episode10
翌朝、美幸は目を覚ますと歯磨きと洗顔を済ませ、昨夜入れなかったメンバーのために浴槽にお湯を溜める。そして皆が起きてくる前に朝食の支度を始める。昨日、晴達が"ご飯派"と言っていたため、ご飯を炊き、みそ汁と玉子焼き、おひたしを作っていく。そうしているうちに個室がある2階からバタンと扉を開け閉めする音と階段を降りる足音が聞こえてくる。
「お。いい匂いですね。美幸君、おはようございます。」
「あ、晴さん。おはようございます。」
「ウチに材料なんてあったんですね。」
「いえ、昨夜のうちに姉に連絡して一通りの物を持ってきてもらったんです。所で...冷蔵庫の中に何も入ってなかったんですけど、いつも何食べてたんですか?」
「インスタントのご飯とみそ汁ですね。理はプロテインだけでしたけど...。」
「食べない日もあります。」との言葉に美幸は思わず「いけません!」と大声を出した。
「朝食は1日の始まりの大切な物なんですよ?!それをインスタントやプロテインで済ませるなんて...。今日からとことん食生活を見直させてもらいますからね!」
「...はい。」
「あ、ちなみに今日は何時に家を出ますか?」
「レッスンは午後からですが、その前にミーティングがあるので、10時半には家を出ようかと。」
「それならお弁当作りますね!」
「えー!お弁当作ってくれるの?!」
「わっ!澪里さん、おはようございます。」
「おはよー、ヨシ君!」
「お風呂入れてあるので入ってきちゃって下さい。」
「分かったー!」
澪里は返事をすると、パタパタと風呂場へと向かった。
「そう言えば美幸君は今日1日どうするんですか?」
「そうですね...。引越しが中途半端なので、1回実家に帰ってしっかりと荷造りして来ます。後は掃除や食材の買い出しですかね。」
「何か手伝える事があったら言って下さいね?」
「ありがとうございます。」
美幸と晴が話していると、翔汰、理、聖の3人も起きてきた。
「ハヨーッス」
「おはよう。」
「おはー。」
「おはようございます。翔汰さんと理さん。今澪里さんがお風呂に入っているので、上がったらお2人も入って下さい。そしたら皆で朝ごはんにしましょう。」
「お!いい匂いすんな。実家にいた頃ぶりのマトモな朝メシだ。」
翔汰がそう言うと、他2人も「たまにはプロテインだけじゃなくてもいいな。」「食欲そそられる匂いー。」と口々に言ってきた。そうして澪里が風呂から上がり、翔汰に理と続いて風呂に入り終えると、皆で食卓に着く。そして、
「「いただきます。」」
と朝食を食べ始めた。




