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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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異国のカレー食べ放題。

遅くなりました、本日も2話投稿予定です。

 


「不味い・・・。」





 魔の森の浅い層で、マーギン商会の商会員バイオレットさんに出会った。

 バクシューレツ国の辺境伯領地に入るまでの10日ほど一緒に移動した。その間、バクシューレツ国の観光地や、美味しい食べ物、温泉旅館の話などで盛り上がった。


 何でも、辺境伯領は魔の森の浅い層から、香辛料が多く取れる為、香辛料を多く使用するカレー料理が名物らしい。是非とも食べてみたい。


 そんなことを話しながら、バクシューレツ国辺境伯領地入口に到着。


「身分書を拝見します」辺境伯領の関所の役人に、身分書を提示し、いざ入国。



「凄い!綺麗な街並み」

 関所の高く分厚い扉を抜けたら、関所から一直線に中央まで伸びる大きな道があり、その真ん中には剪定された木が並んでおり、大きな道の両脇には深緑色のレンガの建物が並んでいる。

 道の真ん中の中央並木の下にはベンチが設置され、人々がベンチで座り、語らったり、軽食を食べたりして活気があった。

 深緑色のレンガの建物には、それぞれ絵看板が掲げてあり、宿の絵や温泉の絵が表示されているから、今日はここいらで宿をとるのだろう。


「ここ深緑色のレンガ街は、冒険者、宿泊通りです。辺境伯領の商業施設はレンガの色で、区域が分けられています。

 褐色のレンガ街は食品の区画。紺色レンガ街は職人の区画、深緑色のレンガ街は宿泊施設など冒険者の区画、黄色レンガ街は娯楽の区画です。農業や牧場は区画の外に作られており、物資が区画外から運ばれ、区画内で販売される仕組みになっています」

 私達が深緑色の街並みに圧倒されていたら、バイオレットさんが説明してくれた。


「そしたら、今晩の宿はここ、深緑色のレンガ街になるのですね」エリナ姉の質問に


「はい、そうです。どの区画も中央広場まで、一直線に大きなに道が作られていますので、迷うことはないと思います。食品区画は、中央広場を挟んで反対側になります。今晩の宿泊施設を決められてから、楽しみにしていた、食品区画へ出かけられるのもいいかもしれません」


 私たちが話していると、マーギン商会辺境伯領支部の商会員さんが現れた。

「この者は我が商会の辺境伯領支部の者です。私たしもお供したいのですが、王都に帰らねばなりません。

 代わりにこの者が、皆さまが辺境伯領に滞在の間、お世話させていただきます。本日の宿は、この者が手配しております。よろしければご利用ください。

 名残惜しいのですが、ここでお別れです。10日間ありがとうございました。王都へお越しの際は、必ず我がマーギン商会へお立ち寄りください」

 バイオレットさんは深々と頭を下げて、王都へ向け、そのまま出立して行った。



「では、お言葉に甘えて、宿へ案内をお願いする」ストーム副騎士団長が言った。

「その後我々は、ギルドで魔力回復ポーションを購入し、糸繭に入っている旅団員を起こす予定です。エリナ様はどうされますか?」


「そうね、宿に付いたら、キスグのリクエストである、食品区画に行ってみるわ。ジャンはどうするの?」


「紅団団員の糸繭を確認してから、ゆっくり宿で過ごすよ」


「ま。お熱いのね、婚約者が心配?」


「な、そうだな。心配だよ」紅団リーダーのシャンは顔を赤らめながら答えた。



 宿に着いて、糸繭を吐きだした私は、早速エリナ姉、ヨハンと三人で食品区画に来ている。

 食品区画は、言われた通り褐色レンガ街で、木々の緑と、褐色のレンガが、鮮やかな街並みだった。

 道行く人は、笑顔で、飲みものや、食べ物を手に歩いている。


「凄いね、凄いね。こんなに食べ物がいっぱい!種類もいっぱい!めっちゃいい匂いする。どれ食べよう」私は、店舗のガラスを覗いては、あっちの店舗前にふらふら、こっちの店舗前にふらふら。


「落ち着きなさいキスグ。すべては食べれないけど、辺境伯領には、何日か滞在するわ。あせらなくてもいいのよ」エリナ姉があきれ顔だ。


「・・・・。」

ヨハンから首根っこを掴まれてしまった。


 首根っこを掴まれ、だらんと垂れ下がっている私の目に、期間限定カレー食べ放題の文字が目に入った。


「期間限定カレー食べ放題だって、行ってみよう!辺境伯領はカレーが有名だってバイオレットさん言ってたし、めっちゃいい匂いする、絶対美味いよ。行こう」


「まー。仕方ないわね。行きましょう」エリナ姉は呆れながら笑顔だ。



 私達3人は、早速、食べ放題のカレー屋にはいった。


 そのカレー屋はバイキング方式になっており、カレーは4種、ナンも4種、サラダバーと、ポテトスープ、飲み物が数種類あった。

 席に案内され、早速カレーを取りに行った、4種類、ポークカレー、バターカレー。キーマカレー、野菜カレーだった。どれも同じだいだい色だなー。小さな銀の小鉢に4種類盛り、次にナンコーナーで、普通のナンと、明太子チーズナン、スープをとった。


 席に帰ってきて、早速キーマカレーを一口。

 ん?美味しくない。鶏肉は柔らかいけど、全然辛くない。ねっとりしたトマトスープみたい・・・。


 次は美味しいよね。ポークカレーを食べてみよう。ホークカレーを一口

 ポーク溶けすぎだろ、原型まったくないぞ。ついでにポークの味もない・・・。


 次こそ美味しいよね。バターカレー食べてみよう。バターカレーを一口。

 なにこれ、バター何処にいった。バターの濃くはどこいた。じゃびじゃびカレーじゃん・・・。


 最後だね。野菜カレー。野菜カレーを一口。

 マズ、これ一番まずい。何かぼちゃ?甘ったる。ちょっと酸味がある。カレーになんで酸味?・・・。


 がっかりしている私の表情を見て、エリナ姉も一口。

 眉間にはっきり皺ができた。エリナ姉はスプーンを置き、それ以上食べなかった。


 いやいや、ナン、ナンがあるから。

 普通のナンをパクリ。くちゃくちゃして美味しくない。ナンて外パリ、中空洞が多いけど、小麦粉の味がしっかりあるもんじゃないの。

 皿に取っちゃったから、明太チーズナンもパクリ。チーズ硬。明太子少。


 またしてもがっくりしている私を見て、「無理して食べなくてもいいのよ、こんなこともあるわ」エリナ姉が励ましてくれる。


「うん」私はポテトスープを一口。

 もうこれ、ちゃんぽんスープだよね粉末お湯で溶かしただけだよね。ポテトでもないじゃん。


 不味すぎて怒りが出てきた。

 もったいないけど、そのまま残して席を立ち店を出た。


「・・・・。」ヨハンは、その間何も言わず、もくもくと食べていた。味音痴なのかな?













次は、ギルドです。

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