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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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ホラー

本日2話目の投稿です

 

「おーい。おーい」

 遠くの方で呼んでる声がする。





 おはようございます。めっちゃよく眠れました。

 昨日は、2mの楕円形の岩を砕いて、広場を作った簡易キャンプ場で野営した。

 日中は、岩をヨハンがハンマー、騎士団員が土魔法で砕き、私がアイテムボックスで移動させる作業をしながら、魔の森の中腹まで移動した。


 魔の森の中腹まで行っても、2mの岩は途切れず、今日も岩を砕きながらの移動になると思う。

 幸いな事に、魔物には遭遇せず、ここまでこれたのはありがたい。

 2mの岩の隙間で戦うのは、弱い魔物に対しても不利だよね。


 日がまだ登りきらない、早朝の薄暗い中、私とヨハン、土魔法騎士団員の3人が円陣を組んで気合を入れているとき、魔の森の方から、誰かを呼んでいる声がかすかに聞こえる。


「なんか、誰か呼んでる声聞こえない?」


「・・・・。聞こえるな」


「魔の森の方からですよ」


 私たちは顔を見合わせ、耳をすました。

「おーい。おーい」やはり、魔の森の方から声が聞こえる。


「他の旅団や、冒険者が居るのかも、ヨハン肩車して」

 ヨハンに肩車してもらい、2mの岩より目線が高くなり、周りを見渡せば、遠くの方に人がいた。


 薄暗いので顔ははっきり見えないが、やせ形で、短髪で、ボロボロの服を着て、こっちに向かって手を振っている。

「おーい。おーい」


「ヨハン人がいるよ、行ってみよう。怪我とかして動けない仲間とかいるのかもしれない」


「・・・・。」


「僕は、ストーム副騎士団長に報告して来ます」騎士団員が報告に向かった。


「・・・・。ガムを噛んどけ」


 私はヨハンに肩車されたまま、呼んでいる人の方へ向かった。






 遠くの方から手を振りながら「おーい。おーい」と呼ばれている。


 私達は近づきながら「大丈夫」と、訪ねると。


 相手は「だいじょうぶ、だいようぶ」と、手を振りながら答えた。


 また「おーい。おーい」と、呼ばれている。


 私達は近づきながら「怪我人がいるの」と、訪ねると。


 相手は「ケガニンイルノ、ケガニンイルノ」と、手を振りながら答えた。


 私達が近づいているのに、相手は、こっちが近づく分後退している。


「ヨハン、なんかおかしいかも…。」




「がん!!!」私の側頭部に野球ボール大の石が勢いよく直撃した。

 私はその反動で、ヨハンの肩車からずれ落ち、後ろの岩に崩れ落ちた。


 それを見たヨハンは、ハンマーを取り出し臨戦態勢。

 四方八方から、無数の石が勢いよく真っ直ぐ飛んでくる。


 ヨハンは石を回避ぜす、石が当たり額から血を流しながら、崩れ落ちた私を小脇に抱え、2mの岩の隙間を縫うように走る。

 投げる石では足止めできないと思ったのか、複数の猿っぽい見た目の魔物が2mの岩の上から飛び掛かるように襲いかぶさってきた。

 ヨハンは、持っていたハンマーで岩ごと魔物を薙ぎ払っている。


 多勢に無勢。前へ進めず、ヨハンが押され気味の状態だ。


 そこへ、「ヒュン」炎の矢が飛んできて、ヨハンに襲い掛かって来た猿っぽい魔物の首に命中。魔物は白目をむいて舌を出し絶命した。

 その後、複数の炎の矢が、猿っぽい魔物に降り注ぐ。魔物は、一目散にちりじりばらばらに逃げ出した。


「無事か」ストーム副騎士団長が近づいてきて心配顔で尋ねた。


「私は無事だよ。でもヨハンは傷だらけ」ヨハンに守られながら、2mの岩の隙間に押しこまれていた私は、泣きそうな顔でヨハンに視線を向けながら答えた。


 私の視線につられてヨハンを見たストーム副騎士団長は「そうだな。ポーションを使え」


「・・・・。かすり傷だ」ヨハンは仁王立ちで答えた・


「額から血をだらだら流しながら言うセリフじゃない」通常運転のヨハンに、少し安心した私は笑ってしまった。





















まだまだ続きます。

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