余程嬉しかったんだなぁ。と美幸は心の中で呟くと、「お茶入れますね。」と言って2人分のお茶を入れた。
「ありがとう。愛しの弟よ。」
「...何それ。」
「やーん!ウチの弟が可愛すぎる!偉すぎる!!」
「本当に1日でここまでするのは凄いですよ!」
「ちょっとー、僕らもちゃんとやったんですけどー?」
「君達はケツを叩かないとやらないでしょうが。どうせ美幸君に発破をかけられてし・か・た・な・く、やったんでしょう?」
「そうそう。」と喜子は白田に同意すると、2人は美幸の入れたお茶を啜った。
「昨日は急に食品の買い出し頼んじゃってゴメンね?」
「いいのよそれくらい。いつでも言ってちょうだいな。」
「いやいや。買い物もオレの仕事だよ?」
「美幸君...。君は天の使いか...?」
「出たよ、白田の迷発言。」
「翔汰!お前はこの生活をこれから送れるなんて幸せなんだぞ?分かっているのか?!」
翔汰は「出たよ、いつもの白田が...。」と呟くと少し飽きれた。
「?"いつもの"ってなんですか?」
「白田さんはスイッチが入ると熱血モードになるんです。何がスイッチになるのかは分かりませんけど。」
「...LUMINOUS関係者は変わり者が多いんですね...。」
「関係者ってオレらも入ってんのか?」
「...入らない方がおかしいでしょう。」
「そうね。"変わり者集団"に名前変える?」
「「それは嫌!」」
皆息はピッタリなんだよなぁ...と思いながらご飯を食べ進め、食べ終わった者から支度をしに各自の部屋へと戻っていく。その姿を見て喜子が「ご馳走様でした、くらい言いなさい!」と彼らを叱咤した。
「ごめんなさいね、美幸。あの子達今まで個々に生活を送っていたからこういう団欒に慣れていないのよ。」
「なる程ねぇ...。」
「お茶、ご馳走様。」と喜子が言うと、5人が支度を済ませてリビングへとやって来た。
「皆さん。会社からも出るとは思ったんですけど...」
「あ!コレが言ってたお弁当?!」
「はい。...迷惑でしたか?」
美幸がおずおずと弁当を差し出すと5人は、
「「とんでもない!ご馳走様です!!」」
そう大声でお礼を言ったのだった。




