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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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日曜夕市

早いですが、本日2話目の投稿です。短いです

 



 外壁は機能重視で、無機質な王都の建物。

 内面は機能重視だが、それぞれの建物が光や、音、匂いなどで、個性を出し、楽しんでいる王都。


 そんな王都の内面が、外まであふれ出すのが、毎週開催される日曜夕市。


 カラフルな光が回るランタンを灯した銀食器屋や、風鈴の音を奏でるべっ甲屋。美味しい匂いを漂わせて人を誘うウナギ屋など、さまざまな店屋が個性を前面に押し出し着飾っている。


 そんな王都の道を、私はエリナ姉、バレンシア侯爵令嬢と3人で歩いている。ヨハンと、ストーム副騎士団長、騎士団員達は、付かず離れず護衛中だ。


「見て見て、ウナギの蒲焼串だって、美味しそう。1本食べよう」

 私はキョロキョロ辺りを見回し、ウキウキで屋台に突進している。


 王都に着いてからも、なんやかんや忙しくて、こうやって3人でお出かけする事なんてなかったので、楽しい。王都観光している実感がわく。


 いろんな光に照らされた無機質な外壁は、この夜を待っていたかのように表情を変え、私達をもてなす。


「キスグ、あっちに冷麺あったぞ、食べに行こう」バレンシア侯爵令嬢は、相変わらず我が道を突っ走る。ちらっと遠くからついて来ているストーム副騎士団長を振り返ると、渋い顔だ。


 実は小食、アイテムボックスに吸いまくる私。案外と食べれるバレンシア侯爵令嬢。底なしに食べてるエリナ姉。3人で、屋台を制覇する勢いで食べ歩いた。


 食べ物エリアから、日用品エリアへ、前世の100円ショップなみの便利グッズや、何に使うかわからない物まで、ありとあらゆる物が売っている。


「掘り出し物を求めて、いざ行かん」3人は気合を入れて、日用品エリアに足を踏み入れた。


 気になる物がいっぱいあるけど、噛んで情報を表示するわけにもいかない。


 そんな日用品エリアに、ダンジョン産と書かれた屋台があった。


 ダンジョン産て、ダンジョンから出て来た宝石や剣などの戦利品のことなのかと思いきや、木材や、土や、布などが売られている。


「ダンジョン産て、一般的な物と何が違うの?」ダンジョン産を売っている店員に訊ねると、


「ダンジョン産は一般的な物とほとんど機能は変わらないよ。ただダンジョンに長く置いても吸収されないんだ。冒険や、検索隊はダンジョン産を加工してダンジョンに持っていくことが多いな」

 店員は嫌な顔せず教えてくれた。


 エリナ姉もバレンシア侯爵令嬢も興味深々だ。いろんな物を手に取っている。


「砂なら、加工して陶器などにできるわ、でも、ダンジョン産以外の物も一緒に混合して作るでしょ。それでもダンジョンでは吸収されないの?」

 エリナ姉が、砂を触りながら店員にたずねると。


「ダンジョン産が半分以上混合されていたら吸収されないらしい、俺が実際にダンジョンで試したわけじゃないがな」店員は、歯欠けの前歯を出してニヤリと笑った。


 エリナ姉はじっと動かず、何かを考えている。


 エリナ姉は、ダンジョン産の屋台で土を大量に買って、遠くから護衛していた騎士団員を呼び寄せ、土を持たせていた。侯爵家の精鋭の騎士団員に荷物持ちさせてる。恐るべし。








前振り書くのやっぱり難しい。


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