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ホームカミングガーリー~ごきげんようお姉さま。わたし百合もバトルも無双します!~  作者: 天野ぬぼ子
第一章

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第25話 降臨!ロイヤルヴァンガード

徳川の猛攻により、ビジー・ビーが徐々に数を減らしていく。やがてその進軍がピタリと止まった。様子を伺う徳川。


「このまま引き下がれば良し。さもなくば───」


徳川を通して睦子さまの声が戦闘で荒れ果てた工業地帯に響く。

その時、UFOから新たな機体が一体、ビジー・ビー達と徳川の間に降り立った。眩しく輝く派手な白の機体。右手にはその身長と同じくらい長くて巨大な銃を備えている。


挿絵(By みてみん)


「あー、あー。こちら『ロイヤルヴァンガード』。其処(そこ)なロボットのパイロット、及び六ッ菱重工に告ぐ。今すぐ投降の上、プロトエンジンを差し出せ。繰り返す───」


白いロボット、ロイヤルヴァンガードからの声。それは勿論この監視室にも届いていた。


「有人機か。結合隊員、呼ばれてるけど、どうする?」


結局、私も狙われてるのか。なら答えは決まっている。


「行きます。行ってぶっ飛ばしてやる」


「そうしてくれるとありがたい。徳川の残弾ももうすぐゼロだ」


止めたそうにしている姫子の肩を抱き、キスをする。服が燃え、昨日と同じ赤い衣装に組み変わる。太陽の化身・アマテラスフォーム。


「すぐ戻ってくるから待ってて」


唇を離し、姫子に告げると私はエレベーター目掛けて走った。昨日の今日だ。メンテナンスも終わってない姫子に無理はさせられない。もう首だけになった姫子を見るのは嫌だ。元来た道を戻り、エレベーターで地上に上がる。工具と部品が雑然と置かれた作業場を駆け抜けると外に出た。そこではまだロイヤルヴァンガードと徳川の睨み合いが続いていた。


「来い!」


念じ、呼ぶ。すると()()は空間を割って飛んできた。家に置いてきた大郁子神社の御神体の剣だ。かわいいやつめ。後で名前を付けてやろう。

剣を片手にジャンプする。強化された脚力は20メートルある徳川の身長をゆうに飛び越え、私はその肩に飛び乗った。


廃墟寸前の工業地帯を風が駆け抜けた。


「素直に投降する気は無いようだな」


ロイヤルヴァンガードからの声に私は声を張り上げて答える。


「要求には応じない!力づくで来るならこちらは最後まで抵抗する!!」


私は剣を構えた。


「よかろう、望み通り力づくで連れ帰る!」


ロイヤルヴァンガードが銃を構えたその時、UFOから声が轟いた。


「もうよい。下がれ」


ロイヤルヴァンガードがたじたじと一歩下がった。


「女王陛下!しかし…」


「下がれと言っている」


ロイヤルヴァンガードが狼狽え、銃を下した。UFOから地上へ向けて光が放たれ、それに乗ってビジー・ビーの残存部隊が帰っていく。ロイヤルヴァンガードが忌々(いまいま)しげにこちらを一瞥した後、最後にUFOに吸い込まれていった。UFOは全機を回収するとぐんぐんと高度を上げた後、まさに光の速さで空の彼方へ消えていった。


ふう、何とか切り抜けた。

徳川の頭頂部、搭乗口(キューポラ)がパカっと開き、睦子さまが顔を出した。


「ありがとう、結合。助かったよ」


「あははは。今回何もしてませんけどね、私」


「いえいえ。かっこよかったですよー『要求には応じない!』ってやつ」


るるりんも続けて顔を出す。

しかしまあ、ドクター・モルタリア以外にもあんなのに狙われてるのか。私。どうしたもんかね。



その後は特に何事もなく姫子のメンテナンスが行われ、私も身体測定か健康診断みたいな事をやらされたりした後、帰途に着いた。


挿絵(By みてみん)

      ▲ロイヤルヴァンガード

読んで頂きありがとうございます!面白いと思って頂けましたら★、リアクションをどうか宜しくお願い致します!

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