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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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現代版 眠り姫(商会員バイオレット視点)

短いです。本日2話目の投稿です。

マーゲン商会の説明回になります。


 


「バイオレット、商会長が呼んでいる。執務室に来てくれ」部長が私に声をかけた。


 マーゲン商会の会長に呼ばれたわ、商会長は60代の渋めのおじさま、マーゲン商会の2代目。バクシューレツ国1位の商会。しかも王家御用達の商会まで成り上がったのは、この商会長のおかげね。



「パトリオットからの報告書読んだか」


「読みました」


「コダラン国で新しく安眠薬が開発されたらしい。なんでもコダラン国では、普通に道に咲いている花の成分から抽出したとか、次コダラン国に行ったときには、その開発者と接触して、バクシューレツ国に来てくれるよう説得しろ。金に糸目は付けない」


「パトリオットさんが交渉しているのではないのですか?」


「開発者に関してコダラン国の貴族が関わっているらしく情報が隠匿されている。パトリオットの事だ、時間はかかるが情報は掴むだろう。だが、崖が崩れていたんだろ、開発者を連れてくるにはリスクが高すぎる。道が確立してから連れてこい」


「わかりました」私は頭を下げて退出した。




 マーゲン商会は順風満帆だけど、一つだけ懸念事項があるわ。

 それは、マーゲン次期商会長予定だった、一人息子のイーサン様。


 イーサン様のお母様は体の弱い方だったらしく、なかなか子に恵まれなかったの。あきらめかけてた30代後半でイーサン様を授かったのだけど、出産で体が回復せず、イーサン様が10歳の時に亡くなったそう。

 商会長は奥様一筋で、奥様そっくりの、深い青色の髪に、同じ色の目を持つイーサン様を大変大事になさっているわ。そのせいか、今も再婚せず、仕事一筋なのよ。


 イーサン様は幼いころから神童と呼ばれ、大人になったら現会長を超えると言われるほど頭の切れる方だったのだけど、2年前の15歳の時、徐々に聡明さがなくなり、覇気もなくなり、日に日にぼーとする時間が増えて行ったの。


 初めは疲れているんだろうと、誰もが思っていたわ。でも、そのうち、1週間に1度一日中眠るようになり、それが5日に1度になり、3日に1度になり、1年前から眠むり続け、起きなくなってしまったの。


 数きれないほどの医者、鑑定士、聖職者、除念師に見てもらったのだけど、異常がないってみんな言うらしいわ。


 商会長は諦めてないわ。

 少しでも可能性があるならと、怪しい詐欺師でも、奇抜な研究者でも、眠ることに関して噂のある者は、遠い国からでも招いてイーサン様を診察させてるらしいわ。


 いまだに誰もイーサン様を目覚めさせたという話は聞かないわね。

 もう現代版、眠り姫よ。


 次回、私がコダラン国へ行ったとき連れてくる方も、安眠薬の作成に関係する方よね。

 ん-、ちょっとめんどくさいわ。開発者や研究者ってちょっと変わってる人多いのよね。




 噂ではイーサン様は、今、バクシューレツ国の王都にある、貴族の屋敷が立ち並ぶ一角。豪華なマーゲン邸にいらっしょるそうよ。


 噂なのは、ここ1年ちょっとイーサン様を誰も見ていないからよ。

 マーゲン商会の幹部がお見舞いに行っても、門前払いをくらうらしいわ。


 商会長てイーサン様に関しては超過保護で、庭師に覚醒に関する薬草や、実を育てさせたり、門や屋敷の周りの塀を高く強固にしたり、マーゲン邸を、屈強な男ばかりの使用人にして、邸の警備を強化しているとか、是非一度行ってみたいわね。








説明回って難しい、今後の展開を予想させないように書くと、必要な内容が抜けちゃう。

次は、バクシューレツ国到着です。

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