江頭4:50
本日2話目の投稿です。短いです。
「よし、ハンマー取り戻そう」
私達は、新しく見つかったダンジョンでの奉仕活動を終え、バクシューレツ国王都へ戻って来た。
新ダンジョンでは、やばい物ばかり引き当ててしまった。女神の塩水、女神の塩、女神の塩水バージョン異変種スライム(塩キャラメル)、極めつけは、ダンジョン内ならなんでも出てくる女神の石臼。それにダンジョン3階層への扉。
世に出したら、とんでもないことになりそうな物ばかり。
今回ゲッドした物は、バレンシア侯爵令嬢達には言ってない。
信用していないわけでは無いが、本当に世界がひっくり変える物だから、知っている人は少ない方がいいと判断したのだ。
王都に戻ったので、すぐエリナ姉に報告する予定だったが、研究で手が離せないらしく、今日は会えない。
一日暇になったので、カンガルーの生態について調べる為、国立図書館に行こうと思う。
ダンジョン3階層にいたカンガルーの魔物が、野性のカンガルーと一緒ではないと思うけど、似ている所はあるだろう。
王都の一番大きいい国立図書館にやって来た。
外見は横に長い長方形、均等に窓がはめられ、外壁に飾りは一切ない。灰色の外壁に銀色で国立図書館とでかでかと書いてある。
国立図書館の玄関に入ると、本の匂い、自然の中の枯れ葉みたいな匂いが充満していた。とても静かだ。
奥に進むと左手に本の貸し出しカウンター。右手に2階へ続く真っ黒い階段があった。
もっと奥へ進むと、1階から2階まで吹き抜けになっていて体育館ぐらいの広いスペース。壁には、床から天井までずらりと本が並ぶ。その真ん中に一人で座れる仕切りの付いた机が複数並んでいた。
人の足音と、本をめくる音しかしない空間を、私とヨハンはキョロキョロしながら歩き、生物コーナーを発見。
カンガルーの生態の本を見つけ、さっそく検索。
カンガルーの生態を簡単にまとめると5つ。
①頭が悪い。②目も悪い。③聴覚は良い。④夜行性。⑤喧嘩っ早い。
うん、これヤンキーじゃん。たちの悪いヤンキーじゃん。しかも筋肉むきむきで、足が速くて、ヨハンより強い。ハンマー取り返すの無理じゃね。
正面突破では無理。戦っても勝てない。仲間を集めて一緒に戦うのが一番だけど、そのためには3階層の扉と、ヨハンのハンマーの事、話さなきゃいけない。
どうしようか悩んでいた時、国立図書館のカウンターが騒がしくなった。
椅子から立ち上がってカウンターの方を見ると、上半身裸で、下半身黒タイツの、中途半端な禿げのおじさんが、小声で話している。その周りを、覆面を被ってブリーフを履いた集団が取り囲んでいた。
小声で話しているが、静かな図書館。わりと声が響く。
「・・・・。なんだあの集団」ヨハンも立ち上がり、カウンターを見ていた。
下半身黒タイツの禿げたおじさんは、図書館の職員さんに案内され、2階へ続く真っ黒な階段を上り始めた。
2階へ上る姿を見ていたら、禿げたおじさんの下半身が消えた。
正確には下半身黒タイツと2階への真っ黒い階段の見分けがつかなくなったのだ。
上半身禿げ頭が2階へ移動する光景・・・・。
私は閃いた!。
「ヨハン、私にいい案がある。早速、バレンシア侯爵令嬢の所に行こう」
生物、個人はフィクションです。




