新ダンジョン2階層
本日も2話投稿予定。
「もしかして、入るんじゃない」
女神の石臼をアイテムボックスに入れ、1階層から持ち出した。
ヨハンに盗みじゃないのか聞いたら、ダンジョンでは第一発見者に取得する権限が与えられる為、盗みじゃないそうだ。
よかった。窃盗、犯罪絶対ダメ。
検索者の方には、申し訳ないが、2階層の扉を発見できたので、目的は達成されている。許して欲しい。
発見の翌日、2階層の扉発見の知らせを受けた、王都の偉い人がやって来た。一般の冒険者や奉仕活動者はダンジョンに入れなくなった。
そうだよね。普通、調査は偉い人が計画たてて行っていくよね。
今回の1階層は、半年探しても2階層が見つからなかったから、格安冒険者や奉仕活動者を雇っていただけの異例だったようだ。
王都への帰り支度をしているヨハンに、
「ねえ、ヨハン。私気づいちゃったんだけどさ、女神の石臼から2階層の扉出したでしょ。じゃあさ、3階層の扉、4階層の扉を望んだら出てくると思う?」
「・・・・。やるなよ」
「やらないよ。ここダンジョンの中じゃないから、女神の石臼動かないし」
私はヨハンをちらっと見て。
「また、気づいちゃったんだけどさ、ダンジョンの入口って扉なんだね。ダンジョンて洞窟みたいに穴が開いてて、階段が下に続いてて、次の階層に行くんだと思ってた」
ダンジョンの2階層入口は、某有名アニメ、○らえもんの、どこでもドアみたいだった。
「あの2階層の扉、私のアイテムボックスに入るんじゃない。入ったらどこでもダンジョンだよ」
「・・・・。絶対やるなよ」
「やらないよ。街中とかにダンジョン出したら、大変なことになる。でもこれって、フラグだよね」
「「・・・・。」」
私達二人は無言で、荷造りをおこなった。
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「これが2階層へ続く扉か、発見ご苦労。もう、扉の中へは入ったか?」
王都の第三騎士団長グレイシャーが、検索者に訊ねた。
「いいえ。まだ扉は開けておりません」検索者は頭を下げながら答えた。
「A級冒険者暁団3名と、王都の第三騎士団員10名だ。2階層には我々だけで入る。今回は調査だけで、1日で戻ってくる予定だ。我々が安全を確認してから検索を頼む。早速、2階層の調査を開始しよう」検索者に告げ、王都の第三騎士団長グレイシャー一団は2階層に挑んだ。
ダンジョン1階層に出現した2階層への扉。
ピンク色のフォルムに、人が一人通れる程度の大きさ。まさに見た目は、どこでもドア。
2階層の扉を開けた。
薄暗く、よく見えない。
風が吹く音はするがそれ以外の音がしない。
土が湿った匂いがする。
第三騎士団員は、小さな火魔法を前にゆっくり放った。
火魔法は真っ直ぐ進み、ダンジョン内を照らしながら進んで行く。
火魔法の明かりには、何も照らされず、50mほど進んで土の壁にぶつかり消えた。
火魔法を今度は左斜めに放った、明かりは何も照らさず少しして、土の壁にぶつかり消えた。
右斜めに火魔法を放った時も一緒だった。
「薄暗い広い空間のようだ。生物は今のところ確認できない。慎重に中に入るぞ」
第三騎士団長グレイシャー一団は、手にランプを持って新ダンジョン2階層へ足を踏み入れた。
2階層に入った、第三騎士団員10名と、暁団3名は、入口すぐの空間を見渡した。生物はいない。
空間は直径50mほどの大きさで円形。見上げると、はるかかなた上空に穴が開いている。
簡単にいうと、縦に長い穴。大きな直径50mほどの落とし穴だ。
第三騎士団員達が穴の横に道がないか、ランプを持ち1周回ったが、横道は見つからなかった。
先へ進むには、はるかかなた上空に開いている穴まで登るしかない。
皆で上空を見上げる。
「この穴を登るには、土魔法で階段を作るか、地道に木材を運んで階段を作るかだが、どちらも今の所不可能だ。土魔法で階段を作るなら、最低でも魔力の多い土魔法士3人はいる。
木材を使用して階段をつくるなら、24時間以内に作成しなくちゃならない。24時間動かななった物は、ダンジョンが吸収してしまうからな。
今回は、もう少しこの穴を調べて、一旦地上に戻った方が賢明だ。地上で作戦を考えよう」
暁団リーダーのダンが提案した。
「そうだな、焦るダンジョン攻略ではない。今回は調査でいい。もう一度、この穴に横道がないか、罠がないか確認だ」第三騎士団員グレイシャーは騎士団員達に指示を出した。
一通り穴の調査が終わり、1階層に戻るため、2階層の扉を開けようと、取っ手を回そうとするが回らない。
取っ手に鍵穴はない。2階層の扉は引いても、押しても動かない。
「閉じ込められた…。」誰かがつぶやいた。
次も、ダンジョン2階層です




