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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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ですが、今回は特別に

とても短いです。本日も2話投稿予定。たぶん…。

 



「キスグさんと私の仲ですもの」


 今日は、ナターシャさんに誘われて、マーギン商会経営の激安の殿堂に来ている。




 バレンシア侯爵令嬢と一緒に、ダンジョン1階層に物資を届けに行くことが決まった次の日。


 私達が朝食を食べている最中に、ナターシャさん達がやってきた。開口一番に「キスグさん、新しく発見されたダンジョンに行くと聞きました。私に準備のお手伝いをさせて下さい」キラキラした目で、私の両手を取って懇願してくるナターシャさん。ナターシャさんの後ろで、イーサンさんが、私を殺す勢いで睨んでいるがお構いなしだ。


「ダンジョンには行くことになったけど、何で知ってるの、昨日決まった事だよ」


「キスグさんの事も、皆さんの事も、マーギン商会がマークしていますので、情報は筒抜けです」

 ナターシャさんが胸を張って言っている。


「何で、マークしてるの?マークしているとか、言っちゃっていいの?」


 ナターシャさんは、ちらっとエリナ姉を見てから、

「キスグさん達が、この国にとって有益だからです。マークしている事、エリナさんはご存じのはずですから、言っても大丈夫です」


 エリナ姉は呆れた顔で、スクランブルエッグを食べながら、

「マークしているだろうなとは思っていたわ。でも宣言されるとは思ってなかったけどね。キスグいいじゃない、一緒に行って、値引きしてもらいなさい」








「キスグさんこれはいかがですか、いい暇つぶしになりますよ」

 ナターシャさんから、オセロを勧められた。さっきからジェンガとか、トランプとか遊ぶ道具をチョイスするナターシャさん。


「何で、遊び道具を勧めるの、ダンジョンに物資を届けに行くんだよ。キャンプ道具とか、食料品とか勧めないの。まあ、キャンプ用品も、食料品も持っているけど。もしかして、私のアイテムボックスの中も把握しているの?」


 荷物持ちをしているイーサンさんが、眉間に皺よせ、私をにらみながら振り向いた。

「ナターシャが進めているんだ、おとなしくありがたがれ、図々しいぞ」


「イーサン、口を挟まないで、私とキスグさんの貴重な時間に、口を挟むなら帰ってもらうわよ」

 ナターシャさんが、厳しい口調でイーサンさんを叱ると、嬉しそうに「はい」と笑顔のイーサンさん。

 ちょっと気持ち悪い。


 気持ち悪いイーサンさんに引いていると、ナターシャさんが申し訳なさそうに

「イーサンが失礼しました。キスグさんのアイテムボックスの中身は、すべては把握できていません。

 新しいダンジョンの事は、詳しくは言えませんが、遊び道具がいくらあっても損はしませんので、騙されたと思って持って行ってください。私からのささやかなプレゼントです」


 にこやかな笑顔で言われたら断れない。ありがたくいただきます。

 それより、私のアイテムボックスの中身、把握してるんだ。

やっぱりあなどれぬ。


 その後、特別価格で、旅に必要なものをいろいろ買いました。

ありがとう。








ナターシャはキスグが女の子だと知っています。ナターシャにとってキスグは推しです。

次は、ダンジョン。

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