第24話 出撃!徳川G型大暴れ!
「何事か!」
制御盤のマイクに向かってMが叫ぶと、空中に地上の様子が投影された。地上の作業員が答える。
「上空に敵飛行物体!艦載機、降りて来ます!」
「いつもの『ビジー・ビー』」か。むっちゃ…睦子隊員、行ける?」
「もちろん!るるりん、行くよ!」
「あいあいさー!」
言うが否や、睦子さまとるるりんが監視室を飛び出して行った。
「徳川、G型装備でスタンバイ!」
Mがマイクに向かって指示を飛ばす。
空中に投影されたモニターでは上空の飛行物体…UFO?から巨大ロボットが次々と飛び出して来ていた。
「あれも機関なんですか?」
「そう。機関の無人機だ。もう何度もやりあってる。狙われているのは君だけじゃない。六ッ菱も奴らの標的なのさ。なにせ協会の中で規模は随一だからね」
間もなく別のモニターが投影され、地表の様子が映し出された。そのモニターの一角が建物の一つを捉える。その建物の1階、巨大な扉──搬入口──が開くと、そこから2本の巨大なガトリング・ガンを背負った徳川が現れた。
「前に見たのと全然違う…」
私の呟きをMは聞き逃さなかった。
「この国ではいくら軍需企業とはいえ武力を持てない事になってるからね。表向き武器は積んでないのさ。ま、今みたいにどうしようも無い時ぁ使うがね。こっそりね」
何だろう、この人と話をしていると誰かを思い出すんだけど…。誰だっけ。
地上では「ビジー・ビー」と呼ばれた顔の無いロボットがUFOから次々に降り立ち、私達が居るこの建物に向かって進軍しようとしていた。その間に徳川が立ちはだかる。両肩のガトリング・ガンが轟音を上げて回転すると、ビジー・ビー達が次々と爆散していく。ちなみに睦子さまが操手、るるりんが銃手との事だ。
「私達も出た方がいいですか?」
「その必要は無いよ…まだ。それに姫子くんは大事の後だ、無理は禁物」
まだ、というのが引っ掛かったがひとまず私達の出番は無さそうだ。
「このロボットもドクター・モルタリアが絡んでるんですか?」
「いや、多分違うね。奴らはいま上に居る奴らに比べたら穏健派さ」
そういえばあまねと戦っていた時に「騒がしくするなと言われた」とか何とか言っていた気がする。果たし状の時刻も夜だったし。昨日は神社破壊されたけど。
「機関も一枚岩ではないという事さ。地球人との共存を願う友好派や穏健派も居れば強硬派も居る。今戦ってるのはとびっきりの強硬派」
おお怖い怖い、とおどけて見せるM。
地上ではビジー・ビーの攻撃に耐えながらも徳川が大暴れを続けていた。
▲ビジー・ビー
▲徳川G型装備




