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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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マーギン邸の乱

本日2話目の投稿です

 



「こんなことって、あるの」エリナ姉は咄嗟に考えた。








 私たちは、マーギン邸の前に到着した。


「ようこそお越しくださいました。お待ちしておりました。どうぞ中へ」

 物腰やわらかな執事さんが迎えてくれた。


 マーギン邸の園庭は、相変わらずメルヘンチックで、玄関広場は、花の匂いで充満していた。


 前回訪問時と違っていたのは、やつれた老人(商会長)と、ナターシャがすでに玄関広場で待っていたこと。

 老人は縋るような眼差しで、ナターシャは挑発的な眼差しで立っていた。


 老人ではなく、ナターシャが、

「よくおいで下さいました。早速、イーサンの部屋へご案内します」


 鋭い眼差しで目を反らさず、エリナ姉だけを見ているナターシャさん。私の隣に立っている、エリナ姉のこめかみの血管が浮き出た。


「ええ、お願いするわ。煩わしい事は、早めに済ませる事にしているので」

 エリナ姉も負けじと、眼飛ばしている。


 一色即発の中、イーサンさんの部屋へ案内された。


 イーサンさんの部屋も相変わらず、気持ち悪い木彫りの人形や、口の大きく開いたお面が複数飾ってあり、部屋の中央に天板付きの白いベッドに、ミイラみたいな人間が横たわっていた。


「ドン!ドン!ドン!」

 マーギン邸の庭で、爆破音が響いた。バレンシア侯爵令嬢の火魔法手榴弾だ。


「もー。早いわバレンシア」エリナ姉はつぶやくと、ヨハンに目配せした。


 ヨハンは、すばやく離散を付与したハンマーで、気持ち悪い木彫りの人形の頭部を横殴りで吹き飛ばし、壁に飾ってあるお面を、もぐら叩きのように、どんどん潰していく。


「何してるの、あなたたち」ナターシャは、怒りの表情で、ヨハンに飛び掛かろうとしたが、ヨハンは軽く後ろに飛び回避。部屋にある壺や、剣などをどんどん叩き割っていく。


「バンバンバン、バンバンバン」イーサンの部屋の扉を、誰かが力いっぱい叩いているが、扉は空かない。


「侵入者を制圧しろ、後ろにもいるぞ」外では、バレンシア侯爵令嬢と、ストーム副騎士団長が暴れている音がする。


 私は、ナターシャさんの腰に捕まり、動きを押さえた。


 そのすきに、エリナ姉が、ベッドに寝ている人間の口に千豆を入れようとしたら、人間に手を払いのけられた。

 エリナ姉が持っていた千豆は、ころころと床に転がり、ナターシャさんと私の前で止まった。


「「は!」」ナターシャさんと、私が、千豆を拾おうとしたのは同時。

 ナターシャさんが一歩早く、千豆を掴み、ためらいなく口に入れた。


 ヤバイ、ヤバイよ。千豆でナターシャさんがパワーアップしてしまう。

 これ以上パワーアップしたら、イーサンさんは死んでしまう。


 私はとっさに、ナターシャさんの口に吸いついた。

 両手でナターシャさんの頬を固定し、口を開け、ナターシャさんの口の中に舌をいれ、千豆を探す。

 ナターシャさんの舌の上も下も、上下の歯の裏も、舌でまんべんなく探したが千豆はない。

 もう飲み込んでしまったんだ。

 今度は、私の舌と、ナターシャさんの舌を絡めて吸いついた。千豆の効果をナターシャさんの体内から吸い取るためだ。

 私は、逃げるナターシャさんの舌を、顔の角度を変えて深く舌で追いかけた。ナターシャさんのか私のかわからない涎が口の端から垂れているが構わない。

 私のアイテムボックスに”ナターシャによる執着、嫉妬の相乗効果”と表示された。

 やった、千豆のパワーアップ効果をなかったことにしてやる。

 私は、ナターシャさんの頭と腰を支え、吸う角度を変えながら、より深く、舌を絡め続けた。












エロくないよ…。次へ。

エリナ姉の冒頭のセリフは、次の次で回収します。

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