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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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スターリンク

本日2話目の投稿です。吸魔の森スタートです



 2mの岩場を抜け、迂回して崖の上まで登って来た。

 これから、崖にそって進み、魔の森中層から魔の森浅い層に移動する



「ねえ、ジャン。なんで崖にそって戻るの?崖、危なくない。魔物に襲われたら逃げ道ないよ」


「俺も、本当は崖の近くを歩きたくないさ、右を見てみろよ断崖絶壁だぞ、俺高いとこ苦手なんだ、落ちたくねえ。でもな、左の魔の森はそれより恐ろしい。左の魔の森は、入ったら抜け出せない”吸魔の森”と呼ばれている。別に迷子になるわけじゃないぜ、歩けるんだ普通に。ただ歩いているだけなのに、魔力が少しずつ奪われる。気付かないうちにな。

 始めは疲れただけだと思う。次に頭が痛くなる、めまいが起きて歩みが遅くなる、魔の森の中で力尽きるのさ。これが旅団全員におこる。

 魔力欠乏の症状が起きる原因がわからない。対処しようがない、だから恐ろしい。

 何人かは抜け出せたんだ大量の魔力持ちだけな、保護された時、そいつらもふらふらだったがな。

 この旅団で、吸魔の森を抜けだせるのは、キスグお前と、エレナ様だけだろうよ」



 左に見える吸魔の森。柔らかい風に吹かれて揺れる木の葉、暖かな光に照らされ光っている。

 今にも、かわいい兎が飛び出してきそうな雰囲気なのに、恐ろしい森。


 話を聞いた、私も、ヨハンも吸魔の森を見つめ続けた。



 半日ほど歩き、太陽が頭上を照らす昼。

 広い見渡しのいい場所で休憩し、昼ご飯を食べた後、女性人は生理現象のため、隠れて用を足す場所を探していた。


 崖にはできないし、吸魔の森に入るのは恐ろしいし、どうしよう。


「どこにも隠れるとこないわね。仕方ないわ、吸魔の森の浅いところで用を足しましょ。浅いところだから大丈夫よ。少しの時間だしね」エリナ姉が提案した。

 私も、バレンシア侯爵令嬢も、紅団の女性団員も交代で、吸魔の森に入った。




 吸魔の森に入ると、思っていたより静かで、穏やかな風の音、草木が揺れる音が聞こえる。

 木の木陰で、私が用を足すためしゃがもうとした時、顔に蜘蛛の巣がかかった。

「うわ、なにこれ、蜘蛛の巣。口に入った、ぺっぺ」私は蜘蛛の巣を顔から慌てて剥がした。


 ”蜘蛛の巣(魔力吸引開始)”

「え!」私のアイテムボックスに表示された。

 私のアイテムボックスは、噛んだ物の簡単な詳細が表示される。


 私は自分自身を噛んだ、”キスグ(魔力抽出中)”と表示された。


 私は急いで旅団に戻り、状況を説明。

 そうすると、蜘蛛の巣をかぶったのは、私だけではなく女性人みんな蜘蛛の巣を被っていた。


 女性人は、身体に付いているであろう蜘蛛の巣を、剥がそうと必至だが、透明で極細の蜘蛛の糸は見えない。



「どうする、ストームのだんな。キスグが言ってることが本当なら、吸魔の森に入った者は、そのうち魔力枯渇するぞ」紅団リーダーのジャンがストーム副騎士団長の横に立って話し出した。


「そうだな。まずは事実確認だ。魔力抽出されているのが吸魔の森に入った者だけなのか、一応、旅団員全員をキスグに確認してもらおう」


「聞いていただろキスグ、私から頼む」ストーム副騎士団長が私の前に、二の腕をだした。


 ぎく!私が引きつった顔で、後退すると。


 ストーム副騎士団長は、服を肩までまくり上げ、逞しい毛もくじゃらな二の腕でぐいぐい来る。


 やだなー。

 ストーム副騎士団長の頼みでも、毛もくじゃらだよ。

 私はストーム副騎士団長の押しに負け、「がぶり」


 ”ストーム副騎士団長(彼女募集中)”

 要らんもん見えた。


「あ”あ"あ”の、うん。魔力は抽出されてないよ。」


「私は、吸魔の森には入っていない。誰でもいい次」


 え~。そうだよね。旅団員全員噛むよね。とほほ。



 それから私は、14人の旅団員を全員噛んだ結果、女性人4名は魔力抽出中。騎士団員2名、紅団員1名も魔力抽出中と表示され。合計7名が魔力抽出中だった。



 結果を踏まえて、ストーム副騎士団長と、紅団リーダーのジャン、バレンシア侯爵令嬢、エリナ姉が今後の方針を話し合っている。

「吸魔の森に入っていない者、吸魔の森に入ったが蜘蛛の巣を被っていない者には、魔力抽出中は表示されなかった。やはり蜘蛛の巣を被った事により、何らかの干渉を受け魔力を奪われているのだと推測するる」

「魔力吸引を遠隔でやってるとは思えねー。見えないだけで体のどこかに蜘蛛の糸がくっついてて、本体の魔物に繋がってんじゃないか」

「でも見えないのは、見つけようがないわ。剥がせないわよ」





 皆が、黙り込み考えてる最中。私とヨハンは

「おやつ食べよ。この前拾った、赤い実がプラム(栄養満点)て表示されたんだ。魔力奪われてんだったら、奪われる以上に体内で作ればよくない。ね。食べよ」

 他の旅団員も含めて、ティータイムしていた。



「ギョロ!」今後の方針を話し合ってた4人が一斉にこっちを向いた。


 ぎく!ストーム副騎士団長と、ジャンは私を憐れむ目で、バレンシア侯爵令嬢とエレナ姉は獲物を狙う目で私を見ている。


 何、何、何、嫌な予感しかしないんだけど。勝手にティータイムした事を怒ってる目じゃない。


 4人が私の方に歩いて来て、詳細を話した。


 詳細は、体についている蜘蛛の糸は見えないだけで、魔物本体と繋がっている可能性が高い。透明だから外せないなら、洗い流そう。焼き切ろうとなったそうだ。


「でね。キスグはガム噛んでたら無敵でしょ。私の水魔法の水の渦の中、「わいの火魔法の火の渦の中で、「「蜘蛛の糸を切断をしたい」」


 ん。それって、全身水攻め!全身火炙りじゃない!



 その後私は、空中に浮かんだ大きな水の塊の中で、洗濯物のように洗われ、火の海に放り込まれ焼かれた。

 結果、私の”魔力抽出中”の表示は消えず、スターリンクのように遠隔なのか、水と火では蜘蛛の糸は切れないのかわからないまま、今日も翻弄されたのでした。








 騎士団員の一人がストーム副騎士団長の命令で、全裸になり、水を頭からかぶったが”騎士団員エレン(魔力抽出中)”は消えなかった。犠牲者がここにも一人。









蜘蛛の巣が、顔に被ると、ビックリしますよね。手で必死に剥がします。

コミカルに書きましたが ”魔力抽出中” わりと事態は深刻です

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