束の間の休息
お腹がすきます。
「は~。久しぶりのベット最高」
今私は、子爵家の客間のベッドで横になっている。
子爵家と言っても、我が家の子爵家ではなく、帰省の途中の町、お隣ベンゼン子爵領である。
今回の帰省は大所帯のため、途中の村では、最低限の補給しかできず、ずっと野宿で進んできた。
ここにきて、お隣ベンゼン子爵のご厚意に甘え、3泊ほどお世話になる予定なのだ。
ベンゼン子爵領は、領地自体は小さいが、魔の森に隣接する辺境伯、我が子爵家の物流の通り道。
多くの商人、冒険者がベンゼン子爵領を通り、お金と、物を置いて行く。
我が家とは、持ちつ持たれつの仲だ。
「よくおいでました。長旅疲れたでしょう。さあさあ中へ」ベンゼン子爵一家が出迎えて、歓迎してくれた。
今回、私は平民枠だがエリナ姉の従者として、バレンシア侯爵令嬢はエレナ姉の護衛として、子爵家に泊まる事になった。
姉役のマリー、エリナ姉メイドのキャサリン、護衛のヨハンは町の宿屋に泊まるので、離れ離れだ。
一緒に旅してきた、他のメンバーも、町の宿屋に泊まり、ベンゼン子爵家に泊まるのは10名ほど。
「お部屋にご案内します、ゆっくり旅の疲れを落として下さい。19時頃、晩餐を予定していますので、我が家の従者がお迎えにあがります」それぞれ客間に案内されて、今に至る。
「ああ、疲れた。疲れた」同じくベッドで横になったのは、バレンシア侯爵令嬢。
「もー。靴ぐらい脱いで、ベットが汚れちゃうでしょ」注意しているのは、エリナ姉。
この3泊は、3人で、客間とそれに続く従者部屋を使用する予定だ。
晩餐開始まで、それぞれお風呂に入ったり、軽く仮眠をとったりして過ごした。
待ちに待った晩餐の時間。
ばっちり化粧とドレスのエリナ姉。凛々しい正装バレンシア女騎士。小綺麗なパンツスタイルの私。で晩餐に参加した。
忘れてた。私今、平民従者だから、晩餐会の食事、私の分はない。壁際に立って、晩餐会の様子を眺めている。
前菜、冷たい桃とフルーツトマト、焼きナスの生ハム添え。クー美味しそう。
次がトウモロコシの冷たいスープ、黄色い色味、とろっと感、少し暖かくなってきた今の時期にピッタリだよね。
パスタ、白身魚とナスの、バジルソース添え。バジルの癖強におぼれたい。
メイン、肉だよね、牛ひれ肉の上に何かソースかかってる。イチジクのソースだって、甘酸っぱくて、疲れた体に染み渡りそうだね。
デザート何?シャンパンのパンナコッタ。なんてこった。
私はお預けだよ。「きゅるるるrrrrr」お腹が鳴ったよ。
あー。いいな。いいな。匂いだけなんて、寂しすぎる。従者はいつ食べれるんだろ、この際何でもいいから食べたい。
晩餐会が終わり、父はベンゼン子爵と一緒に別室のBARへ。母とエリナ姉は、ベンゼン子爵婦人とサロンへお茶に行った。
その間に従者は、交代で食事のようだ。
ベンゼン子爵家の厨房の隣、大きな食堂のようなところで、バイキング形式で食事するみたい。
やっと食べれる、お腹空いた。となりにいるバレンシア女騎士も同じ感情のようで、バイキングの料理に目が釘付けだね。
お皿を持って、バイキングに並んだ。
さて何があるだろう。めっちゃ種類あるね、新鮮シャキシャキレタス、トマトのバジルソース掛け、ポテトサラダに、ナスのお浸し。全部持っちゃお。
次にメイン、お肉、肉、肉、肉肉しい~。ハンバーグに、から揚げ、ローストビーフのあるよ。これも全部とっちゃお。
最後にデザーツ!プリンにコーヒーゼリー。小さなシュークリーム。何だろこれ、生クリームぽい、贅沢~。甘味最高!太っ腹だねベンゼン子爵家!
私は、アイテムボックスをフル活用して、何往復もして料理を頂いた。余は満足じゃ!
次は久しぶりジン兄登場。




