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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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笑顔のピエロ

短いです。本日も2話投稿予定です。

 



「おもしろくなってきた~」

 バレンシア侯爵令嬢がノリノリだ。その横で、ストーム副騎士団長が青い顔をしている。







 翌日、服はよれよれ、頭はぼさぼさ、顔色は白いのに目の下の隈が黒い、かなりやつれたゲンスルーさんが、付与した特大チョーカーをもって現れた。


「準備は整ったわ。作戦はこうよ。

 マーゲン邸には、私、キスグ、ヨハン、騎士団員5名でマーゲン邸内に入るわ。

 イーサンの部屋には、私、キスグ、ヨハンが入る。

 私達3人で、ナターシャの首に、このチョーカーを付けるミッションよ」

 エリナ姉が得意顔で宣言した。


「エリナ姉、説明雑。わからないよ」私もヨハンの困惑気味だ。


「そうね1つずつ説明するわ。まず、ヨハン。魔力離散効果のあるハンマーでイーサンの部屋の不気味なオブジェを破壊して。破壊すると、物の付与の効果がなくなり魔力が離散するわ。そうするとナターシャの相乗効果も弱まる。

 弱まったナターシャをキスグが抑え込み。私がイーサンに千豆を飲ませる。

 相乗効果がなくなっているイーサンには千豆は効くはずよ」


「わいは、何をするんじゃ」バレンシア侯爵令嬢がつまらなそうに聞いた。


「バレンシアとストーム副騎士団長には、マーゲン邸の高い塀を越えて侵入して、庭で暴れて欲しいの」

 エリナ姉、ちょっと買い物付き合って欲しいってみたいな、気やすいノリで言わないで~。


「は?なぜじゃ」バレンシア侯爵令嬢もストーム副騎士団長も困惑気味だ。


「ヨハンが、イーサンの部屋のオブジェを破壊して大きな音を出しているでしょ。マーギン邸にいる屈強な使用人達が、イーサンの部屋に集まるわ。部屋の前に集まった使用人は、騎士団員が処理。でも大勢いたら処理できないでしょ。バレンシアと、ストーム副騎士団長は、意識をそらすの」


「おー。われらは、おとりじゃな。屈強な使用人を庭と、イーサン部屋前で分散するんじゃな。面白そうじゃ、やったる」バレンシア侯爵令嬢は俄然やる気だ。


「待ってください。他国の侯爵令嬢が、大手商会の屋敷に、不法侵入して殴り込み。その後どうなるか想像がつきません。おやめください」

 ストーム副騎士団長が、冷や汗をかきながら、懇願している。


「大丈夫。商会長はイーサンが助かれば、なんだって許してくれるわ。私が許すように仕向けるし」

 交渉上手のエリナ姉には、余裕だろう。


「しかし・・・・。」

 ストーム副騎士団長ご愁傷様です。もう決定事項の様です。


「エリナ姉、そのチョーカーにはどんな付与をしてもらったの」私が聞くと、


「このチョーカーには、魔力封印の付与をしてもらったわ。しかも簡単には外れない付与も組み込んでもらったの、うふふ、復活した愛しいイーサンの前で、ナターシャにこのチョーカーを付けるのが楽しみだわ」エリナ姉の顔が、イーサンの部屋にあった、底知れない笑顔のピエロの仮面のようで…。

 部屋にいた全員、エリナ姉に喧嘩を売るのは命取りだと悟った。















次こそは、決戦。

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