第17話 語られた真実
「さて」
次の日の放課後。今日の生徒会議会はお休みという事になっていたが、生徒会室には私と蛇苺さま、睦子さま、るるりんが集まっていた。
「何から説明して貰いましょうか」
私はじっと恨みがましそうな目で蛇苺さまを睨めつけた。あれやこれや、聞きたい事が沢山あった。今日は今までの謎を全部聞かせて貰おう。
「まあまあ、落ち着き給えよ結合ちゃん。そうさな…どこから話したらいいやら」
「まずは私から話す」
蛇苺さまが言い淀んでいるところへ、ドアを開けて新しい人物が姿を現した。姫子だ。
「姫子!?なんでここに!?」
「私も『協会』のメンバーだから」
協会?どこかで聞いたな…。などと考えていると姫子が左手を宙にかざした。すると制服や外皮がガシャガシャと音を立てて組み代わり、それはキャノン砲へと変化した。
「はぁっ!?」
「こういうこと」
「ロボット!?改造人間!?いつから!?」
「生まれた時から。私はマシンノイド。成長するアンドロイド。結合を守るために作られた」
マシンノイド。この言葉にも聞き覚えがある。あまねが最初に襲ってきた時に言っていたやつだ。邪魔なマシンノイドが居ない時を狙ったのどうだの。
「両親の話も作り話」
「それって…私達の両親が飛行機事故で全員亡くなったってやつ?」
「そう。私達に親なんて初めから存在しない。だから協会の有力者であるばあばに預けられた」
うーん、もう既に頭がパンクしそう。ばあばも姫子も協会の人間で、私を守りながら育ててきた、と。
「じゃあばあばも姫子も私の知らないところで戦ったりしてたって事?」
「そういう事」
「じゃあ私は何?なんでそこまでして守られなければならないの?」
「ここからは私が話そう」
蛇苺さまの交代宣言に姫子はうんと頷いた。
「十数年前。協会の調査員によって富士の樹海で超古代文明の遺跡が新たに発見された。その遺跡の中で時が止まったまま眠っていたのが君。結合ちゃんてわけ」
「はあ」
「その赤ん坊は超古代文明の研究にあった伝説の人種プロトエンジンだとわかった。詳しくは分からないが、プロトエンジンが力を発揮すると地球…いやこの銀河をも消し去る事ができると言われている」
「そんなまさか」
「いいや。先日の力を見て私も協会もそれが事実だと確信したよ。現にやって見せたじゃないか。物質変換を」
E=mc^2。質量とエネルギーの等価性。あの光の剣や弓矢がそうだと?いやいやいや。
「蛇苺さまだって似たような事してたじゃないですか。氷の矢を出したり隕石降らせたり」
「あれは魔法で呼び出しているんだよ。何かが形を変えたわけでも、ましてや無から生み出したわけじゃない」
「無から生み出す?」
「そう。プロエンジンの本来の実力は物質変換なんてチャチなものじゃない。無からエネルギーを取り出す事ができると言われているんだ」
話の規模が壮大すぎて私は頭を抱えた。私が…なんだって?
「ともかく。幸い、結合ちゃんは自分の力を自覚する事なく育っていった。協会はね、このまま結合ちゃんが自分の力に気付かないまま人生を終えられればそれが一番いいと考えていたんだよ。だが結合ちゃん、君を亡き者にしようとか、その力を手に入れようとする者達が居る。それが『機関』だ」
「あのあまねや酔っ払いや怪獣がその機関とやらの手先だと?」
「そう。機関は簡単に言えば地球に入り込んだ宇宙人だ。それを退治するためにあらゆる能力者を集めたのが私たち協会ってワケ!」
私以外の4人が立ち上がってポーズを取った。
笑うとこか?ここ。




