100年先も愛を誓うよ
早い時間ですが、本日2話目投稿。短いです。
「「「「「結婚おめでとう。幸せになってね」」」」」
ここは、新ダンジョン1階層。
ストーム副騎士団長と、キューピ…パン屋の娘サーヤさんとの結婚式が開催されている。
新ダンジョン1階層が、お花畑の階層になってから、新ダンジョン周辺の開発に国を挙げて取り組み、マーギン商会を筆頭に避暑地計画が進行。王都から新ダンジョンまでの道の整備、宿泊施設、パーティー会場などの建設ラッシュが相次ぎ、1つの町のようになった新ダンジョン周辺と1階層。
今回、ストーム副騎士団長の結婚式を、デモンストレーションとして初お披露目。
そのため、結婚式場代も宿泊代もかかる費用はすべて、バクシューレツ国持ち。
私、ヨハン、エリナ姉、バレンシア侯爵令嬢、騎士団員、花嫁の両親、兄以外にも、マーギン商会長、ナターシャさん、イーサンさんも出席。
今後の集客も考え、バクシューレツ国の宰相や宰相補佐、新ダンジョンに関わった人達、検索隊や、第三騎士団員、暁団の皆さん、マーギン商会の調査員など、ストーム副騎士団長に関わりのない人たちも大勢出席している。
ガチガチに緊張しているストーム副騎士団長。
チャペル風の女神の祭壇前で、神父様と一緒に花嫁を待っている。
チャペルは、3階層のカンガルーの魔物が落とした戦利品を使用。
チャペルの天井は高く、木組みの天井から降り注ぐ光が美しいチャペルで、開放感と温もりがあり、外は見渡す限り270度のお花畑。空とお花に囲まれる絶景のチャペル。やさしい風に包まれ白く長い布がはためく、自然体のセレモニー。
祈りをささげる女神像を中心に、両端にまんまる花瓶にピンクの大輪の花が飾られた白を基調とした祭壇に、立会人の席は、濃い茶色の長椅子がずらりと並ぶ。長椅子の足元にも小さなまんまる花瓶に入ったピンクの花が所狭しと飾られている。
真ん中に敷かれた白い絨毯に続く扉の向こうから、花嫁が入場してくるのを今か今かと待っていると、
グランドピアノの生演奏が始まった。
「ごくり」みんな扉に注目している。
ゆっくりと扉が開き、シンプルな真っ白のプリンセスラインのドレスに、繊細な刺繡をあしらったウエディングベールをつけた、キューピーちゃんが、パン職人の父親にエスコートされ登場した。
キューピーちゃんは、ほっぺを真っ赤にして、恥ずかしそうに歩いているが、エスコートしている父親は号泣。声は出していないが、涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃだ。
一歩一歩白い絨毯を歩き、ストーム副騎士団長の元へ。
「ぐすん、ぐすん。む”ず”め”をよろしくお願いします」涙が止まらない父親は、静かに娘の手をストーム副騎士団長に渡した。
2人は女神の前で、永遠の愛を誓いあった。
バレンシア様に振り回されっぱなしのストーム副騎士団長、幸せになれて良かった。
結婚式が終わり、新ダンジョンに隣接するホテルに帰って来た。
宿ではない、まさしくホテル。ちなみにこのホテル、私の前世の記憶を元に、ちょっとアイデアを出したのだ。
私はホテルの1人部屋でベッドにダイブして、ゴロゴロしている。
ストーム副騎士団長の結婚式良かったー。感動した。
ストーム副騎士団長もキューピーちゃんも本当に幸せそうだった。
新ダンジョン1階層のチャペルもキレイだったし、その後の晩餐も豪華で美味しかった。
ダンジョンで採れた野菜や果物が多く使用され、ダンジョン内で飼育が始まった牛のフィレステーキが至福だった。赤身好きに愛されるフィレ肉。こんがりとした焼き色に、ナイフとフォークで切り別ければ、肉汁があふれ出す。口の中に含めば、厚切りなのに、柔らかく肉の味がしっかり楽しめて、ジューシー。絶妙な塩コショウ加減。最&高。
しかも、ダンジョン内で、ダンジョン産の牛肉を食べているため、プラスで美肌と疲労回復効果が付いてくる。何度でも最&高。
また機会があったら食べたいな。
晩餐の後、みんなで語らった。
エリナ姉は、バクシューレツ国の薬学研究所で研究を進める。バレンシア様は、我が国の王の代替わりが3年後の為、後3年間はバクシューレツ国にいる予定。ストーム副騎士団長も騎士団員も同じく。
私は、いつの間にか12歳になり、13歳で我が国の学園に入学予定だ。
今回の、ハメネイ国の紛争で、どんだけ我が国の事や周辺国の事、何にも知らない自分が悔しかった。
やっぱり勉強したい、エリナ姉ほど頭が良くならなくても、常識を持った大人になりたい。
私は、故郷の国に帰ろうと思う。
これで、バレンシア侯爵令嬢、ストーム副騎士団長、騎士団員達の登場終了です。たぶん。
次は、帰還編になります。




