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私の魔術は使いにくい  作者: ロミ


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2/7

家族へ報告

ジャンルをファンタジーからコメディーに変更しました。

短いですが、本日2話目の投稿です。3話目は0:00時を超えるかもしれません。

「こんなことってあるーーーーーーー!!!!」絶叫した。



 叫び声を聞いて、廊下から複数の足音が近づき、勢いよく扉を開けた。


「キスグ大丈夫か?何があった」


 そこには両親と、兄と兄嫁、執事と、私専属メイドが心配そうに立っていた。

 家族は、私が判定の儀の後から、夕食も食べず部屋に閉じこもっているから、よくない魔術を授かったのだろうと、心配していたのだった。


「私の魔術が、魔術が、魔術が・・・・。」


「魔術が?」全員が次の言葉に固唾をのんだ。


「魔術が使いにくい!」


「「は?」」


「キスグ、何言ってんの?。一体どんな魔術を授かったんだよ」

 兄が、あきれたように聞いてきた。


「アイテムボックスだよ」


「「アイテムボックス!!!」」


 この世界では、アイテムボックス持ちは少ない。大容量のアイテムボックス持ちは、王宮へ召し抱えられるほどで、容量の少ないアイテムボックス持ちでも、将来の仕事には困らない。当たりの魔術なのだ。


「すげーな、アイテムボックス持ちなんて、我が家の血筋は魔力量が多いから、大容量なんだろ。いいじゃないか何が不満なんだ」


「実際に見てよ」

 私は、近くの椅子を噛んで飲み込み、口に手を突っ込んで取り出した。


「「・・・・( ゜Д゜)。」」

 みんな絶句した。


「ね、使いずらいでしょ」


「ぷぷぷぷ。」「くくくく。」「ゴホンゴホン」

 手で口を覆っている父。

 扇子で顔を隠している母と兄嫁。

 後ろを向いているが、肩が震えてる執事と専属メイド。

「ガハハハ、何だよそれ。マジで笑える。お前自分で出し入れしたとこ、鏡で見た?見てみろよ」

 兄が爆笑しながら、今にも泣きだしそうな私に言い放った。


 私は自室にある鏡の前で、椅子の出し入れをおこなった。

 入れる時は、目を爛爛とさせ、鼻の穴全開の、大口を開けて椅子に噛り付く私。

 出す時は、背を丸くして、口の中に手を突っ込み嗚咽している私がいた。


「乙女がする事じゃい。ひどい、ひどすぎる。こんなの誰かに見られたらお嫁にいけない」


「・・・・。そうだな。人前で出し入れするのはやめなさい」


「大丈夫、そんなあなたでも好きになってくれる人は居るわ。見せなきゃいいのよ」


「でも、魔術を教えずに結婚するって難しくない?アイテムボックスって言ったら、見せてって言われるよね」


「・・・・。そうだな。貴族にとって魔力量が大きいことは結婚に有利に働く。キスグは血筋的に多い事はわかっていたから、すでに釣書が何通か届いているんだ、どうしたものか」


「無理じゃね。鬼の形相、嗚咽顔だぜ。100年の恋も冷めるって。釣書は一旦保留で、仮病でごまかすしかなくね」


「・・・・。そうだな。一旦保留にするしかないか」


「それよりさ、アイテムボックスっていう、レアな魔術を引き当てたんだから、そんなに落ち込まなくてもよくね。前向きに考えようぜ」


 私はまだ知らない。家族全員に励まされ、気持ちが復活した私を、兄が獲物を見る目で見てたことを・・・。



















主人公、女神様の話を真面目に聞かなかった事を、本気で後悔しています。


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