ひょっとこ仮面
本日2話目の投稿です
「ご相談があります。第三騎士団員と暁団が2階層の検索から帰ってこないのです」
検索員が、青い顔で相談に来た。
2階層への扉が見つかり、王都からお偉いさんが来て、ダンジョン立ち入り禁止となった私達。
王都に帰るために、荷造りしていたが、罰則の奉仕活動1週間を終えていないため、このままダンジョン横の詰め所に残り、王都から来たお偉いさんの世話をすることになった。
話では、お偉いさんは、王都の第3騎士団員10名とA級冒険者暁団の3名。
初日は1日で2階層の調査を終え、帰ってくるっていう話だったので、食事や、お風呂、寝床など準備していたが帰ってこなかった。
次の日も、その次の日の帰って来ず、4日目になり、おかしいと思った検索員が、2階層の扉を開けようとしたら、扉が開かない。
ノブが回らない。鍵穴はない。2階層の扉に聴診器を当て音を聞いてみたが、何も聞こえない。
困り果て、王都へ連絡を送った。二日後に帰って来た返事は、様子を見ろ。1週間後に追加の騎士団を送るだった。それまでに、2階層の扉を開けろとも書かれていた。
検索員なりに、他のダンジョンを参考に扉の解除に取り組んだ。
呪文を唱えてみたり、水をかけてみたり、魔力を送ってみたりしたが、ダメだったのだ。
第三騎士団員と暁団が2階層に入って6日目。当初は1日の検索の予定だったため、食料は3日分しか持っていってない。
全滅したとは、思いたくないがその可能性もありうる。全滅してないとしても、水、食料が尽きて万事休すだ。
どちらにしても、2階層の扉を開けないと、話にならない。
困った検索員は、1階層のスライム氾濫で活躍した、私たちに相談に来たのだ。
「どうしますか、バレンシア様。明日我々は王都に帰る予定です。このまま帰っても誰からも責められません。2階層の扉が開かないと、我々でも手の出しようがありません」
渋い顔のストーム副騎士団長は慎重だ。できるだけバレンシア侯爵令嬢をトラブルには関わらせたくない気持ちが前面に出ている。
「ん-、そうじゃな。救助に行くにしても、扉の中に入らなければ行けぬな。だが、何もしないのはすきじゃない。一回、2階層への扉を診てみたい。話はそれからじゃ」
バレンシア侯爵令嬢の一声で、私達はダンジョンへ入った。
ダンジョン1階層のお花畑の中に、ピンク色の扉がある。2階層への扉。
バレンシア侯爵令嬢も、ストーム副騎士団長もノブを回してみたが、回らず扉は開かない。
「キスグ扉を噛んでくれんか」バレンシア侯爵令嬢が、後ろからついてきた私に声をかけた。
やっぱり、そうなると思っていたよ。私は2階層への扉を噛んでみた。
”2階層への扉(2階層に生存者確認中)”
アイテムボックスに表示された内容をバレンシア侯爵令嬢に伝えると。
「生きてはいるんだな。2階層で調査中にトラブルに巻き込まれている可能性が高い。キスグ悪いが、今度はノブを噛んでくれ」
バレンシア侯爵令嬢の指示通り、ノブを噛むと、
”2階層へのドワノブ(こちら側は施錠中)”
何、こちら側は施錠中って、あちら側は施錠中じゃないって事?。2階層側からは開けれるって事?。
「2階層の扉を開けようとしていない、開けれる状況じゃない…。」
バレンシア侯爵令嬢も、みんなも考え込んでしまった。
その後も、2階層の扉を無理やりこじ開けようとしたが開かず、その日は、ダンジョン横の詰め所に戻ることになった。
「ねえ、ヨハン。この前話したこと覚えてる?。女神の石臼を回したら、2階層の扉だけじゃなく違う階層の扉も出せるんじゃないかって話」
私は今、ダンジョン1階層のお花畑を、1階層の扉に向かいながらヨハンに話している。
「・・・・。」
ヨハンが私をにらんでいる。私が言いたい事がわかったようだ。
「そうだよ。3階層の扉を出そうと思う。3階層から、2階層へ行こう」
タイトルのひょっとこ仮面は次で回収します。




