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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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チューインガム

とても、とても、とても短いです。本日2話投稿予定です。

 


「ありがとう。行ってきます」




 今日は、バクシューレツ国へ出立の日。


 両親、ジン兄、兄嫁、ジン兄の赤ちゃん。専属メイドのマリーとキャサリン。他子爵家一同がお見送りに来てくれている。ジン兄はお留守番だ。


 私たち旅団は、ジン兄と、ストーム副騎士団長が人選した騎士団員6名と、紅団の冒険者4名、バレンシア侯爵令嬢と、エリナ姉、私、護衛のヨハン。合計14名となった。

 本当は、20名を予定していたが、大所帯はかえって動きにくい事、大容量のアイテムボックスがあっても食料や物資には限りがある事からこの人数となったのだ。



「キスグお嬢さま。くれぐれも、くれぐれも拾い食いはしないでくださいね、お土産待ってます」

 私の両手を握って涙ぐみながら訴えるマリー。はたから見たら感激ものだが、話してる内容はひどいぞ。私を何だと思っているんだ。

「大丈夫、拾い食いはしないよ。一回アイテムボックスに入れて、詳細見てから食べるようにするから大丈夫だよ」


 次に両親が私の前に来て、

「キスグ、決して無理をするな。体に気を付けてな。お土産待ってる」

 3か月以上の長旅だぞ、一応、浅いが魔の森を通過していくんだぞ。言葉が軽くないか。

「うん、気を付けるよ。お土産は父は葉巻で、母はめずらしいバラの苗を希望だったよね」


 最後に、ジン兄と、兄嫁と、ジン兄の赤ちゃん

「あー。俺も行きたかったー」ジン兄、兄嫁が睨んでるよ。言葉に気を付けて。

「これ餞別。チューインガムな。これ噛んでおけば、お前いつでも無敵になれるだろ」

 おー。そうだね。”チューインガム!”思いつかなかった。

 戦闘中は枝でも噛んでおこうと思てたけど、とっさの時は、落としちゃうからね。

 めっちゃ便利だね


「キスグちゃん、私からはこれ」兄嫁が、私の手の上に置いたものは、

 ”おしゃぶり”

「本当は、赤ちゃんの為に買ったんだけど、赤ちゃんよりキスグちゃんの方が必要かと思って、移動中とか寝る時に使ってね」

 天使の笑顔で、悪びれなく渡してくる兄嫁。

「くくく」隣で、笑いをこらてるジン兄。

 確かに、便利だけれども、おしゃぶり咥えて魔の森歩いてる11歳ヤバくない。

「ありがとう、大切に使うね」引きつった笑顔で、受け取った。




 私たち旅団は、子爵家一同に見送られながら、バクシューレツ国へ旅立った。



※おしゃぶりは寝る時の必須アイテムとなりました

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