逃がしてなるものか(商会員バイオレット視点)
本日2話目です。後書きに次はギルドと書きましたが、バイオレット視点書きたくなりました。
読んで下さい。
お宝に巡り合った、私は本当に運が良いわ。
日頃から、情報収集と、人脈作りを心掛け、真面目に仕事してきたことを、女神様は見ていたのかしら、嬉しいご褒美だわ。
まず、蜘蛛の魔物から取れた、白い糸。本当に最&高!
こんなに真っ白で、滑らかで、気品あふれる糸見たことない。まさしく一級品よ。世に出したら王族でも飛びつく代物。それを大量に仕入れて独占できた事は運がいいわよね。
次に、キスグって言う子。小さいから10歳になってないと思うの。黒髪、黒目の女の子みたいな顔している小柄な男の子。その子が口の中から白い糸を吐き出した時は、度肝を抜かれたけど。
荷馬車ほどの大容量、時間停止機能、生き物が入れられるアイテムボックス。伝説級よ。ほんと、こんなに揃ってる条件ないわ。
どこの商会でも、いいえ、王宮でも欲する魔術持ち、あの子の利用価値は図りしれないわね。
でも残念なことに、コダラン国のバレンシア侯爵家に努めているのよね?。一緒に旅しているし。
バレンシア家はコダラン国王家に次いで権力がある家。そこと喧嘩してまで、我が商会に引き入れるのはリスクが大きいわ。友好関係を築いていくことが大切よね。
でも、糸繭から出てきた女性をエリナ姉と呼んでたわ、兄弟?女性は平民には見えなかったけど…。
もう少し探ってから、マーギン商会へ報告しなきゃ。
今回、何かあった時の為に、わざわざ王都の魔鳩をもってきて正解だったわ。
白い糸と、伝説級のアイテムボックスを持つ男の子。市場が動くわよ。
一緒に、魔の森の浅い層をバクシューレツ国辺境伯領へ向けて旅をして3日目。
それまでに、驚くことだらけだったわ。
まず、食事。私たちが旅する時の食事は、日持ちのする硬いパンと干し肉が基本なの、今回もそれね。
でも、ストーム副騎士団長のご厚意で、キスグのアイテムボックスに入ってる食事を頂けることになったわ。3か月14人分のすでに料理済みの食事が入っていたそうで、今は8名しかいないから余ってるんですて、信じられないわ。常識外れよ。
それは、キスグのアイテムボックスは荷馬車以上の容量があるという事よ、本当に規格外ね。
他に、エリナ姉について、糸繭から出てきた女性。次の日の朝に目覚めたわ。
初めはふわふわしてたみたいだけど、魔力回復ポーションを2本飲んで、自分で歩けるくらいに回復したみたい。
エリナ姉という人も、魔力多そうね。一般的な魔力量の人は、魔力回復ポーション2本で全回復するわ。
エリナ姉は合計5本目よ。それでも全回復してない。
しゃべり方や所作、ストーム副騎士団長の対応で、貴族であることは間違いないわね。
私の記憶が正しければ、侯爵家にはエリナという娘はいなかったはずよ。何処の誰、キスグとの関係性も気になるわ。要チェックね。
キスグはいい子よ。よく働くし、よく笑うわ。あの年にしては、知識量も多くて、常識人。
年齢が11歳と聞いたときには驚いたけど、平民のカッコをしているけど、貴族かもしれないわね。
いつも近くにいる男、ヨハンと言ったかしら、始めは、キスグがヨハンの息子かと思っていたけど、あまりにも似てないし。接し方が息子への接し方じゃないの。
ヨハンは無口、無表情、平民ぽいけど腕が立つ、本当に強いわ。キスグの護衛と考えたらしっくりくるわ。
エリナ姉とキスグ、顔は似てないけど魔力量的にも、兄弟と考えた方がいいわね。
4日目、体調の整ったエリナ様から、私に接触があったわ。
ちょっと、しびれちゃった。
内容的には、キスグに手を出すな。手を出したら容赦しない。どんなことをしても潰す。
戦線布告だったわ。
もちろん敵対するつもりはない。マーゲン商会に取り込みたいのは、やまやまだけど商売は堅実が一番よ。もし、マーゲン商会に取り入れても、持て余すだろうし。いろんなところから横やりが入る。
キスグを守れないと思うわ。
正直にそんなことを話したら、一応納得してくれたわ。
それからは、バクシューレツ国についておしゃべり。
話してみると、気さくで、頭の回転が速くて、面倒見の良い人よ。私頭がいい人好きなの。今後も良い関係をきずけそうだわ。
これまでの事、魔鳩で、王都のマーゲン商会本部へ連絡。詳しくは本部の指示待ちだけど。
同時に、マーゲン辺境伯領の支部へも連絡。宿の調達と、すぐに私達旅団は辺境伯領を出立することになるだろうから、新しい馬と、王都までの食糧など備品の準備の連絡を入れておいたわ。馬を変えればすぐに出立できるでしょ。
できる女は違うのよ。
辺境伯領まで何事もなければ、後6日。
コミュニケーションと、マーゲン商会のアピールをして、良好な関係を構築しなければ。
王都に一旦帰省するけど、すぐ戻ってくるつもり、長い付き合いになりそうだわ。
今度は、何を見せてくれるのかしら。
「うふふ。楽しみだわ」
次、ギルド書けないかも。




